<空想科学祭2009>レビュー/感想掲示板



[46] 「空からの光」薙月 桜華 Name:空想科学祭2009 Date:2009/09/02(水) 18:16 [ 返信 ]
【題名】空からの光
【あらすじ】
琴美は自宅へ帰る途中に落ちていた白い輪を拾う。何気なく拾った白い輪。それは持ち主の好奇心によって人々に恐怖を与える物だった。
【名前】薙月 桜華
【URL】http://ncode.syosetu.com/n8816h/



[54] RE:「空からの光」薙月 桜華 Name:尚文産商堂 Date:2009/09/03(木) 12:04
蒔かれた種は、消すことができない。すでにそれは蒔かれてしまったからだ。白い環は、また別の人が拾い、同じことをするだろう。自らの身に降りかかった不運を嘆きながら。私の身にも同じことが起きたらと思うと、軽く寒気がします。こんなことが現実に起こらないことを願うばかりです。

[68] RE:「空からの光」薙月 桜華 Name:坂本伊能 Date:2009/09/04(金) 07:13
現実の兵器の中にも、同じ様にボタンを押すだけでロックオンし、当人がどこから撃たれたかもわからないまま、人をミンチにしてしまう程の威力を持つモノがあります。
そんな兵器が極限に至れば、この様なモノになるのかも知れません。
使い方すらよくわからないまま、人を殺す事ができる兵器に。


[69] RE:「空からの光」薙月 桜華 Name:憂国万歳 Date:2009/09/04(金) 20:20
なんとなーくタイトルとバナーから優しそうなお話だと思って読んでいたら……。ゴメンナサイ。あらすじにもっと注意を払っておけばよかった。
なんとも理不尽なお話。いきなりやってきて、いきなり命令して、どんどん増えていく。理由が分からない、というのが人には一番効くのではないでしょうか。普通の(!?)ショートショートなんかでは最後に因果応報を予感させたりしますが、これにはそれすらなく、ただただ無差別に増えていく。心情的に家族を選ぶことができないといのも、理不尽さを助長する一助となっているのではないのでしょうか。


[90] RE:「空からの光」薙月 桜華 Name:オロチ丸W0632A HOME Date:2009/09/06(日) 22:03
 何というか、怖いって言えば怖いですね。
 もし、僕が同じ状況になったら、好奇心で選択してしまうと思います。
 誰かを殺してしまうかも、と言うのではなくて、殺したくない人を殺してしまうかも、というのが怖いですね。
 
 もし、一度選択してしまったら、出来る事なんて限られてます。
 本当なら、直ちに、マスコミや警察に連絡するのが、一番良いのでしょうが、難しい話ですよね。
 今までの人生・現在の立場・これからの可能性。
 それらを捨てる事なんて、普通は中々出来るものでは無いですから。
 
 時間がないからなのか、主人公の性格からなのか、とてもドライな作品になってます。
 淡々と描かれているからこそ、逆に怖いのかも知れません。
 もし、自分が同じ状況に置かれたら、自分も、淡々と人を殺してしまうのではないか。
 そして、たまたまそこにいた、大切な人・殺したくない人を――。
 
 裏設定としては、
・宇宙人が地球人で実験している。
 もしくは、
・超大国が秘密裏に開発していた、軍事衛星からのビーム兵器。
・世界的なテロ組織が、そのコントロールを奪い、腕輪を作成。何も知らない一般人の手に届くよう画策。
 といった感じでしょうか。
 ネタバレになりそうなので言いませんが、注意書き等にも、いくつか予想が有ります。
 
 僅か20分足らずで読めてしまうのに、色々考えてしまう、深い作品でした。
 では、失礼致します。


[102] 選択の余地のない選択肢 Name:栖坂月 Date:2009/09/08(火) 23:11
読後感から言えば、ホラーという印象の強い作品でしたね。
人間に限らず、あらゆる生物は自分のために生きています。そんなことはないという意見もあるでしょうが、種のために生きる、あるいは死ぬことも、広い意味では自分のために生きていると言えるでしょう。そして基本的に、真社会性を有する生物以外では種よりも個が優先されます。
この作品の主人公は、とてもドライな印象で、冷たい人間であるようにも見えますが、冷静で客観的な人間観察をした場合、決して的外れでも特殊な例でもないように思います。むろん、だからこそ恐ろしいと思うのですが。
自らに降りかかった時どうするのか、そう考えた時に明るい結末を思い描けなかった私は、すでにこの作品の術中にあるということなのでしょうね。


[200] 感想 Name:中瀬美嘉 Date:2009/09/25(金) 14:44
 腕輪がなんによってもたらされたのか、それがこの話をSFにする鍵だ。オーパーツのようなものなのだろうか。その辺り、もっと深く掘り下げて貰いたいところではある。
 文章は実に淡々としていて、静かな闇を漂わせていた。しかし、言い方を変えれば単調だ。起伏のない文章は読者を飽きさせてしまう。人の命が懸かっている、そういう緊迫感が文章によって損なわれてしまった。実に勿体ない。
 もっと強烈に感情を押し出してもいいのではないか。味付けの足りないカレーを出されたようで、なんだかしっくり来なかった。
 


[276] RE:「空からの光」薙月 桜華 Name:招夏 Date:2009/10/05(月) 23:18
 淡々としている、もしくは、あっけらかんと殺人が起こっている……そういう作品ですね。目的は何なのか、誰によるものなのか、どれだけの数がばら撒かれているのか、最後までまったく明かされません。だからこそ、その見えない恐怖の相手よりも、淡々と五人を選んで、その後、買い物をしたり、食事をとったりできる主人公の琴美が、ホラー的に怖かったです。

 もし、ショート的なオチを私が付けるとしたら、やはり宇宙人の実験もしくは試験ですかね。地球人は悪か善か。ちゃんと説明書もつけたんだし、これで意味もなく殺しまくるなら友好な関係は築けないだろうってね。


[468] RE:「空からの光」薙月 桜華 Name:鳥野 新 Date:2009/10/24(土) 21:09
 すっごく面白い。逃れられない「殺人者」の運命に悩み、それでも自分の命と引き換えにできないため人を殺していく。この設定は思わず自分だったらと考え、自分でも多分……と思うところで、恐怖が背中を伝って這い上がってくる。
 ひきずり込まれるように読んだ。それで、それで、と。何も悪いことはしていないのに運命の悪戯でこんなことをしてしまった報いは来るのか、それとも……。
 最後に「彼女の行動」に対する作者の判決が読めなかったのが残念だ。多分、それはそんな運命になってしまった場合の自分にも当てはまるから。


[477] RE:「空からの光」薙月 桜華 Name:右野前条 Date:2009/10/25(日) 01:15
文章にソツはないが、ただそれだけ。
正直なところ、作者が何を書きたかったのか、全く伝わってこない。
主人公が強制された殺人行為に葛藤するわけでもなく、
理不尽な暴力や、得体の知れぬ腕輪への恐怖を描くわけでもない。
淡々と謎の腕輪による殺人と日常(平然と日常を送るというのが、ある意味で恐ろしいが)を描くだけで終わってしまっている。

>それは、誰にも判らない。

恐らく、作者にも終わりが判らなかったのだろう。私は、そう思った。


[588] RE:「空からの光」薙月 桜華 Name:あるれん Date:2009/10/30(金) 21:04
この淡々とした調子に、内容のブラックジョークっぷり、そして何より主人公たちのとてつもなく不自然な、とってつけたような話し方。全てが見事に、作品を作るパーツとして機能している。一般的な小説に照らせばもちろん非難を受けて然るべきだが、全てを演出に変えてしまうこういう手法、実は大好物です。
せっかくだから強調するが、この作品にオチは要らない。主人公が死んで終了、因果応報なんて百万回も使い古された概念を持ち込まれては興が醒めるというものでしょう。宇宙人が出てきたらクソの名を縦にするC級映画だ。
どうせならもっとドライにしてしまえばよかったのにな、と思う。いっそ好奇心という言葉を削ってしまえ。これのおかげで中途半端に教訓話的な要素が添加されてしまい、乾いた笑いがやや湿ってしまう。
思い出すのはフランツ・カフカと、筒井康隆の短編です。淡々としたパニック、即ち不条理。非常に楽しかったです。


[617] RE:「空からの光」薙月 桜華 Name:水色ペンキ Date:2009/10/31(土) 23:05
むかしアヒルを飼っていたことがあります。庭に放し飼いにしていたのですが(田舎者だなあ)、鳶が舞い出すと、すぐ軒下に隠れるんですね。空からの不意打ちに大層弱い。上にいるモノによっては、人間とてうかうかしてはいられない……あな恐ろし。いや待て、なんかデジャヴを感じるぞ?
本作で一番印象に残ったのは、この空です。なんといいいますか、1989年以前の……そう、冷戦の空と被るんですね。あの頃、薄い薄い青空のどこかに、目に見えない破滅が隠れているように感じていました。本作品の筋とは直接関係ありませんが、そのへん琴線に触れつまびき。
面白かったです。


[640] 感想・レビューありがとうございました。 Name:薙月 桜華 Date:2009/11/20(金) 04:14
頂いた感想について

>尚文産商堂さん
>蒔かれた種は、消すことができない。すでにそれは蒔かれてしまったからだ。
やってしまったら後戻りできない事と、空からいつの間にか狙われる恐怖は考えただけでも恐ろしいものです。そこが大切なんですけどね。

>坂本伊能さん

ボタン一つであっさりと敵を殺せる武器というのは聴いたことがあります。無学でも扱えるようにするとかなんとか。
自分のしていることを知らずに人を殺すことは罪ですね。

>憂国万歳さん

結果タイトルバナーで狙いました。良さそうな話に見えて実は違うとか。見た目では判断出来ないものです。
あと、死者が無差別に増えていく形は明日はわが身で怖いものです。

>オロチ丸W0632Aさん

オロチ丸さんの言うとおりで、殺したくない人を、知り合いを殺してしまったらどうなるかっていうのは大切ですね。
先生が急いで何処かにいっちゃうなんて何かあった証拠です。
ちなみに裏設定は作者的には全部外れです。裏設定なんてそれぞれで良いんですけどね。
設定に「世界的なテロ組織」が出てきた点は驚きです。

>栖坂月さん

一度選んでしまった時点で後戻りできない状態にしたのは大切です。
一度選ぶ前に「注意書き」があったか。答えは否。選んだ後で事の重大さに気が付くんです。そして、選択肢は減っていくのです。
ちなみにこの作品はホラーにSFがくっ付いたものだと思います。

>中瀬美嘉さん

指輪が何によってもたらされたかなんて説明する気はありませんでした。ただそこに存在して人の人生を狂わす。それだけです。
「しかし」「である」については、私は論文を良く書くので知らない間に影響を受けてしまったのかもしれません。
論文では「しかし」と言って前の事柄を否定したがるんです。今後注意します。

>招夏さん

テレビや人に聞いた惨劇など軽く受け流してしまうものです。食事だって出来るかもしれない。
しかし、目の前でそれが起こった場合は驚き注目する。そして、恐怖するんdねす。人間とはそういうものです。
ちなみにオチは作者的には外れです。作者的にはですが。

>鳥野 新さん

>逃れられない「殺人者」の運命に悩み
正直主人公はあまり悩んでません。まるで計算でも解いているかのように良いと思われる結果を導き出して実行しただけです。
それだけに怖いんですけどね。
ちなみに彼女に判決は下しません。いちいち腕輪を持った者に判決を下していたら埒が明かないです。

>右野前条さん

何が書きたかったかというと、人の無力さでしょうか。選んだら最後自分が死ぬか誰かが死ぬか。
目の前に二つの選択肢を突きつけられたとき、勇気を持ってどちらかを選択できるかです。
>それは、誰にも判らない。
作者にも分からなかったのではなく、あえて書きたくなかっただけです。
結末は複数ありました。だから、一つを選んで書けば結末が限定されます。
映画だと、複数のエンディングを未公開シーンにしてその直前のシーンで話を終わらせるって事があります。
正直短編なので、どこまで書けば良いか分からなかったというのはありました。

>あるれんさん

あるれんさんってばわかってらっしゃるようで。
ここで、筒井康隆の名前が聞けたのはちょっとうれしいです。
「果てしなき多次元宇宙」みたいなものを書きたかったのかもしれません。
ちなみに作者的にオチはありますが無くたって大丈夫です。
>いっそ好奇心という言葉を削ってしまえ。
好奇心は教訓と取れますが、好奇心が無いと事件を起こしてくれないので必要です。ほんのちょっとの好奇心で良いんです。

>水色ペンキさん

人間も動物も頭のてっぺんには目が無いですから上からの攻撃にはなかなか対処できないものです。
>冷戦の空と被るんですね。
冷戦自体を考えて書いたわけではないですが、結果そのような状況になることを考えて書きました。

全体への自分の感想・レビュー

みなさん感想・レビューどうもありがとうございました。正直この数は予想外です。
もっと他の作者さんの中に埋まっているかなと思いました。
参加申請をした後に急いで書いた作品です。ただの言い訳です

腕輪が何処から来たとかオチとかその辺色々出ていますがそれで良いんです。
一つに絞る気全く無しです。オチが無くたって良いんです。
しかし、複数の方がオチについて書いていたのでここは一つ作者的なオチを出しましょうか。とりあえず二つ。

私が考えた設定は

一つは戦争への起爆剤です。まぁ、隠し味かもしれませんが。
腕輪による殺人が起きればテロ行為だと思うでしょう。現に作中ではニュースになってます。
そこで、勝手にある国にテロ組織が居るとみなして何処かの国がヒーローっぽく戦争吹っかけるとか良いかもしれません。
戦争大好きな国には良いシナリオかと。
そのために腕輪は複数の国に散らばったわけです。
世論がどう思うかはそれぞれです。

もう一つは彼女たちの居る世界外からの何者かによる侵攻の第一段階です。
ここで勘違いしてはいけないのは宇宙人などというものではないということです。
宇宙は地球を含む彼女たちの居る世界の内側なので外ではないです。
さて、外とは一体何処なのか。それは神なら知っているかもしれませんね。
「注意書き」には五人殺さないと終わらないと書いてあります。それに、一度五人殺せば本人は以後選ばれないと。
つまり、殺人が続けば最大で人類の五分の一まで減らせるわけです。そうなると、地球内での戦争なんてちっぽけな話です。
そんな弱った世界に外から攻撃を仕掛けるわけです。
この場合の結末は「Black Book for Busters」に繋がります。

以上の二つが作者が考えた結末です。この結末では無く、他の結末だっていいんです。オチはそれぞれです。

それではみなさん感想・レビュー本当にありがとうございました。



  


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