<空想科学祭2009>レビュー/感想掲示板



[30] 【選外】「緑の冠」黒木露火 Name:空想科学祭2009 Date:2009/09/01(火) 23:38 [ 返信 ]
【題名】緑の冠
【あらすじ】辺境の惑星で不遇の日々を送っていた11歳のクリスは、母親を事故で亡くし、孤児となる。
たった一人の家族でありながら、仲がよいとはいえなかった母親。その遺品を整理するうちに、父親らしき人物を示唆するメモを発見する。
メモを手がかりに、現在は父親候補が富裕層の集まる月に住んでいることを知ったクリスは、親子鑑定を行うという名目でその人物の住む家を訪問する。
本当は、今まで放っておかれた恨みを晴らすために……。
【名前】黒木露火
【URL】http://ncode.syosetu.com/n8782h/



[628] 心が温まりました〜! Name:鳥野 新 Date:2009/11/07(土) 23:25
 読みながら心が洗われる気分でした。文体もゆったりと優しく少年クリスとともにイイ男二人組みの家に招かれたような感覚が味わえました。
 絵に描いたような幸せな「男」所帯。(ベッドも清潔そうだし、料理もとっても美味しそう)実際はこういう風には行かないと思うのですが、まるでそこに本当に在るように感じました。丁寧な描写と最初から薄紙を積み上げるようにしてそれぞれの個性と情景を書き込まれているからこその効果だろうと思います。
 外は寒くなりましたが、読み終えたときに心のうちがほこほこと温かくなりました。
 それにしてもああ、クリスになってあの家で暮らしたい。(ユージンの猫でもいい〜)

 


[637] 鮮やかな温もり Name:栖坂月 Date:2009/11/18(水) 11:10
全体が綺麗に整えられている印象です。
惜しくも期間内に間に合わず、選外作品となってしまいましたが、各所の繋がりや材料の選定配置を考慮すると時間のかかる、あるいは手間のかかる作品であったことと思います。下がりがちな士気を止めて完成に至ったことを、まずは評価すべきかなと思います。ご苦労様でした。
最終的には十万字を超える(そういう点でも選外な)作品となりましたが、長さを感じさせない濃さのある物語であったと感じました。この辺りはやはり、上手さという土台があるからこそだと思います。実際、ピリピリとした緊張感や息もつかせぬ展開で埋め尽くされるような物語ではなく、どちらかというと平穏な日常の延長を描いたような話であったにもかかわらず、飽きるどころか最後まで一貫した魅力を放っていたのには驚かされました。こういう話の見せ方は見習いたいものです。
肝心の中身に関してですが、最後の部分で少し飛ばした感がある以外は丁寧に人と人との交流を描いている印象で、明確な温かさを終始感じることができました。やや緊張感のあるやり取りのシーンですら、その背後にある優しさを感じさせ、ほこほことさせていただきました。この辺りは作品全体のテーマでしょうから、全体の設計が上手く機能しているということなのだろうと思います。緑の冠というタイトルもなかなかに秀逸ですし、美しい温もりに浸らせていただいたというのが本音でした。
ただ一つ残念だったのは、ペーパームーンを始めとする資料の知識を私が持っていなかったことですね。それが私の中に最初から存在していたら、もっと背後にある、特にユージンの抱える優しさを素直に感じ取れていたと思えてなりません。もちろんこれは私の問題であって作品の不備ではありません。むしろそう思わせてくれるほどの作品であったと述べておきます。
実に楽しませていただきました。
最後に、猫はやっぱりいいですよね(笑)



  


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