<空想科学祭2009>レビュー/感想掲示板



[3] 「我らが太古の星」尚文産商堂 Name:空想科学祭2009 Date:2009/09/01(火) 01:54 [ 返信 ]
【題名】我らが太古の星
【あらすじ】地球温暖化・地殻変動などおこり、地球を放棄してから約1000年がたった。人類は、その地球の現状を調査するため、"地球探査議案"を可決。その議案に基づき、一つの小隊が地球へ派遣されることになった。この間、誰一人としてその地球の姿を見た者はいない。地球に到着した小隊、そこに、何者からか攻撃が襲いかかる。
【名前】尚文産商堂
【URL】http://ncode.syosetu.com/n8655h/



[238] 正伝のあり方 Name:栖坂月 Date:2009/10/02(金) 21:42
ようやく納得しました。今まで読んできた短編は、この作品の外伝的な物語だったワケですね。良し悪しはともかく、その広大な発想と、全てを形にしようという心意気は賞賛に値します。『時間』に関しては少々アレっと思いましたが、それ以前の二作に関しては単体としての体を保っていたと思われましたので、シリーズ作としての構成に対して言うべきことは特にありません。強いて言えば、この作品が中心にあるという情報を、何かしらの形で示していただきたかったかなーと思う程度です。
正伝と位置づけられる本作、とりあえず楽しませていただきました。
ただ、正伝であればこそ残念かなと思える部分も少なからずありました。淡々とした表記、短く端的過ぎるエピソードの羅列、そういった部分が相変わらずであったことは、それほど大きな問題ではないと感じます。むしろ展開が速かった分、とても読みやすかったという印象はありました。全体の展開に比べて中身が濃いように感じられたのは、読む側にもよりますが欠点とも言えないでしょう。ただ、そのためにという側面もあるのですが、全体として盛り上がりに欠けた印象を受けたのは事実です。外伝でのフォローをしているとはいえ、この作品における見せ場も、それらのエピソードとある程度被っています。その部分をしっかりと、ここに出てくる主人公達の視点で見せていただきたかったなーと感じました。状況の説明と結果だけが示されているように思えるシーンが多く、ここはもっとしつこいくらいに描写してくれればと、勿体無く思ったというのが実情です。実際、そうする価値のあるシーンが数多くあったと感じました。
キャラ達のせいか軍隊というには軽く、ファンタジックな冒険者的な進行でしたが、そこはまぁナシではないだろうと思います。ただ、そのための理由付け、因果の成立にはもう少し気を配っても良かったのかなーと感じるところもありましたね。ただ一つ、狙ってのことと思いますが、何もしていないのに階級だけがポンポン上がっていくというエピソードというか流れは、ちょっと好きでした。
全体として軽さの目立つ作風ですが、人間関係を中心としたエピソードを除いては、台詞回しに落ち着きを感じます。あるいはこの作品を原作として舞台台本にでもしたら、そちら側が際立つのかもしれないなーと、余計なことを考えてしまいました。
それにしても、壮大であるだけに惜しいと思います。もう少し、もう少しだけ粘りのある文章が欲しいというのが、全体を通しての総評でした。


[259] RE:「我らが太古の星」尚文産商堂 Name:ラヒチ Date:2009/10/04(日) 19:18
キーワードに《我らが太古の星シリーズ》とありましたので、おそらくこの超多作作家が一番読んで欲しいのはこの作品だと目をつけて読みました。読者としても作者が一番力を入れた作品を読んでおくべきだろうと思いまして……。他のレビューをちらちら見ると、やはり文章に関する指摘が目立ちます。確かに淡泊すぎる、無機質すぎるものでありますが、これに慣れないことにはこの文量は読み通せない。一番の問題はやはり重複表現かな。同じ単語を使わずに、しかしやはり使わざるを得ない局面では、比喩・隠喩を用いて被っていないように見せかけるのが定石だと思います。嘘をつくことに上手になりましょう。あとは、どうにも登場人物に血が通っていません。けれどこれは否定しているわけではなくて、記号的な人物を操作する手法も確かに存在しますし……。箱庭で動き回っている役者を傍観しているような感覚でした。ツボだったのは淡泊な文中にときたま現れる変な一文。笑いを狙っているように見えてそうではないのか?と考えると結果笑えてしまいます。あれは何なのでしょうか?
最終局面の展開を見るとどうやら短編『時間』と関連性がある模様、そのほかにもシリーズ短編との関連性を匂わす描写が見受けられましたが…はっきり言ってしまいますと、読者は作者ほどひとつの世界(観)を愛せません。これは完全に個人的意見なのですが、まだ技術不足だと思っているのならば、ひとつの世界で焼き増し作業をせず、書いて捨てるように、まったく新しい世界を書いていくべきです。登場人物もどんどん殺していきましょう。プロットを練り込んだのが作中の様々な科学的根拠から見受けられますが、それに執着する必要はまったくありません。プロットはあくまで土台、本文に露出させると流れをせき止める恐れがあるのです。物語の着眼点は悪くありませんし、指摘されている文章は本を読み、書き続けていけば自ずと上達します。食わず嫌いせず、様々な作品を読んで自分の文章に役立て、研究していって下さい。
 結局苦言を呈してしまいたが、物語の練り込みようには情熱を感じました。あとはそれを文章力・構成力でしっかり支えれば、読者を引き込むことができるようになると思います。では、失礼しました。


[440] RE:「我らが太古の星」尚文産商堂 Name:羽村奈留 HOME Date:2009/10/23(金) 01:28
66,062文字数分、いろいろ↓と感じながら読ませて頂きました。

309小隊、通称オタク小隊。
さまざまなことに精通しているのはいいが、それが軍務にまったく関係ないということが問題視されている集団である。
羽村は、↑の小隊(集団)を国家予算で作って欲しいと、強く思い願い祈りました。
ココアを吹きそうになりながら。(笑)

誰も近づかず、誰にも近づかない彼らの生活は、この小隊のプレハブ住宅の中で完結していた。
↑ここで笑いを我慢できず、ココアを吹きました。

「ところで、一つ聞きたいのですが、あなたはどの分野ですか?」
「機械系です」
「…誰ともかぶらないですね」
空想科学祭2009のチャットに参加させて頂いている羽村は、フィクションだと分かっていても、リアリティを感じてしまいました。

自分はそこまでほぼ一息に言ったが、誰一人として聞いている気配が無い。
なぜならば、全員すでにリビングに向かっていたからだ。
一人きりになってしまって淋しくて悲しい場面だけど、ここまで読み続けてきた羽村は、大笑いしてしまいました。

11部目と12部目。
おおぉぉー!
ココアを飲んでいる場合ではないと、羽村は思いました。12部以降でも、そんな場面が度々ありました。

『熊の孫息子』
こういうストーリーの流し方、羽村は大好きです!

『根拠の無い自信があった』
羽村の周囲にも、↑の自信を持って人生を謳歌している人がいます。

『日本郵船』
この辺りで、羽村は死にそうなほど笑ってしまいました。
レッドカーペットの村上ジョージのように、登場しただけで審査員や観客が笑ってしまうような間のとり方は、素晴らしさを感じました。
もちろん、笑いながら。

最後から読む方もいらっしゃるかと思いますけど、羽村は最初から読んで本当によかった(かなり笑った)と思いました。

それともう1つ。
この物語は、読む速度(間のとり方)も、加減が必要な作品、だと思いました。
例えて申し上げるなら、漫才が早口になったら、間が無さ過ぎて、情報だけが頭に入ってくるだけで、笑えないような気がするので。

読み終わってから、
羽村としては、作者として、読者として、執筆には何が必要なのか、を学んだ作品だったです。

羽村的に言わせて頂くと、
「物語の内容は、いろいろと深刻なのに、文章の不思議な雰囲気とリズムと、オチの数々に、笑い踊りながら読み続け、また読み返したいと思いました。PVアクセス数が跳ね上がったら、ごめんなさい」
です。

投稿お疲れ様でした。
今後も更なる発展とご活躍をお祈り申し上げます。


[610] RE:「我らが太古の星」尚文産商堂 Name:鳥野 新 Date:2009/10/31(土) 21:40
 会話が多く読みやすかったですが、反面この「会話」は要るのだろうか? と思うところが多かったです。でも、いろいろと面白いくすぐりもあったりしてなかなか侮れません。
 ただ、ストーリーの進み方に起伏が少なく淡々と流れていくのが物足りませんでした。
 主人公の語りという形で進められますが、この主人公が狂言回し的な役目だけであまり活躍しないのが残念でした。Teroもあんまりでてこなかったし(涙)
 でも、他の作品もあわせて超大作でした。執筆お疲れ様でした〜。


[652] 尚文産商堂から後書き Name:尚文産商堂 Date:2009/12/20(日) 15:30
企画が終わってからかなり経ってしまいましたが、とりあえず区切りとして書かせてもらいます。

ここ(自分の他の小説に関しても)の質問とかには答えられそうもないので、全体の流れとか裏話とか。
皆様からの感想を読んでいますと、自分が考えていたものと違うというのをひしひしと実感しました。ここはこうした方がいいんじゃないかと思ったら、そこをびしっと指摘されたりもしましたし、自分が気づかないところもレビューとして残して下さりました。心より感謝します。

さて、皆様から一番聞かれたのが、Teroと全体の流れに関してでしたので、それだけには応えておこうかと思います。
全体の流れと新しては、次のように考えていました。題名の後ろの年代は、自分が書いていた時に考えていた年です。都市が大きく変わったりしていると矢印でつないでいたりしてます。基本的には書いてある順で年代は並んでいます。

人工知能(西暦2313年)→我らが太古の星(500年→598年→696年)→永久の命を目指すもの(500年)→時間(598年→500年)→過去からのメッセージ(950年ごろ)→量子的ふるまい(1242年ごろ)→新・量子コンピューター(1242年ごろ)→地球を作ろう!(1671年3月12日→1673年)→アンドロイド化計画(1995年→1999年)→宇宙の端(1998年→1999年4月1日→2019年)→軍事行動(2007年〜2016年)→自我の相互作用(2025年)→過去と未来(2089年→2025年)
なお、我らが〜以降の暦の名前は決めてませんので、書いていません。人工知能と我らが〜の間は1000年間開いています。

Teroについてですが、"量子コンピューター"としての彼女となります。ちなみに、開発当初は機密扱いでしたが、のちには一般にも知れ渡るようになりました。彼女自身の設定は、女性という性格で、体は金属製だけど頭の部分は本体として別のところで保存されている、母親と父親としては作った博士をそれぞれの存在だと認識しており、"マスター"と言われる人は彼らの子孫しかいない。今は、政府直属の研究員tのしてさまざまなことの計算などをしています。

個人的には、どの人の作品にも取り入れてみようと思うところがあり、とても勉強させて頂きました。

では、次回があれば、そこでお会いできることを祈念しております。


  


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