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<空想科学祭2009>レビュー/感想掲示板



[655] 保守 Name:天崎@管理人 Date:2010/06/27(日) 10:27 [ 返信 ]
掲示板削除対策です。

[656] RE:保守 Name:天崎@管理人1号 Date:2011/11/18(金) 09:51
保守書き込みです

[657] RE:保守 Name:天崎@管理人 Date:2012/11/15(木) 11:47
保守

[658] RE:保守 Name:天崎 Date:2013/11/13(水) 12:05
保守

[659] RE:保守 Name:天崎 Date:2014/11/11(火) 07:28
保守

[660] RE:保守 Name:天崎 Date:2015/11/09(月) 08:17
保守

[661] RE:保守 Name:天崎 Date:2016/11/06(日) 06:34
保守

[336] 「汝は人狼なりや?」桂まゆ Name:空想科学祭2009 Date:2009/10/15(木) 23:59 [ 返信 ]
【題名】汝は人狼なりや?
【本文】
惑星探査船「アマテラス」。未開の惑星の調査を終えて帰還する五人の搭乗員たちの間に、不可解な事件が起こる。
「吹雪の山荘」?「孤島の村」? ミステリではありません。
【名前】桂まゆ
【URL】http://ncode.syosetu.com/n3025i/



[427] RE:「汝は人狼なりや?」桂まゆ Name:尚文産商堂 Date:2009/10/22(木) 14:21
密閉された宇宙船の中で起こる事件。出れるはずがない船内から、なぜか消えゆく乗組員たち。SF要素もあり、ホラーの感覚もあるように感じました。本当にある"汝は人狼なりや"という思考ゲームを、非常にうまく取り入れていると思いました。

[430] 感想 Name:中瀬美嘉 Date:2009/10/22(木) 15:11
 宇宙船の中で突如わき起こった失踪事件。何が原因で何が起きているのか。一読するだけではちょっと理解しがたいくらいパッパッと画面が変わり、加えてこの長さにしては登場人物が多い印象。長さにもう少し余裕があり、登場人物がもう少し整理されていればよりわかりやすかったのでは無かろうか。
 前編の軽さに裂いた文字数よりも後半の緊迫感の続く部分の文字数が極端に少なかったのは締切のせいだろうか。この話の肝は前半の賑やかな船内の様子ではなく、一人ずつ消えていく仲間とその状況に困惑する乗組員たちの心理状態あるはずだ。楽しく筆の進むキャラ同志の絡み合いよりも、互いを疑い合う部分に文字数を裂いて欲しかった。
 全体を見るとどうしても前編部分の間延びした感覚ばかりが残り、タイトルから想像する重々しいものが一体いつになったら出てくるものやらとやきもきしてしまった。筆力のある作者だけに大変惜しい点である。


[506] RE:「汝は人狼なりや?」桂まゆ Name:鳥野 新 Date:2009/10/25(日) 16:01
 宇宙船ビーグル号の「ケアル」のくだりを思い出しました。
 SFに加えてサスペンス仕立てで面白かったです。
 惜しむらくは、すでにご指摘もありますが、最初いきなり多数の登場人物が出てきたため誰が誰だかわからなくなって、推理したくてもよくわからないまま読み進めてしまったこと。
 紅蘭は最初会話から想像していたよりも実際はすごく美人で、意表をつかれた登場でした。キャラが立っていたので、早々と女性的にするよりもっと冒険してギリギリまで相手を追い詰めて欲しかったです。


[518] RE:「汝は人狼なりや?」桂まゆ Name:ラヒチ Date:2009/10/25(日) 17:53
題材にまた惹かれましたが、だからこその以下苦言。
他の方も仰っているとおり、序盤から人物紹介が露骨すぎて読者に優しくない。
また、コメディタッチに書いてしまった部分が後半のインパクトと相反し、作品自体がテーマ共々乖離してしまっている印象を受けました。恐らく《時間》という企画特有の敵に抗えなかったのでしょう、後半にもう少し力を入れるつもりだったのではないでしょうか?
宇宙船内で魔女裁判、こんな素晴らしい設定だったからからこそ、もったいないと感じてしまう作品でした。ただ、『千年の恋』のように《SF》に対し作者様が苦心しているような匂いがなかったところに、ある種の爽快な潔さを感じ、楽しく読めたことを言い残して終わります。機会があったら是非ともリライトを。


[545] RE:「汝は人狼なりや?」桂まゆ Name:右野前条 Date:2009/10/27(火) 23:26
私は"汝は人狼なりや?"のプレイヤーであるため、やや辛い評価になることを先に述べておく。

多数の登場人物、それぞれを判り易く個性付けした割には、あまりに各自の退場が早すぎる。
勿論、その個性がストーリー上で重要な役割を果たすのだが、短編であるゆえか、些か露骨さを感じてしまう。
張られた直後に伏線が回収されるとでもいうのか。
上手い伏線にはっと気付いたときの、あの、してやられた感が感じられないのだ。
"汝は人狼なりや?"がストーリーに絡む部分も唐突に過ぎ、全体的に、詰め込み過ぎの印象を受ける。
というより、これを短編で書いたのは失敗だった。少なくとも五倍の文章量は必要であったよう感じる。
中編、或いは長編としていれば、登場人物の数も自然に感じられただろうし、伏線の露骨さも解消されたことだろう。

それから。「千年の恋をしよう」に続いて、"「鼠王国」"ネタがあるが、これは頂けない。
面白いと思っているのかどうかは知らないが、ネタ自体が使い古されたものであるうえで、二度目である。

>二度、読むのは読む方にとっては苦痛なのだ。

まさしく、そのとおりなのだ。


[566] 軽く持ち上げ激しく落とす Name:栖坂月 Date:2009/10/29(木) 16:10
他の方のレビューを読んだら、ヤバイ言うことなくなった(笑)
えーと、それでは私は、あえて前半の伏線に関して感想でも並べてみようかと思います。
この作品の技術的なテーマは、おそらくギャップであろうと感じました。後半のサスペンス&ミステリアスな展開を生かすための土台、それをいかに創り上げるのかという部分に苦心されたのだろうと思います。実際、それはある程度成功していたと思うのですよね。実際、最初の展開から後半を予測することは難しいと思いますし、私にとっては『そう来ましたか』と感じられるだけの展開でした。そのために必要と感じたからこそ、前半部の軽さがあったのだろうと思います。文章の技術力も構成力も標準以上のものを持っている方らしく、その創り方はなかなかに巧妙だったと思います。特にゴリラ女は、キャラ単体でもギャップを発揮していましたし、楽しめる工夫を各所に散りばめた贅沢な作品と言えるのかもしれません。
まぁ、だからこそ後半の淡白さが一際目立ってしまったとも言えるのでしょうね。アイデアも文章も良いと感じられるだけに、一人の読者としては期待してしまうという側面もあるのでしょう。私個人としても、もう少し長い話として創っていただけたらなーと思います。
落差って驚きには繋がるんですが、それ単体では物語にならないものなんですよね。


[654] RE:「汝は人狼なりや?」桂まゆ Name:桂まゆ Date:2009/12/31(木) 23:10
読んで頂き、レビューを頂き、本当にありがとうございました。

この作品は書き上げた後の第一声が「読まないで」という我ながら不名誉な一声でした。

当時、パワーダウンしていた私は、〆切に間に合わせようと必死でした。
数時間前まで、がんばっておりました。
だから、解っている。
推敲する時間がなかった事も、「浅く甘い作品」であることも。
最低限の修正はしました。
でも、それが限界でした。

でも、もう一度読み返した時に、改稿したいと思った程に好きな作品です。

いつか、時間がある時に改稿したいと思いますが、そんなのは言い訳ですよね。
中途半端な物を読ませてしまい、申し訳ありませんでした。


[118] 「千年の恋をしよう」桂まゆ Name:空想科学祭2009 Date:2009/09/11(金) 23:48 [ 返信 ]
【題名】千年の恋をしよう
【あらすじ】
人類が火星に移住を開始して、数十年。そこは、「偽物」だらけの星だった。その星に生まれたコウが求める真実とは?
【名前】桂まゆ
【URL】http://ncode.syosetu.com/n9602h/



[120] RE:「千年の恋をしよう」桂まゆ Name:尚文産商堂 Date:2009/09/12(土) 13:10
確かに、SF要素もありますが、それ以上に恋愛の要素が多く存在している作品だと思います。千年残るような恋というのも、いい話だと思いますし、源氏物語を下地としたSF恋愛作品もあまり読んだことがなく、私の中では異彩を放つものだと思います。意訳の仕方も独特で、良いアクセントになっていたと思います。

[139] 潔いニセモノ Name:栖坂月 Date:2009/09/16(水) 23:45
本物か偽物かを判断するのは、所詮主観です。
例えば盆栽ですが、あれは自然でしょうか。元は自然の産物であった木々を不自然に捻じ曲げ、強引に人間の好みに合わせた代物といえます。しかしそこに自然を感じる人は少なくないでしょう。自然も四季も、人間にとってはその程度のものなのかもしれません。
主人公の父親が求めたものは、壮大な偽物でした。
それは客観的に見れば、間違いであったのかもしれません。しかし私には、むしろある種の潔さすら感じられました。もちろん、必然としての歪みは生じ、結果的には全ての関係者が苦しみを背負うこととなります。ですが、それも含めて、ロボットの心すら含めて、それはとても自然な成り行きであろうと思えました。
その結果をどう判断するのかは彼ら自身に委ねられる問題ですが、暗いイメージを抱くことはできませんね。そこは素直に喜ばしいことと思います。
それにしても、偽物だらけの世界にあって唯一残された本物である『人間』を選ぶ話であると考えるなら、ずいぶんと皮肉な物語なのかもしれませんね。


[177] RE:「千年の恋をしよう」桂まゆ Name:俊衛門 Date:2009/09/23(水) 00:13
物語が心に響くものである、というものならば古典もSFもそれほど変わりはない。作者様はSFを書いた事が無いようであるが、そもそもSFだって想像力から生まれるものなのだから、面白い話があればそれで良いと感じます。
さて本作、「千年の恋」という単語から壮大な物語を想像していましたが、期待していた通りでした。古典文学の雅さと、スペース浪漫が上手く融合されている。世界観もさることながら、『藤壺』の告白に胸を打たれる。悠久のロマンをここまで体現されるともう見事としか。正統派なSFでした。


[185] 立派にSF Name:秋は戻り鰹 Date:2009/09/23(水) 16:45
 今は各作品の評価ページに足跡を残す某辛口レビュアーが星3つ(想像だが)を付けた作品。某公募優秀賞を獲得した作者の受賞後第一作でもある(某ばかりで申し訳ないが「大人の」配慮である)。
 正直私の一読直後の感想は、確かにSFと呼べなくもない、かろうじてSFに留まる作品だろう、というものだった。
 今回この企画、昨年と打って変わって硬派層が薄くソフト又は変り種とも呼べる作品が軒を連ね始めている中でも代表格である。
 果たしてSFは何ぞや、などとここで語るのは野暮というもの。そんなことは忘れて本作、企画という範疇を越え、秋の夜長(いや、日差しの柔らかな日中も)スクロールまたはクリックしながら読む「なろう小説群」のなかでも実にキラリと光るのではないか、と思わせる。つまりは、本物がある。手触りの良い猫か犬を撫でる時のようなほっとしたひと時、とでも言えばよいのか、穏やかな日常の空気。SFにそれを求める事は中々ないのだ。
 がしかし・・・雰囲気からファンタジーと呼んでも良さそうであるが、この作品世界の幻想(皆さんまがい物やら虚構と呼んでいるが)は立派に科学で組みあがっている。やはりこれは立派なSF作品なのだ。その意味でこの作者が今出来ることを全うに発揮して作り上げたSFの佳作であろう。

さあ、万葉世界を思い浮かべつつ、コーヒーでも紅茶でも好きな飲料を隣に紐解いてはいかが?


[241] RE:「千年の恋をしよう」桂まゆ Name:ラヒチ Date:2009/10/03(土) 17:40
読み終えての第一印象は、これもっと長くしても良かったんじゃないかな?でした。おそらくプロットから時間をかけていたのでしょう、物語・展開ともに破綻はなく、安心して読んでいくことが出来ました。作者様も後書きに、主人公をお母さんにすれば良かったんだ、と書いてありますが、なるほどたしかに、主人公が当事者である場合のお話も読んでみたいと思いました。SFを利用してラブ・ストーリーを作り出す、実に作者様らしい作品です。《六条院》を《墓場》と見るかはたまた《ロマンの集大成》と見るか、そこで何かを試されている気がしなくもないような…w
 少し違和感があったのは冒頭文、故事っぽい言い回しから始まり非常に素敵な雰囲気を出していたのですが、直後に来る「イケメン」がそれを壊してしまっていたかなと思いました。ここは現代語ではなくそのままの流れに合った言葉を選んで欲しかったです。また、学校の場面から六条院――すなわち謎が解き明かされる場所に移る前に、もう1、2ステップ何か置いて欲しかったです。そうした場合でも流れが崩れないだけの構築力を感じました。先に述べたように、中編、長編に膨らませてもいけたと思います。
 以上二点はわたしの個人的な見解…というよりほとんど我儘に近いので、あまり相手になさらないでください。楽しませてもらいました。では失礼します。


[282] RE:「千年の恋をしよう」桂まゆ Name:招夏 Date:2009/10/06(火) 15:56
SFと古文、ジャンル違いもここまでくると、なんだか清々しく新鮮ですね。ほの甘い恋愛とコウの出生の秘密がほどよく絡み合っていて、楽しく読ませていただきました。

私はかつて(もうだいぶ前になるので、今はどうか分んないけど(^^ゞ)、ロスのリトル・東京で日系の方たちと話す機会を持ったことがあるのですが、日本語こそ忘れかけていて扱うことが不自由な様子でしたが、その暮らしぶりは日本にいる日本人よりもより日本人らしい気がしました。古き良き日本の礼節とか親切とかね。昭和初期の大人と話しているような、そんな気持ちになったものです。それは恐らく火星に住むことになっても同じなんじゃないかと思います。偽物ノープロブレムですよ。

初期化されてしまった藤壺が哀れでした。そこまで人間化していたなら、どうしてコウが人間嫌いになっちゃったかなと疑問に思うくらいですよ。

ま、とにかく面白く興味深く読ませていただきました。


[312] RE:「千年の恋をしよう」桂まゆ Name:あるれん Date:2009/10/12(月) 22:32
勿体無い、が第一印象だった。恐らくモバイル読者を意識しているせいなのだろうけれど、(あえて?)ぶつ切りにされた文章のおかげで展開が急に、心理が甘くなっている。そこが勿体無い。腰をすえて、書き込むべきところに書き込めば、もっとよい作品になったと思う。
感覚に訴える文章が嫌い、なわけではない。桜庭一樹とか好きですし。だが、桜庭の文は短いセンテンスで精神を抉ってくるものなのに対し、この作品の場合は表層にタッチしているだけなように見える。自分のようなヘソ曲がりの人間は、そういう浅さゆえの綺麗さに、ついつい苛立ちを覚えてしまう。
改行連打で加速するのがいい部分もあれば、じっくり文章を重ねるのが相応しい部分もある。描写の緩急が欲しかったな、と。

まぁ、こんな文の根っこにあるのはケータイ小説的なものへの(悪い意味で)分け隔てない反感なので、さらっと流していただいて結構です。お話自体や盛り込まれたテーマは、先達のレビュワーの方々が仰るように、申し分ないものだと思います。非常に楽しく読ませていただきました。


[315] 感想 Name:中瀬美嘉 Date:2009/10/13(火) 01:30
 古典とSFをどう絡ませているのか、読む前から興味はあった。なるほど、こういう風に繋ぐのかと頷きながら読んだ。
 優しい雰囲気、生き生きとした登場人物たち。肩に力が入ることなく、自然体で文章を書く人なのだと想像する。読みやすい、わかりやすいため、すっと読めるのではないだろうか。
 ただ、多少キャラ作りに難のある藤壺、私も「あの話し方はない」と思ってしまった。作者にどういう意図があったのかわからぬが、時代設定からしてもあの言葉遣いはどうだろう。例えば昔の漫画を見て死語の連発に「これ、ないわ」と愚痴をこぼしてしまう、あれと同じように思える。
 物語も少し後半強引に思えた。叔母の独白以外での展開は無かったのだろうかと思うと、残念でならない。もっと自発的に主人公に物語を紡いで欲しかった。作者後書きの通りならば話は確かに上手くいったかも知れないが、せっかく主人公を少年に据えたのだから、少年の目線でしか語れないこともあったのではないか。途中から、なんだか物語を放り投げられてしまったように思えてしまったのは、私の気のせいか。
 設定が多い文、文字数で消化し切れていない気がする。もっと文字数を裂いてゆっくりと語るべき物語ではなかったろうか。これだけ作り込んであるのに勿体ないと思わざるを得ない。


[331] RE:「千年の恋をしよう」桂まゆ Name:三谷透子 Date:2009/10/15(木) 16:38
 一度チャットでお会いしました、覚えていらっしゃいますか?あの時お約束しましたので批評させて頂きます。

 取り敢えず話の流れに破綻がなく上手く纏まっていた点は良かったと思います。あと、叔母さんのキャラが良かったと思います。格好良いですよね、彼女。

 ただ、引っかかった点がいくつか。
 先ず、提供されていた卵子の管理についての責任はどうなってるんでしょう?兄とはいえ勝手に妹のところから死んだ妻の卵子を持ち出せるんでしょうか?これ、表に出たら妹の医者資格剥奪ではすみませんよね?一兆歩譲って妹が知ってたのに見てみぬふりをしたのなら何故藤壺に預けっ放しだったのか?新たな謎が生じます。
 これに関連して桐壺帝に擬された主人公の父親のキャラに?がつきます。私の記憶が確かなら、桐壺帝はかなりの常識人だった筈。犯罪まがいの手段を取ったり、子供を後見人となるべき妹に会わせないような人物ではなかった筈です。桐壺更衣への愛は常識外れじゃないか、と仰るやもしれませんが、あれは光源氏を産んだせいで朱雀帝の母上まで加わったイジメが一晩中廊下に立ち往生させる、汚物を床に撒く、とあまりに酷かったから更衣を護ろうとしたため、と記憶してます。弘徽殿女御がいなかったとしたら桐壺帝はあれほど激しい情熱は露わにしなかったと思います。玄宗だって基本名君でしょ?せっかく芥川を使ってるのですから、桐壺は要らなかったんじゃないですか?犬君の登場シーンも見当たらなかったような気もするんで。せっかくの業平が泣いちゃいますよww
 ついでに、何故に六条院の女主人に花散里だったのでしょう?紫の上じゃないんなら花散里じゃなくても女三宮とかでもいいですよね?初期化されて記憶を無くした藤壺でも良いですし。いきなり花散里が出て来て軽く悩みました。

 古代、又は古典とSFの融合はイティハーサやら飛鳥昔語りやらであるんで珍しいとは思いませんが、初のSFでやるのはチャレンジャーだと評価出来ます。ただ、古典やら歴史は融合させりゃ良いって言うもんではないと思います。

何か難癖つけたみたいですみません。でも、言わずにはいられなかったんです。ごめんなさい。

ではでは


[472] RE:「千年の恋をしよう」桂まゆ Name:鳥野 新 Date:2009/10/24(土) 23:47
 ロマンチックですね。
 古典が苦手で、源氏物語も名前とあらすじを知る程度ですが(読もうとしても読めない〜泣)楽しかったです。
 夢の中に古典を語る女性が出てくる序盤から、少年の本当の出自を解き明かすラスト近くまで、ほとんど止まることなく興味深く読みました。
 また、源氏物語チャレンジしてみようかなあ。


[495] RE:「千年の恋をしよう」桂まゆ Name:右野前条 Date:2009/10/25(日) 13:09
のっけから躓きそうになった。
古文調の文体で横文字というのは論外として、
古典らしさを出そうとした努力は伺えるが、それが致命的な中途半端感の原因となってしまっている。
ある程度読み進めれば、何故ああいった文章だったのかと理由(納得するかは兎も角)が示されるにしても、そこに辿り着くまでのハードルが些か高い。
伏線といえば伏線なのだが、冒頭でページを閉じられる危険性を冒すだけの価値がある伏線とは思えない。

文章の軽さは作風だとしても、
主人公とヒロインの関係描写までもが軽く、これで、千年の恋を……とは、ちょっとないだろう。
作者のなかでは段階が踏まれているのかもしれないが、
作中に恋愛描写らしきものが一切ないまま、一緒の布団に潜り込んだときには我が目を疑った。
展開が早いというよりは、ぶつ切りのプロットを整理しきれないまま表に出したという印象を受ける。
種明かしの独白もそうだ。
一人分ならまだしも、二つ続くと、これは単なる説明台詞なのではないか、
背景説明をストーリーとして構築出来なかっただけではないか、そんな疑問を抱いてしまう。
恐らくは、筆を進める前に、今少し、構成を練るべきだったのではないだろうか。


[599] RE:「千年の恋をしよう」桂まゆ Name:シャボン玉 Date:2009/10/31(土) 18:34
 SFと古典の融合はやはりとても魅力的なものですね。
淋しげに描かれている舞台も設定と併せてみると色鮮やかに見えるような気がしました。
コウくんはやっと自分の出自問題に一段落付けて、これから恋愛本番という所なのではないでしょうかね。

 既視感がないと言えば嘘になるかもしれませんが、この雰囲気は企画作品の中でも異彩を放っている気がします。
 素敵な物語をありがとうございました。


[653] RE:「千年の恋をしよう」桂まゆ Name:桂まゆ Date:2009/12/31(木) 23:02
長らく放置をしていた事を改めてお詫び致しますと共に、まとめレスをお詫び致します。

私は、この作品を「源氏物語のパロディ」として書いたつもりはありません。
千年という長い時間を経て語り継がれれてきた物語に対する尊敬を込めて、私の物語を書きました。
それは、竹取物語だって伊勢物語だって同じです。
千年、誰かに愛される物語。
そんな物語がいつか自分にも書けるといいな。今は無理でも、二十年後、三十年後、百年後でもいつの日か。
そんな大いなる野望を抱いた時に出来た物語でもあります。
だから、飾らない自分を素直に書きました。

数々のレビュー、ありがとうございました。


[3] 「我らが太古の星」尚文産商堂 Name:空想科学祭2009 Date:2009/09/01(火) 01:54 [ 返信 ]
【題名】我らが太古の星
【あらすじ】地球温暖化・地殻変動などおこり、地球を放棄してから約1000年がたった。人類は、その地球の現状を調査するため、"地球探査議案"を可決。その議案に基づき、一つの小隊が地球へ派遣されることになった。この間、誰一人としてその地球の姿を見た者はいない。地球に到着した小隊、そこに、何者からか攻撃が襲いかかる。
【名前】尚文産商堂
【URL】http://ncode.syosetu.com/n8655h/



[238] 正伝のあり方 Name:栖坂月 Date:2009/10/02(金) 21:42
ようやく納得しました。今まで読んできた短編は、この作品の外伝的な物語だったワケですね。良し悪しはともかく、その広大な発想と、全てを形にしようという心意気は賞賛に値します。『時間』に関しては少々アレっと思いましたが、それ以前の二作に関しては単体としての体を保っていたと思われましたので、シリーズ作としての構成に対して言うべきことは特にありません。強いて言えば、この作品が中心にあるという情報を、何かしらの形で示していただきたかったかなーと思う程度です。
正伝と位置づけられる本作、とりあえず楽しませていただきました。
ただ、正伝であればこそ残念かなと思える部分も少なからずありました。淡々とした表記、短く端的過ぎるエピソードの羅列、そういった部分が相変わらずであったことは、それほど大きな問題ではないと感じます。むしろ展開が速かった分、とても読みやすかったという印象はありました。全体の展開に比べて中身が濃いように感じられたのは、読む側にもよりますが欠点とも言えないでしょう。ただ、そのためにという側面もあるのですが、全体として盛り上がりに欠けた印象を受けたのは事実です。外伝でのフォローをしているとはいえ、この作品における見せ場も、それらのエピソードとある程度被っています。その部分をしっかりと、ここに出てくる主人公達の視点で見せていただきたかったなーと感じました。状況の説明と結果だけが示されているように思えるシーンが多く、ここはもっとしつこいくらいに描写してくれればと、勿体無く思ったというのが実情です。実際、そうする価値のあるシーンが数多くあったと感じました。
キャラ達のせいか軍隊というには軽く、ファンタジックな冒険者的な進行でしたが、そこはまぁナシではないだろうと思います。ただ、そのための理由付け、因果の成立にはもう少し気を配っても良かったのかなーと感じるところもありましたね。ただ一つ、狙ってのことと思いますが、何もしていないのに階級だけがポンポン上がっていくというエピソードというか流れは、ちょっと好きでした。
全体として軽さの目立つ作風ですが、人間関係を中心としたエピソードを除いては、台詞回しに落ち着きを感じます。あるいはこの作品を原作として舞台台本にでもしたら、そちら側が際立つのかもしれないなーと、余計なことを考えてしまいました。
それにしても、壮大であるだけに惜しいと思います。もう少し、もう少しだけ粘りのある文章が欲しいというのが、全体を通しての総評でした。


[259] RE:「我らが太古の星」尚文産商堂 Name:ラヒチ Date:2009/10/04(日) 19:18
キーワードに《我らが太古の星シリーズ》とありましたので、おそらくこの超多作作家が一番読んで欲しいのはこの作品だと目をつけて読みました。読者としても作者が一番力を入れた作品を読んでおくべきだろうと思いまして……。他のレビューをちらちら見ると、やはり文章に関する指摘が目立ちます。確かに淡泊すぎる、無機質すぎるものでありますが、これに慣れないことにはこの文量は読み通せない。一番の問題はやはり重複表現かな。同じ単語を使わずに、しかしやはり使わざるを得ない局面では、比喩・隠喩を用いて被っていないように見せかけるのが定石だと思います。嘘をつくことに上手になりましょう。あとは、どうにも登場人物に血が通っていません。けれどこれは否定しているわけではなくて、記号的な人物を操作する手法も確かに存在しますし……。箱庭で動き回っている役者を傍観しているような感覚でした。ツボだったのは淡泊な文中にときたま現れる変な一文。笑いを狙っているように見えてそうではないのか?と考えると結果笑えてしまいます。あれは何なのでしょうか?
最終局面の展開を見るとどうやら短編『時間』と関連性がある模様、そのほかにもシリーズ短編との関連性を匂わす描写が見受けられましたが…はっきり言ってしまいますと、読者は作者ほどひとつの世界(観)を愛せません。これは完全に個人的意見なのですが、まだ技術不足だと思っているのならば、ひとつの世界で焼き増し作業をせず、書いて捨てるように、まったく新しい世界を書いていくべきです。登場人物もどんどん殺していきましょう。プロットを練り込んだのが作中の様々な科学的根拠から見受けられますが、それに執着する必要はまったくありません。プロットはあくまで土台、本文に露出させると流れをせき止める恐れがあるのです。物語の着眼点は悪くありませんし、指摘されている文章は本を読み、書き続けていけば自ずと上達します。食わず嫌いせず、様々な作品を読んで自分の文章に役立て、研究していって下さい。
 結局苦言を呈してしまいたが、物語の練り込みようには情熱を感じました。あとはそれを文章力・構成力でしっかり支えれば、読者を引き込むことができるようになると思います。では、失礼しました。


[440] RE:「我らが太古の星」尚文産商堂 Name:羽村奈留 HOME Date:2009/10/23(金) 01:28
66,062文字数分、いろいろ↓と感じながら読ませて頂きました。

309小隊、通称オタク小隊。
さまざまなことに精通しているのはいいが、それが軍務にまったく関係ないということが問題視されている集団である。
羽村は、↑の小隊(集団)を国家予算で作って欲しいと、強く思い願い祈りました。
ココアを吹きそうになりながら。(笑)

誰も近づかず、誰にも近づかない彼らの生活は、この小隊のプレハブ住宅の中で完結していた。
↑ここで笑いを我慢できず、ココアを吹きました。

「ところで、一つ聞きたいのですが、あなたはどの分野ですか?」
「機械系です」
「…誰ともかぶらないですね」
空想科学祭2009のチャットに参加させて頂いている羽村は、フィクションだと分かっていても、リアリティを感じてしまいました。

自分はそこまでほぼ一息に言ったが、誰一人として聞いている気配が無い。
なぜならば、全員すでにリビングに向かっていたからだ。
一人きりになってしまって淋しくて悲しい場面だけど、ここまで読み続けてきた羽村は、大笑いしてしまいました。

11部目と12部目。
おおぉぉー!
ココアを飲んでいる場合ではないと、羽村は思いました。12部以降でも、そんな場面が度々ありました。

『熊の孫息子』
こういうストーリーの流し方、羽村は大好きです!

『根拠の無い自信があった』
羽村の周囲にも、↑の自信を持って人生を謳歌している人がいます。

『日本郵船』
この辺りで、羽村は死にそうなほど笑ってしまいました。
レッドカーペットの村上ジョージのように、登場しただけで審査員や観客が笑ってしまうような間のとり方は、素晴らしさを感じました。
もちろん、笑いながら。

最後から読む方もいらっしゃるかと思いますけど、羽村は最初から読んで本当によかった(かなり笑った)と思いました。

それともう1つ。
この物語は、読む速度(間のとり方)も、加減が必要な作品、だと思いました。
例えて申し上げるなら、漫才が早口になったら、間が無さ過ぎて、情報だけが頭に入ってくるだけで、笑えないような気がするので。

読み終わってから、
羽村としては、作者として、読者として、執筆には何が必要なのか、を学んだ作品だったです。

羽村的に言わせて頂くと、
「物語の内容は、いろいろと深刻なのに、文章の不思議な雰囲気とリズムと、オチの数々に、笑い踊りながら読み続け、また読み返したいと思いました。PVアクセス数が跳ね上がったら、ごめんなさい」
です。

投稿お疲れ様でした。
今後も更なる発展とご活躍をお祈り申し上げます。


[610] RE:「我らが太古の星」尚文産商堂 Name:鳥野 新 Date:2009/10/31(土) 21:40
 会話が多く読みやすかったですが、反面この「会話」は要るのだろうか? と思うところが多かったです。でも、いろいろと面白いくすぐりもあったりしてなかなか侮れません。
 ただ、ストーリーの進み方に起伏が少なく淡々と流れていくのが物足りませんでした。
 主人公の語りという形で進められますが、この主人公が狂言回し的な役目だけであまり活躍しないのが残念でした。Teroもあんまりでてこなかったし(涙)
 でも、他の作品もあわせて超大作でした。執筆お疲れ様でした〜。


[652] 尚文産商堂から後書き Name:尚文産商堂 Date:2009/12/20(日) 15:30
企画が終わってからかなり経ってしまいましたが、とりあえず区切りとして書かせてもらいます。

ここ(自分の他の小説に関しても)の質問とかには答えられそうもないので、全体の流れとか裏話とか。
皆様からの感想を読んでいますと、自分が考えていたものと違うというのをひしひしと実感しました。ここはこうした方がいいんじゃないかと思ったら、そこをびしっと指摘されたりもしましたし、自分が気づかないところもレビューとして残して下さりました。心より感謝します。

さて、皆様から一番聞かれたのが、Teroと全体の流れに関してでしたので、それだけには応えておこうかと思います。
全体の流れと新しては、次のように考えていました。題名の後ろの年代は、自分が書いていた時に考えていた年です。都市が大きく変わったりしていると矢印でつないでいたりしてます。基本的には書いてある順で年代は並んでいます。

人工知能(西暦2313年)→我らが太古の星(500年→598年→696年)→永久の命を目指すもの(500年)→時間(598年→500年)→過去からのメッセージ(950年ごろ)→量子的ふるまい(1242年ごろ)→新・量子コンピューター(1242年ごろ)→地球を作ろう!(1671年3月12日→1673年)→アンドロイド化計画(1995年→1999年)→宇宙の端(1998年→1999年4月1日→2019年)→軍事行動(2007年〜2016年)→自我の相互作用(2025年)→過去と未来(2089年→2025年)
なお、我らが〜以降の暦の名前は決めてませんので、書いていません。人工知能と我らが〜の間は1000年間開いています。

Teroについてですが、"量子コンピューター"としての彼女となります。ちなみに、開発当初は機密扱いでしたが、のちには一般にも知れ渡るようになりました。彼女自身の設定は、女性という性格で、体は金属製だけど頭の部分は本体として別のところで保存されている、母親と父親としては作った博士をそれぞれの存在だと認識しており、"マスター"と言われる人は彼らの子孫しかいない。今は、政府直属の研究員tのしてさまざまなことの計算などをしています。

個人的には、どの人の作品にも取り入れてみようと思うところがあり、とても勉強させて頂きました。

では、次回があれば、そこでお会いできることを祈念しております。

[13] 「絵空のこと」改札口 Name:空想科学祭2009 Date:2009/09/01(火) 07:14 [ 返信 ]
【題名】絵空のこと
【あらすじ】1人の私を殺しに未来からやってきた4人の私。そんな4人を殺し来た1人の私。そんな私たちを観察する1体のロボットの物語。
【名前】改札口
【URL】http://ncode.syosetu.com/n8689h/



[31] RE:「絵空のこと」改札口 Name:憂国万歳 Date:2009/09/01(火) 23:41
視点が中学生とだけあって、難解な論理その他は出てこないので読みやすい。親殺しならぬ自分殺しという未来を巻き込んだ壮絶な自殺を試みる『私』たちの目的は……? というサスペンスフルストーリーに仕上がっております。
ただ一人主人公を『殺さない』と言った私、謎のロボット。話を先へと進ませるためとはいえ少々ご都合主義な面も見られますが、『タイムパラドックスに気を遣わないタイムトラベル物』という利点がそれを補って余りある作品となっています。


[39] セカイ系の産みの親とそのチルドレン(一) Name:六六六 Date:2009/09/02(水) 10:18
 昨晩読んだ三作のレビューを携帯から打ち込んでいるわけだが、これがなかなか偶然にも綺麗な三角形を構成した。面白い。この作品「絵空のこと」は昨今の小説界を経済的に支えているライトノベルと呼べるものであろう。
 最初に読んだ作品はどこまでも暴走する円舞を描くために主人公が戯画化されていた。そこに感情移入する隙はなく、読者は目まぐるしい展開に飲み込まれるか、うんざりして早々に拒否するしかない。
 次に読んだ作品は落ち着いた語り口で綴られる怪異譚。丁寧な作りは感情移入を促し、だからこそ作品からの裏切りは良くも悪くもまったく無いものだった。
 そしてこの作品は、その過剰に脚色された語り口が読者に心情を押しつけて突き進む、セカイ系と呼ばれるジャンルのテイストに満ちていた。
 そもそものセカイ系の産みの親はかのベストセラー作家、村上春樹と言われている(それについて述べた評論が以前、群像新人賞を取ったこともある)。彼はSFに対する造脂が深いことでも有名で、ハーラン・エリスンの未邦訳作品さえも愛読していたという。
未来世界や外宇宙に関するSFが書き尽くされたあと、カート・ヴォネガットやフィリップ・K・ディックなどが所謂古典的SFの殻を脱し内に向かうSF=スペキュレイティブ・フィクションを書き上げ、それまでエンタテイメントや空想科学物語としか見なされていなかったSFに文学的・哲学的・心理学的味付けをし大いに評価された。それらを愛読していた村上春樹は、「エスエフ」を日本流に改良し自作に足すパプリカとし用い、存知の通り「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」など、いくつものベストセラーを生み出している。そして村上春樹に影響を受けた春樹チルドレンと呼ばれる伊坂幸太郎(「終末のフール」)、金城一紀(「GO」)、舞城王太郎(「煙か土か食い物」)らの近年の活躍も聞いて久しい。このなかで特に影響を受けていると言われる伊坂幸太郎の作品を見てもらえばわかるが、彼の作品にはラノベ的要素がふんだんに盛り込まれている。
(……二に続いてしまいました)


[40] セカイ系の産みの親とそのチルドレン(二) Name:六六六 Date:2009/09/02(水) 10:21
 セカイ系の特徴は主人公が過保護なほど主人公然としている部分であり、心理描写はどこまでも内へ内へと向かい、SF的ガジェットはそれらを促す備品でしかない。この「絵空のこと」もご多分に漏れず、主人公の未来と選択を描くために、SF的ガジェットである未来からの刺客と助っ人がやってくる。ご都合的な展開が目につくが仕方ない。この作品の焦点はあくまでも主人公の内面であり、ほかのものごとは彼女を照らすスポットライトでしかないのだ。
 この種の作品が陥りがちなのは主人公とともに作品自体が内に籠もってしまっている状態で、ようするに読者側からしてみれば共感できるかどうかという点が重要になってくる。最後に主人公の鬱屈は「開く」が、少し特異な家庭環境に置かれた主人公の共感を呼べる守備範囲は、残念ながらそう広くないと言える。しかし疾走感ある文章で綴られる無理矢理な展開は、しかと引っ張る力も備えており、二万字があっという間に終わる。自分が主人公に共感できるかどうか、試しにブラウザを開いてみるのも悪くないだろう。
 たまたま選んだ三品がどれも違う味をしていて舌が痺れてしまった。開始早々、この企画の懐の深さ、持ち味の多さを思い知らされた気分だ。昨晩読んだ分だけで纏めると、「絵空のこと」「アンド・ワールド」「グレイマンズ・ロンド」はどれもSFという固定概念を挑戦的に利用した作品であり、三者まったく違う方向を向いているのに、お互いがお互いを削り合っているのではないかと錯覚してしまうほどの魅力・対立点があった。 作者にとっては不快極まりないことをべらべらと喋ってしまったであろうが、どうか削除しないで欲しい(笑)
 長々と語ってしまって申し訳ない、改札口殿。
 そして素晴らしい祭典を催してくださった天崎女史に感謝を。
 それでは、また、時間が出来れば遊びに来ます。長々と失礼いたしました。


[44] RE:「絵空のこと」改札口 Name:尚文産商堂 Date:2009/09/02(水) 15:22
読み進めていくにつれて、謎が増えていくような印象を受けました。タイムパラドクスという昔からあるSFネタを、このように一つの作品に仕上げていき、さらにはかなりの読みごたえがある作品へと創り上げるその手腕は、私も真似したいところがあります。彼女がどうやってこれからを生きていくか、その可能性の一つをゆっくりと想像させて頂きます。

[76] RE:「絵空のこと」改札口 Name:オロチ丸W0632Aj HOME Date:2009/09/05(土) 01:16
 なんというか、シュールな作品だと、僕は思いました。
 以下、正直に書きます。
 辛口かもですが、スミマセンm(__)m
 
 主人公がただの女子中学生にしては、違和感が有りました。
 その最たるものが、『肆ノ肆』の序盤です。
 あの文は、その負傷が軽いモノで有るかのように扱っていますが、ただの女の子で有れば、自分自身の負傷でも、沈むと思います。
 また、それを軽いモノで有るかのように扱える精神力?が有るのなら、『肆ノ壱』の惨状を目にしても、あそこまで怯える事は無いと思います。
 何というか、チグハグな印象をうけました。
 もしかして主人公は、記憶を共通する多重人格のキャラなのではないか、と思ってしまう位に。
 また、あれだけの事が有ったのに、『私の未来はきっと明るい』と思えるものでしょうか?
 
 もっとも、浅学な僕はそう思っただけで、博識な方はこの謎も解けるのかも知れません。
 毒舌みたいでアレですが、これが今の僕の限界です、スミマセンm(__)m
 では、この場を汚すのはこれ位にして、失礼させていただきます。


[121] 理屈と感情の交差点 Name:栖坂月 Date:2009/09/12(土) 21:48
これだけ凝ったレビューが並んでいるところに割って入るのは、少し気が引けるかなーとまずは言ってみます。
とにかく一言、面白かったです。
煩雑になりそうな設定と状況を、長くすることで順番通りに配置し、整理された話を構築したような印象です。慌てず騒がず、全体の流れが穏やかであるように感じました。話そのものは、割と陰惨というか、暗く重いシーンもありましたがね。
それと、これはおそらく個人的に、という話になろうかと思うのですが、文章の組み立て方と言いますか、作り方のリズムみたいなものが私と激しく違っていまして、その部分で「お?」と思わされる部分が多かったです。これは単純に考えれば『合わない』と称すべき状況なのかもしれませんが、むしろそこが刺激的と言いますか、不快感など全く感じることなく頷かされるばかりでした。特に幾つか見られた、理論的な情景描写から即座に感情的な表現に移っている辺りは、自分の頭では思いつかない感覚だなーと、素直に感心させられました。
私はどうしても話の奇抜さで勝負しようとしてしまう人間ですが、文章でハッとさせられて物語で安心させられる作品というのは、まるで手の届かない星の光でも見ているかのようで、正直に申し上げて単なる一人の読者にしかなれませんでした。
大したことも書けず、申し訳ありません。
いずれにしても楽しませていただいたことは事実ですので、そのことはここに記しておこうと思います。


[143] RE:「絵空のこと」改札口 Name:ラヒチ Date:2009/09/18(金) 18:08
なぜか概要を読んで映画『ターミネーター』を思い浮かべてしまったのですが、この作品にはいい意味で不健康な印象を受けました。自分を殺す、っていうのを美徳と考えるひとも多いでしょうから、作品自体が何かの比喩なのかと深読みしてみたり…。最初の教室のシーンが個人的に一番好きです。またほかの方も仰っているように文章が印象的でした。ぶつ切りっぽいのに流れに淀みがない。なので流されるまま読んじゃうと展開の早さに……。

[173] RE:「絵空のこと」改札口 Name:俊衛門 Date:2009/09/22(火) 23:29
パラレルワールド、タイムパラドックス、こうした題材を扱うとかなり難解な用語を用いたりするのですが、本作は中学生が主人公ということもあってか、そのような語は意図的に排除されている。それ故、門戸の広いものとなっています。ただ、だからといって妥協せず、しっかりとした構成と丁寧な心理描写に圧倒されました。理屈っぽいと兎角敬遠されがちなSFですが、こういうSFだったらいくらでもいける気がします(笑
しっかりとしたSFなストーリーの上に、主人公と母親の絆や心情の変化、自然な具合で実にいい味を出していました。面白かったです。


[190] RE:「絵空のこと」改札口 Name:三谷透子 Date:2009/09/24(木) 18:06
 お久しぶりです。何回かチャットでお話させて頂きました、覚えておいででしょうか?あの時お約束しましたので批評させて頂きます(単なる感想になっていたらスミマセン)。

 一読して思ったのは荒削りなように思えるけども面白い作品だという事でした。主人公が現在置かれた精神状態から導き出される未来の主人公達も基本的には無理が無く、最後にあれだけの事があろうとも、いやあったからこその主人公の心情も理解出来るものであったと思います。

 このように非常に面白い作品ではあると思いましたが、同時に様々な突っ込みどころもあるように思いました。
 第一にケアレスミスと思しき誤字脱字が散見されたこと。文意が少なくとも前後から推察されるので理解不足という事はないと思いますが無いにこした事はないでしょう。
 第二に序盤で初めてロボットが出てくる際のセリフからは彼の創造主は主人公であるように取れます。彼の創造主はラストにもかかると思いますので少し文章を見直してもいいかな、と思います。

 最後に、主人公の生い立ちと家族との関係についてです。これについては、作中で未来に記録がない事が記載されている以上、不要と言われるかもしれません。が、主人公を殺しに来る未来の私は現在の私と家族無くしては成立し得ないものの筈です。それはキーワードに家族が入っている点から明らかです。なので、遠慮なく突っ込ませて頂きます。
 先ず、主人公と養親との関係について。養い親は彼女、又は彼女の実親とどのような関係なのでしょうか?血縁は無くとも親の友人、遠縁の姻族、全く関係のない第三者……こんなとこでしょうか?これらのどれに当たるかによって主人公との心情的な距離が変わる筈です。何故こんなとこに引っかかったかというと、作中に養親が主人公の実親の墓参りに行っているからです。主人公の少なくとも片親は自然死でないことは作中で明かされています。そんな実親の墓参りに行って某かの事情を報告している訳です。しかも夫婦で。この場合夫の職業も突っ込みどころですが、そうまで気にかけている主人公を妻が火事で死亡すると実の娘共々放棄しています。……これ、矛盾しませんか?
 もう一つ引っかかったのはいつから養親と主人公はギクシャクしているのか?という事です。


[191] RE:「絵空のこと」改札口 Name:三谷透子 Date:2009/09/24(木) 18:23
続きます

養親子の関係において、実子の誕生はなかなか大きな問題です。それまでは上手くいっていたのかどうかは主人公姉妹の関係に関連しそうです。どちらかと言えば主人公が妹との距離をおいているので、主人公姉妹の絆が感じにくく、最後の結末が少し納得いきにくいように思えました。

ではでは
感想としても微妙な気がしますが、率直な意見を書かせて頂きました。
長くなってすみません。ではでは


[326] 感想 Name:中瀬美嘉 Date:2009/10/15(木) 03:32
 並行未来、たくさんの私。面白い発想だ。文章に引き込まれ、すっと読めた。
 何人かのレビュアーが既に語っているように、普通の中学生が遭遇するには少々難があるように思う。本当はもっと奥に何か隠し設定があるのではないかと疑ってしまうのだ。
 物語は少女の辛い過去と家族との不仲、思春期にありがちな葛藤を中心に進んでいる。その中で彼女の生い立ちについてはあまりにぼかされすぎた。養父母とのきちんとした関係が示されない分、読者の消化不良度を上げてしまっている。彼女の親と養父母の関係は、最低限書いて欲しかったというのが読者の本音であろう。
 彼女が様々な未来の自分の姿を垣間見、その上での最後の選択。彼女のちょっとした心の変化がこの結末に結びついているのだろうが、強引な気もする。もっと彼女と未来の関係を具体的に示して欲しかった。
 発想が面白いだけに、展開に首をかしげてしまう箇所がいくつかあったのが惜しいところだ。


[332] RE:「絵空のこと」改札口 Name:招夏 Date:2009/10/15(木) 18:03
感想です

 うう、苦手な「時間」もの……。しかし、自分を殺しにやって来る未来の自分……発想は面白く、しょっぱなから度肝を抜く描写から入っていたので、ぐっとお話の中に入り込むことができました。私個人的には、世界(時代だっけ?)から拒絶されて融解する場面の描写が、少し「十二国記」の発想に似ているようで気になりましたが、まぁ、これは偶然なのでしょう。最後まで興味深く読ませていただきました。

 さて、パラレルワールドやタイムパラドックスを考えると、いつも訳が分らなくなっちゃうのですが、主人公が未来へ行かなければならない理由が分りませんでした。未来で軟禁されることになんの意味があるのか……実は、ずっと考えています。弟(妹だっけ?)が姉を助ける為?でも姉を未来で軟禁するとどうなるのか。でも、このタイミングで未来に連れて行っても、継母は死ぬんですよね?しかも、未来には未来の自分がいるのでは?とか、過去の自分を未来に連れて行ったら、その時点から着いた未来までの間はどうなるの?とか、果てしなく考えてしまって……ああ、眠れない〜


[393] RE:「絵空のこと」改札口 Name:鳥野 新 Date:2009/10/19(月) 20:37
 最初の自分との出会いとその凄惨な死に様がとてもショッキングで、思わず話のなかに引きずり込まれてしまいました。
 主人公の心情の描写はとても丁寧で、ラスト近くはとても切なくなりました。ただ、孤立した思いを抱くには、描かれている家族が良い人すぎて、この心情に至るほどの家庭環境かなと少し疑問が残りました。
 でも、どうしようもない不条理な運命を主人公が淡々と受け入れる様は神々しくもあり、薄っぺらいハッピーエンドでないところが私としてはとても好きで心に刻まれました。


[555] RE:「絵空のこと」改札口 Name:右野前条 Date:2009/10/28(水) 22:51
誤字脱字の多さは、既に指摘があるのでおいておくとして。
中編であるのに、展開がどうにも断片的である点が気に掛かる。
いや、序盤に関しては有無を言わさず読者を引き込むという点で効果的であったとは思うが、そのあとが宜しくない。
主人公があまりの急展開に混乱するのは良いが、読者まで混乱させてしまっては、単なる描写不足だと指摘されても仕方がない。
恐らく作者が感動的シーンとして用意したのであろう義母を前にした独白も、
主人公の家庭的問題が示されたのが作品の中盤を過ぎてからでは、あまりに浅い。
唐突に語られた問題がぱっと解決して、感動のラストです……では、読者としては納得がいかないのだ。
このように落とすのならば、主人公の抱える問題に、もっと文章量を割いておく必要があっただろうと思う。

それと、これは単純に疑問なのだが。
主人公の前に次々に現れる彼女らは、どのようにして自らの並行世界を認識していたのだろう?
まして、自らの世界を含めたそれぞれに番号を振っているというのは……並行世界間に序列があるとは思えないので、何とも違和感がある。


[651] RE:「絵空のこと」改札口 Name:羽村奈留 HOME Date:2009/12/07(月) 23:14
20,582文字分の中編を読ませて頂きました。

メルヘンチックな題名とは裏腹に、ミステリアスな場面が多く、あらすじにある「私を殺しにやって来た私」もまた考え深げなもので、最初から最後まで読み終えてやっと全貌が明らかになる作品だと思いました。

羽村的に言わせて頂くと、
「本当に未来は明るいのでしょうか? 未希さんの名前の文字が気になりました」
です。

投稿お疲れ様でした。
今後も更なる発展とご活躍をお祈り申し上げます。


[122] 「黄海に消ゆ」俊衛門 Name:空想科学祭2009 Date:2009/09/13(日) 01:21 [ 返信 ]
【題名】黄海に消ゆ
【あらすじ】石の牙城、乾いた空。汚染物質が満たす大気を、ナノマシンの灰が舞う。享楽と混沌が並存する青島の街、電灰網――網膜の光情報、神経接続に裏打ちされた、仮想現実。そこに、"亡霊"と呼ばれるバグが存在していた。李聖鬼――故郷を棄て、「同胞殺し」と蔑まれ、己のアイデンティティを失った男は、"亡霊"と相見える。
【名前】俊衛門
【URL】http://ncode.syosetu.com/n9709h/



[320] ストップアンドゴー Name:栖坂月 Date:2009/10/13(火) 15:05
十万文字ピッタリという文字数にまず笑ってしまったのですが、ともかく作者様にはご苦労様と申し上げたいですね。これだけの長編のほとんどを濃密なアクションで埋めるのは、なかなかに大変な作業であったと思います。どうしても動作、状況の説明や描写に費やされてしまう分、感情やら背景の描写が置き去りにされてしまう印象がありますからね。これだけの動きを、よくも一つ一つ丁寧に拾い上げたものだと、そこは素直に感心しました。
これは私の個人的な印象で、多分意識されてのことではないと思うのですが、この作品のアクションシーンに、何故かマトリックスを想像してしまいました。それはシチュエーションとか格闘のやり取りとか、そういう話ではなく、速い展開と効果的なスローモーションが繰り返し訪れるような、演出面での話です。時折挟まる詳しい描写が、私にはスローモーションを見ているように感じられたんですよね。それがまるで激しい緩急を生み出しているように思えて、そのアクションを美しく、同時に華やかなものへと彩っていたように感じられました。やはりアクションシーンが肝の作品だと思いますから、引き込ませる文章としては上々であったと思います。
舞台が中国、そこに朝鮮系の日系を織り交ぜての犯罪物という危険な橋を渡ったことも評価に値するかと思います(笑)話全体に漂う雰囲気は格好良さよりも悲壮感、あるいは虚無感の方が強く、正直爽快感のある物語ではありません。ただ、スッキリ感はないながらも明確なシコリを心の内に残してくれるような、そんな鋭さのある話でしたね。
それにしてもなるほど、これは良いバッドエンドでした。


[334] RE:「黄海に消ゆ」俊衛門 Name:憂国万歳 Date:2009/10/15(木) 22:53
十万字チキンレース大勝利おめでとうございます、と言ったらリニューアル後正確な数字が分かるようになったのでチキンレースじゃ無くなったとのお返事がありまして……。
とまあ前置きもそこそこに感想をば。
濃密なアクションシーンはもとより人物の描写、背景の設定、近未来の様子など全てにおいてレベルが高いです。十万字というと文庫本一冊(短め?)という長さでありますが、やはり縦書きで読んでこそ真骨頂。
ラストは読者によって好みが割れる所。


[356] RE:「黄海に消ゆ」俊衛門 Name:坂本伊能 Date:2009/10/17(土) 21:37
キュッとお尻に力の入る緊張感。それは、安楽のハッピーエンドへの道を手探りで辿りながらも、1つでも間違えば泥濘のバッドエンドへ直行しそうな世界観、構成による所が大きい。
正にハード。硬いの大好きっていう人はオススメです。
そして、先のレビュアーの方が仰っていますが、映画的描写が強いです。
視点の移り方、展開、演出。それらが映画的な為、10万字という膨大な文字量を読むのに大した疲れを感じません。
また、文章を滞りなく読ませてくれるのは、作者様の確かな文章力があってこそ。

ただ後半、クライマックスに、10万字の壁が立ちはだかった気がしました。


[465] 感想 Name:秋は戻り鰹2−3 Date:2009/10/24(土) 16:43
「なろう」では実力作者のひとりだそうである。昨年、30万字越え大作で驚かせた作者の10万字作品を読んでみた。
硬筆だが決して読者にハードルとなる文体ではなく、読んでみれば案外ストレスを感じることは少ないだろう。
緻密な描写と緩急を極めるストーリー展開、過酷な運命に向かう主人公やセクサロイド、謎の亡霊など、陰影深いキャラクター。
東アジアという舞台設定にあっという間に引きずり込まれ、十分に堪能させて貰った。
多少残念なこともある。SFとしてもハードボイルドストーリーとしてもそれなりに位置を保っているが、オリジナリティは?というと、
曖昧模糊として難しい。誰の影響か、とか、どの作品から、とかを引き合いに出すのが難しいのは、作者がきちんと消化して己のものとしている証拠だが、結局のところ、見慣れた展開と約束された過酷な運命に落ち着いた。
雰囲気に酔いキャラクターに唸る。それもまたこの種の作品の楽しみ方だが、それだけでは勿体無い力を持っている作者なので、
次の段階では、何か違うもの、たとえばSFやらアクションやらを封印した作品をひとつ上げてみるのもいいのかもしれない。
以上、私の無理強いと笑って頂いて構わない。
確かに字数と文体に読み切る勇気を殺がれる向きも多いだろう。それは昨年と一緒だが、この作者、
筆力が確実にアップしているので、昨年途中で諦めた向きも、チャレンジしてみたら面白いかも知れない、と最後に記して置こう。


[528] RE:「黄海に消ゆ」俊衛門 Name:尚文産商堂 Date:2009/10/25(日) 22:14
準ハッピーエンドのような感覚のラストでした。バッドでもないような気もしますが、ハッピーな終わり方とも言えないような、不思議な感覚が胸のところに突っかかりました。作品を通して、悲壮感のようなものを感じつつ、生き抜く力というのを思いながら、読ませていただきました。

[552] RE:「黄海に消ゆ」俊衛門 Name:蚕の社 Date:2009/10/28(水) 18:10
過去に捕らわれながら、生きている主人公。時代に翻弄され、それでも生きている登場人物達は、皆、何かを背負っています。
人間がとても丁寧に描かれていて、読み終えた後に深い感動がありました。

皆様が言っていらっしゃるアクションの描写は、自分は読んでいて逆に疲れてしまいました。
アクションシーンを描くということは、様々なメディアの中でも小説は一番難しいと思います。脳裏にその「絵」を描くのは、読者に任されるからです。どこまで描写をすれば良いのかは、受け取る人によって違います。これは受け取る人間のキャパシティの問題ですので、あまり気になさらないで下さい。

読み応えのある作品でした。お疲れさまでした。

[578] RE:「黄海に消ゆ」俊衛門 Name:鳥野 新 Date:2009/10/30(金) 00:39
 読みました〜!(今までずーっと読んでました) いや厚みのある物語ですね。
 最初、ぎっしり詰まった文字に眩暈を覚えたのですが、いざ読み始めると案外すーっとストーリの中に入っていけて、この文字の塊がそのまま頭の中で映像に変換されていきました。
 世界感そして、それぞれのキャラの心境がじわじわと頭に染み込んでいくような描写は、読み応えがありました。序盤はやや物語の起伏は少ないかなと思ったのですが、終盤の急転直下の展開には、惹きつけられて夢中で読んでしまいました。(最後の李と孔の絡みはすごかった……)
 女性キャラもそれぞれが雰囲気満点でした〜。面白かったです。
 それにしても、「肝臓のナノマシンが瞬時にアルコールを分解」ってそんな身体は自分だったらゴメンこうむりたいなあ〜。


[589] RE:「黄海に消ゆ」俊衛門 Name:羽村奈留 HOME Date:2009/10/31(土) 01:04
"亡霊"と相見え、100,000文字数分のナノマシンと戯れながら読ませて頂きました。

疲労を忘れさせる、人工血球(レスピロサイト)。
執筆するにはもってこいの血球だと思いました。羽村は欲しいです。

ハードSFならではの重厚を感じる文体に、羽村は暫くココアを飲み忘れて読み続けておりました。

羽村的に言わせて頂くと、
「ハッピーエンドというべきか。バッドエンドというべきか。読み終わってから考えたかな」
です。
多分、読んだ読者によって、終わった感じが変わるのではないかと思いました。

投稿お疲れ様でした。
今後も更なる発展とご活躍をお祈り申し上げます。


[619] 感想 Name:中瀬美嘉 Date:2009/10/31(土) 23:59
 時間がないので手短に。
 文章力が増し、読ませる力が更に付いた。去年の超大作も素晴らしいと思ったが、今回は文字数ぴったりに上手く纏める力も加わり、まさに鬼に金棒状態だ。
 難しそうという入り口がどうしてもある。だが、私はその味をもっと深めて欲しいと思っている。
 今作では前回指摘のあった導入部の説明をあらかた端折ったせいでかなり読みやすかった。少しエロティックな設定も含め、「一皮むけた」という表現は適切だと思われる。
 昔の女にすがる男。いいではないか。所詮男とはそのような生き物らしい。


[625] RE:「黄海に消ゆ」俊衛門 Name:招夏 Date:2009/11/05(木) 15:05
大遅刻の感想です。平にご容赦を
この作品を読み終わったのは、実は10/15の25:00でした……それって、10/16の1:00だろーってことで、ギリギリアウトで感想は間に合いませんでした。(でも投票はむにゃむにゃ)

感想いきます。

完成度の高い作品だと思いました。文章も臨場感があって街の雑多さや猥雑さ、人間の業の深さや哀しさがうまく描かれていたと思います。

どう転がっても良くはならない運命。そうならば自分の心に正直になってあがく方が良い。そう選択した主人公はやっぱりカッコ良かったですね。何故か松田優作が頭に浮かんで仕方がなかったです。面白かったです。


[650] RE:「黄海に消ゆ」俊衛門 Name:俊衛門 Date:2009/12/01(火) 13:11
いろいろと問題多き拙作ですが、こうして感想を残して頂き、感謝の念に絶えません。

それでは、返信を。

>栖坂月さん
マトリックスは、内容はともかくアクションの魅せ方は好きですね。ただ、拙作はあくまで小説なのでマトリックス的に見えたのであれば、それは失敗でした。十分反省して、今後の創作に臨みたいと思います。
まあ、バッドエンドですよね。わかっている(笑

>憂国さん
せっかくチキンレースやる気満々だったのに、リニュで何か興が削がれた感じしましてw

レベルですか、まあそう言ってくださるとありがたいです。描写力は、並の上ぐらいまでにはなれたのかなと思います。あとはソフト面ですね。ハードばかりでなく、内容の充実に力を入れたいです。

>坂本伊能さん
うむ、たしかに映画的になってしまいます。読書足りてないのもろバレですねw アニメや映画に親しんできた弊害なのか、わかりませんが。

最後、もし字数が足りていてもあんな風になったかもしれません。でも確かに、字数には苦しめられました。規定の文字数に収まりきれない、ということは反省の余地がありそうです。今後の課題にします。

>戻り鰹2さん
いつぞやはチャットで、ありがとうございました。

色々考えましたが、どうもSF、バトル、ってなってしまう。それは自分が、そういうものしか見たり読んだりしなかったからなんでしょうね。手広く読み、吸収しなければ、ただのフォロアーに堕してしまう。いやハードボイルド分だって吸収しきれていない。拙作、じつは冲方丁の劣化コピーです。読み比べていただければわかりますが、オリジナルなんて一つもないです。

ということで、ご助言通りしばらくSF、バトルから離れてみます。ただ恋愛は……ハードルが高いですねー。恋愛書けなきゃダメだってことは分かっているんですが。まあとりあえずは勘弁してください、草野球でw

>尚文産商堂さん
準ハッピーエンドで紅茶噴きました。ラストを読者任せにするって小学校の道徳の授業みたいな投げっぱなしの作品でしたけど、ナイスなネーミングをありがとうございますw 

>蚕の社さん
背負っているといっても、なんとなくありきたりな過去ではありましたけどね(苦笑)

戦闘について、全く同じ事を別の人に言われた事がありますね。視覚的な効果を文章で綴っても、疲れるだけだって。そう言われると、上手い人の殺陣描写はあっさりしているなーと。今後、そういう方針に変えます。ああ、でも戦闘封印するんだった……。

>鳥野 新さん
李聖鬼と孔飛連の絡み、って聞いてなんか「やらないか」な方を連想した私は相当に終っているw

ともあれ、感想感謝です。アルコールをナノマシンが分解するなら、酒の意味ねーなーとは私も思いました。書いてからやっちまった、って感じです。あれも攻殻が元ネタだったりしますが、特に意味があった描写じゃなかったですねw

女性キャラ……?誰かいたっけ(何

>羽村奈留さん
なろうの方にも感想ありがとうございました。せっかくのココアが冷めてしまったのではないかと心配になってしまいましたが、そこまで読みこんでいただけるとは嬉しい限りです。相変わらずな感じですが、またよろしくです。

>中瀬美嘉さん
どうも、心当たりがある気がするんですよね、中瀬さんには(笑

説明=描写でないと気づき、濡れ場=エロでないと気づいて、一年間研究した甲斐がありましたかね。ただ、これはまだハード面での研鑽でしか無く、今後はソフト面で研鑽を積み、本当に「面白い」って言われるものを目指したいです。
難しいっても、ハードSFじゃないでしょうw

>招夏さん
何、読んでくれるだけで私は満足ですよ。

人の業なんてものはわかりませんが、もうちょっと心情描写を詰めて行きたい。小説なんだから、人物が命なんだなーと感じました。ただ、別にあそこまで悲惨にすることもなかったかもしれない、とちょっと反省してもいます。
松田優作……いや、そこはイ・ビョンホンでw


自作についてあれこれ言うのは好きじゃないのですが、一応あのラストについて。世間的にはバッドですが、自分はハッピーエンドのつもりで書きました。というのも、最初はあの後李聖鬼と玲花が半島に渡って……というのを考えたのですが、途中からそういうラストは李聖鬼自身が望まないだろうな、と思ったわけです。キャラが勝手に動くじゃないですが、どうもそっちの方がしっくりくる。李聖鬼は自分が生き残ることを良しとしないだろう、ということで途中で変えた次第です。だから、若干整合性が取れないところもあるかと思います。

ああいうのが世間的に受けるとは思いませんが、まあ企画なんだし、たまにはこんな奴がいてもいいじゃないですかね?

それでは皆さん、ありがとうございました。


[283] 「イシスの記憶 5」葛城 炯 Name:空想科学祭2009 Date:2009/10/07(水) 06:47 [ 返信 ]
【題名】イシスの記憶 5
【あらすじ】宇宙移民船カルネアデスが惑星アクエリアに辿り着いて30年が過ぎた。
【名前】葛城 炯
【URL】http://ncode.syosetu.com/n1972i/

※「イシスの記憶」「イシスの記憶 2〜5」は連作のため、投票アンケートは共同となっています。



[347] RE:「イシスの記憶 5」葛城 炯 Name:尚文産商堂 Date:2009/10/17(土) 14:45
イシスの記憶を全て通して、1台(1人?)のロボットであるイシス自身の成長がつづられていることが、私を一息で作品を読ませたことにつながっていると思っています。徐々に人間味あふれるロボットになり、植物学者である彼女そっくりな性格になりつつあります。"生きる"という抽象的概念をゆっくりとかみしめることができるような気がしました。

[357] 隣の芝は緑の大地 Name:栖坂月 Date:2009/10/17(土) 21:53
全編を通して、優しい物語でした。
作品それぞれに明確なテーマも定められており、その点では連作でありながらも一つの話として楽しめるものと言えるかと思います。ただ、やはりこの作品は連作を前提としており、特に4・5はそれまでの筋を全くわからない状態では難しい話であろうと思います。そういう意味では、一つの作品としての体を成していた方が、より自然であったようにも思いますね。
連作についてはそのくらいにして、中身に関しては素直に面白いと思える内容でした。自らを『機械』と名乗るコンピュータが、人間と呼ばれるほどの経験を得て感謝と敬意を獲得していくという、私の中ではサクセスストーリーという印象を抱きました。もっとも、彼女は当初そんなことなど望んでいなかったわけで、その辺りは主人であり友人でもある『彼女』に巻き込まれたと言えるのかもしれません。ただ、人間としての不可解さを如何なく発揮する彼女に引っ張られ、からかわれ、踊らされる内に惹かれていったことが、最終的なイシスという存在を生み出していた原動力になっていたのでしょう。彼女になるのではなく、彼女のようになる、相手と違うということを認識しているイシスであったからこそ、理想的な存在になれたのかもしれないと思えました。
人間とは違いますが、イシスもまた記憶や経験を受け継いでもらい、その存在が子供のように広がっていくのかもしれません。温かく明るい未来を予感させる作品、どうもごちそうさまでした。


[361] 感想 Name:中瀬美嘉 Date:2009/10/18(日) 00:06
 企画作品を読みながら涙したのは今回これが初めてではなかろうか。何度も書くが、何故連作出はなく連載にしてくれなかったのかと。纏めていれば一つの立派な中編作品になっていた。全部纏めて一気に読んだ方が絶対に面白い。本当に勿体ない。
 彼女の真っ直ぐな性格、それによって指導された律儀なアンドロイドたち。バランスがとれていてこれだけ生き生きとしていて、しかも読みやすいと来れば最後までぐいぐい読める。最初は脳内にビジュアルの浮かばなかったイシスや彼女も、最後にはくっきりと形が出来自然に動き始めた。
 キャラクターをこれだけ魅力的に描ききると言うのはすばらしい才能ではないかと思う。もちろんそれを支える確かな知識や構成力も忘れてはならない。
 連作でなければ4話5話あたりの一番の肝をより多くの人が読めたのではないか。残念だ。本当に残念でならない。


[459] RE:「イシスの記憶 5」葛城 炯 Name:鳥野 新 Date:2009/10/24(土) 10:14
 最後の一文。
 まろやかな味わいで、心に染み入りました。大河ドラマの最終話のようで数々のエピソードが頭に去来し感動しました。
 最後は、彼らの未来が優しく、そしてスピーディに描かれていきます。ふと人間と耐用年数が違う彼らは、時の行きすぎる感覚をどのように感じているのだろうと思いを馳せてしまいました。


[527] RE:「イシスの記憶 5」葛城 炯 Name:右野前条 Date:2009/10/25(日) 22:00
五編の連作、その結末である。連作であるのが惜しいというのは、全くの同感である。
さて、実のところ、賛否が分かれる結末かもしれないという感を抱いている。
というのは、イシスが出会った二つ目の奇蹟、そこで終わるという選択肢もあったと思うのだ。
無論、それ以降の穏やかな展開も良い。白く燃えた炭火の温かみに触れているような、柔らかな感動はある。
良いのだが、しかし、感動の頂点を迎えたあとでは、どうしても、エピローグ的な印象を受けてしまうのは否めない。
半ば好みの問題であるかもしれないが、そこがやや気になったといえば気になった。

それと蛇足だが、冷凍睡眠と凍結睡眠の安全性が逆転している箇所があるように思うのだが、私の認識違いだろうか。


[604] RE:「イシスの記憶 5」葛城 炯 Name:招夏 Date:2009/10/31(土) 20:26
感想です

最初に二話ほど読んだところで、このお話は完結してから一気読みする方が良いと判断しまして、そして……すっかり読むことを失念しておりました。最終日、ギリギリセーフってわけですよ(笑)

難しい科学理論をふんだんに取り込んでいるにもかかわらず、堅苦しさを感じさせず、透明感があり、優しい雰囲気のお話だと思いました。楽しく一気読みさせていただきました。

最初は、移民船と言いつつ指揮をとっているのが植物学者唯一人、どうしてだろう?とすごく違和感をもって読んでいました。最後まで読み進めたときに、生態系ピラミッドを知り尽くしている彼女でなければならなかったのだと納得させられました。すべての生態系を整えてから人を移住させる、大昔にやったシムアース(古いな)を思い出しました。

だんだん人間らしくなっていくイシスの描写が秀逸だったと思います。

一か所だけ、たぶん簡単な書き間違いだと思います。以下の部分。
<冷凍睡眠の蘇生確率を90%とすれば冷凍睡眠は60%程度。

どっちも「冷凍睡眠」になっていたようですよ。

以上、良質なお話をありがとうございました。


[649] RE:「イシスの記憶 5」葛城 炯 Name:葛城 炯 HOME Date:2009/11/28(土) 21:59
 感想、ありがとうございます。

 「4」までを書いた後で、「5」のプロットを再構築したのですが……「6」ができてしまいそうな長さになってしまいました。
 実際、『彼女』が目覚めるまでを「5」として、それ以降を「6」にしようかとも考えたのですが、締め切りまで時間がないことと、「6」が冗長すぎるように思われ、全てを詰めこむこととしました。

 「最後の会話」は「1」を書いた時からの目標シーンです。
 そしてその後の星系改造のために登場して貰ったケルベロスとディアナにも別のインフォメーション・アンドロイドを考えてもいたのですが、話が冗長すぎることになるためカットしてしまいました。

 誤字の修正も投票期限の後で直しました。
 ありがとうございます。>招夏さん
 全く気づきませんでした。

 この作の最後の言葉はイシスではなくルナによる追憶として考えていたのですが、それでは長くなりすぎるのと寂しすぎるのでイシスの言葉として代えました。

 ルナは戦闘用アンドロイドですので、適宜部品交換を行い、活動停止という事態にはならない。そしてイシスは移民船のインフォメーションアンドロイドで部品交換を前提としては作られてはいない。
 それでも彼女の子孫達が交換部品をハンドメイドしてイシスにプレゼントして……という筋も考えたのですが、やはり長くなりすぎるので割愛しました。

 なお、彼女の最後の会話でイシスのことを何と言うつもりだったのかは……「彼女の娘」が物語っています。
 ちなみに「分身」ではありません。

 読んで頂きありがとうございました。


 改めて……
 イシスの記憶〜5までを読んで頂いた方々に感謝致します。
 楽しんで頂けたら幸いです。

 もう一度……
 ありがとうございました。

[226] 「イシスの記憶 4」葛城 炯 Name:空想科学祭2009 Date:2009/09/30(水) 07:35 [ 返信 ]
【題名】イシスの記憶 4
【あらすじ】宇宙移民船カルネアデスを統括するイシスは目的地、エデン8281へと辿り着いた。だが……
【名前】葛城 炯
【URL】http://ncode.syosetu.com/n1238i/

※「イシスの記憶」「イシスの記憶 2〜5」は連作のため、投票アンケートは共同となっています。



[228] RE:「イシスの記憶 4」葛城 炯 Name:尚文産商堂 Date:2009/09/30(水) 22:12
人と機械の境界線は、どこにあるのだろうか。その差は、あくまでも便宜的なものにすぎないのかも知れないと思いました。感情を持たないはずの機械が、もっとも身近な人の記憶を基に感情というものを推定し、実際に自らの体の中に芽生えていくという構成は、良く練られあげられており、次の作品が待ち遠しくもあります。

[358] 感想 Name:中瀬美嘉 Date:2009/10/17(土) 22:20
 最早イシスはただの機械などではない。読み進めていくうちにアンドロイドたちが人間に見えてくる。ケルベロス側が人間と誤認したのは不自然ではない、至極当然の流れだと思える。
 去年も思ったが、この作者は登場人物のどこをどうすれば魅力的に見えるか心得ているようだ。最初は色の無かった絵にどんどん絵の具が乗せられ、気がつけばその色のすばらしさに目を奪われてしまう。
 あと一話でどう完結させてくれるのか見物である。


[457] RE:「イシスの記憶 4」葛城 炯 Name:鳥野 新 Date:2009/10/24(土) 10:10
4は戦闘などの動的シーンが多く、そして大きな失望と救いがあり感動しました。ダイナミックな構成で、読み手の気持ちを大きく揺さぶりながら、感動に導く手腕は素晴らしいです〜。
最初のくだけた口調で語られるテラフォーミングのくだりも面白かったです。


[511] RE:「イシスの記憶 4」葛城 炯 Name:右野前条 Date:2009/10/25(日) 17:40
連作云々は、取り敢えず置いておくこととする。
本作「イシスの記憶4」の素晴らしさの前では、瑣末に過ぎない欠点だからだ。

報われない旅の果てで、イシスが抱いた疑問と願い。それに続く、突然の窮地。なんとも魅せてくれる。
前三作までの静寂に包まれた雰囲気から一転して、全く飽きさせない山場の連続である。
そして、危機を乗り越えたあとの感動的な(陳腐な表現しか出来ずに申し訳ないが)結末。危うく涙腺が緩むところだった。


[648] RE:「イシスの記憶 4」葛城 炯 Name:葛城 炯 HOME Date:2009/11/28(土) 21:44
 感想、ありがとうございました。

 この「4」に関しては完全に開き直って書き進めました。
 最終到達地をアクエリアにしたのは……たぶんルナの意志ではなかったかと思われます。
 (当初は全く別な状況を考えていました)

 また、ケルベロスとの遭遇シーンは書いても書いても何度書いてもギャグになってしまい、改めて「1」から「3」を読み直し、それぞれについた皆様の感想を読み直し、最初から書き直すこと数回でやっとこの「4」の形となりました。

 筋は決まっていたのですが、文字にするのにこんなに苦労したのは久しぶりのことです。
 その所為か、「3」まで辛うじて維持していた「短編」としての体裁を繕うことも忘れてUPしてしまいました。

 宇宙船の大きさは作中では触れていませんがカルネアデスが20×18×20km、ランスが21×2〜4×2〜4(楔形)として設定し、それらからアルテミスを決め、アルテミスの大きさからディアナの大きさを決めました。
 当然ながら「1」で出てきたコスモゲートは壊滅した星、エデン1349のが内径500km、エデン1521のが内径30kmとして設定しました。
 結果として外径はそれらよりも大きくなり……ディアナの大きさが決定しました。
 たぶんセドニウムでできているモノと思われます。
 (ラプラスの魔女より)

 読んで頂きありがとうございました。

[181] 「イシスの記憶 3」葛城 炯 Name:空想科学祭2009 Date:2009/09/23(水) 10:29 [ 返信 ]
【題名】イシスの記憶 3
【あらすじ】宇宙移民船カルネアデスを統括するイシスは護衛艦アルテミスを統括するルナの質問に悲懐した。
【名前】葛城 炯
【URL】http://ncode.syosetu.com/n0536i/

※「イシスの記憶」「イシスの記憶 2〜5」は連作のため、投票アンケートは共同となっています。



[186] RE:「イシスの記憶 3」葛城 炯 Name:尚文産商堂 Date:2009/09/23(水) 17:47
徐々に移民先の惑星に近付いていくイシスたち。その間に語られる記憶の数々。全てがつながっていて、一つの作品に仕上げられているのは、考えるのも大変だと思います。記憶を語っていくということで、物語が進むというのも新鮮でした。

[328] 感想 Name:中瀬美嘉 Date:2009/10/15(木) 04:22
 イシスと彼女の悲しい出来事。彼女の選択はこのシリーズ一番の肝なのだろう。
 アンドロイド同志の会話だが、どこか人間くさい。これは彼女の影響と捉えるべきか発達したAIでは人間同様感情的な会話もこなすのか。
 短編の連作として投稿されたことを惜しく思う。一つの連載作品として出されていれば、もっと物語としての一体感が出たのではないか。区切ることも一つの方法ではあるが、このように前の話を読まなくては次に進めない短編連作であれば、いっそのこと連載作品として欲しかった。


[456] RE:「イシスの記憶 3」葛城 炯 Name:鳥野 新 Date:2009/10/24(土) 09:58
 アン・マキャフリーの歌う船シリーズを彷彿とさせる本格的なSFだと思うのですが、本当に読みやすい、一文、一文、アンドロイド達の表情が眼に浮かんでくるようです。まるで人間のような、でも人間ではない微妙なぎこちなさが表現されていて、でも読み進めていくうちに徐々に感化され人間臭くなっていくアンドロイドが無理なく描かれています。
 この作品の魅力はキャラや設定などももちろんですが、この文章にあるのではないかと痛感しました。


[509] RE:「イシスの記憶 3」葛城 炯 Name:右野前条 Date:2009/10/25(日) 16:40
「イシスの記憶2」でも書いたことだが。
全体を通しての雰囲気はまことに素晴らしいが、この作品単体では評価が難しい。
無論、最低限度の状況および人物の説明はあるものの、独立した短編として読むには不十分。
たとえ同一の作品世界に位置する作品群にせよ、
五作品に分割するならば、五つの完結した起承転結があって然るべきだろう。
それが出来ないのであれば、中長編での連載としたほうが無難であったと思う。


[647] RE:「イシスの記憶 3」葛城 炯 Name:葛城 炯 HOME Date:2009/11/28(土) 21:26
 皆様、感想ありがとうございます。

 「2」の続きとしてこの「3」を書くことに関してはかなり開き直って進めました。
 それでも悩んだのは『彼女』とイシスの最後の会話をこの3の中に入れるかどうかです。
 時間による永遠の別れであったのであれば、この3に入れるつもりでした。が、なんとなく、移民が済んだ星をイシスが見上げているよりは彼女と一緒に見ていた方が良いのではないかと思い、事故による仮死(?)状態へと変更しました。

 従って最後の会話は「5」に移動することとなりました。
 (この時は既に「4」は辿り着くまでの話にしようと……何となく決めてました)

 私にとってこの「3」は全体の流れを決めた道標のような作となりました。

 イシスとルナの会話で進めることとなりましたが、ルナよりもイシスのほうを機械っぽく書いたつもりでしたが書ききれてはいなかったようです。
 何度か書き直しましたが、腕がついていなかったようです。

 読んで頂きありがとうございました。

[125] 「イシスの記憶 2」葛城 炯 Name:空想科学祭2009 Date:2009/09/15(火) 04:27 [ 返信 ]
【題名】イシスの記憶 2
【あらすじ】宇宙移民船カルネアデスを統括するイシスの記憶
【名前】葛城 炯
【URL】http://ncode.syosetu.com/n9831h/

※「イシスの記憶」「イシスの記憶 2〜5」は連作のため、投票アンケートは共同となっています。



[130] RE:「イシスの記憶 2」葛城 炯 Name:尚文産商堂 Date:2009/09/15(火) 13:20
人は人らしく、ロボット(若しくはアンドロイド)はロボット(またはアンドロイド)らしくという事とは関係なく、人と交流していた記憶をとどめ、人に近付いているような気がします。人とは何か、ロボットとは何かという垣根を越え、人もロボットも"生きている"と思わせる作品だと思います。

[188] イシス観察日記 Name:栖坂月 Date:2009/09/23(水) 19:53
私は少々『彼女』を見くびっていたようです。
1を読んで、彼女の振る舞いは確かに優しく、アンドロイドを相手にするには人間臭いと感じましたが、それはあくまで彼女のワガママであろうと思っていました。相手にも自分に近付いて欲しい、対等に話のできるパートナーであって欲しいという、願望であろうと感じたのです。
しかしこの2を読んで、かなり印象が変わりました。
彼女は自分好みの植物だけを育てて悦に入っているような人物ではなく、もっと貪欲に何かを生み出そうとしているのではないか、そんな風に思えました。それは人と呼べるだけの存在なのか、それとも『魂』とすら言える存在なのか、その辺りはハッキリとわかりません。それともあるいは、心の種を蒔いて、その様子を観察していたのではないかなどと、ずいぶん意地の悪い想像までしてしまいました。どこに真意があるのか、彼女の言葉が聞けない現状では確かめようもありません。
いずれにせよ、興味が増したのは事実です。正直、3が楽しみになりました。


[208] 息が長く続きそうな気配 Name:かーみゅん7号 Date:2009/09/26(土) 12:20
今の時点で3までご執筆されているみたいですが、1に続き2を拝読しました。
読後に思ったのは、続きが読みたいなぁと思えた事です。機械と人間の交流を表現した作品はどこでもありますが、こちらの作品でもそう。坦々と事の経過を辿られているというだけなのに、硬い・難い印象を与えませんね。ずっと話は半永遠に続いていきそうですが、寿命のある人間がいる以上、それは不可能なのかもしれません。それを考えてしまい、どこか寂しさを感じます。

3もまた読みたいと思います。それでは。


[303] 感想 Name:中瀬美嘉 Date:2009/10/12(月) 07:38
 連作の2作目も、流れるような文章の印象的な作品である。やはり書き慣れていることをまじまじと見せつけられる。
 専門用語が多く、パッと情景が浮かびにくいところがあるのはある程度諦めるしかない。雰囲気に浸り、いっそのこと細かいことは抜きに楽しむに徹するという方法がよいのかも知れない。
 読み進めていくうちに、イシスがどんどん人間に見えてくる。AIが発達すれば、いずれこのように音声で人間同様会話するアンドロイドが存在するようになるのだろうか。


[455] RE:「イシスの記憶 2」葛城 炯 Name:鳥野 新 Date:2009/10/24(土) 09:46
蜂蜜を採取するときの無駄な重装備を「彼女も仲間が欲しかったのだろうと思う」と述懐させたり、とても細やかな表現が読んでいる私にイシスと植物学者の彼女の心のつながりをしっとりと浸透させていってくれました。
と、思うと「トウリョウ」が姉さんと呼んだりするコミカルな部分もあり。白い絹の上に花びらが載って彩を添えているような読後感でした。


[497] RE:「イシスの記憶 2」葛城 炯 Name:右野前条 Date:2009/10/25(日) 13:54
五作に分割する意味はあったのだろうか、というのが一つの疑問としてある。
というか、連作形式にするのであっても、其々が独立して読めるものでなくては分割すべきではない。
その点からすると、この「イシスの記憶2」単品では、あまり評価は出来ない。
間を埋めるエピソードを幾つか挿入し、中編あるいは長編として纏めたほうが、少なくとも読者には優しいように思える。

そして、SF的な部分について、気になる点が少々。
直径1000Kmの戦闘艦、というのは……準惑星のセレスを超えている。
地球の月でさえも直径3000km少々なのだが、承知の上でのスケールなのだろうか。

それに、この部分。この表現の差異は些か気になるところ。
>「へぇ。あんなに細長い船にね。...」
>スクリーンに映る情報は戦闘艦のデータを表示している。
>直径240kmの球形。戦闘艦としては中型。

魅力あるSF的なガジェットが次々に出てくるため、
つい気になって粗探しのような形となってしまったが、申し訳ない。
「イシスの記憶」と変わらず、全編に漂う静謐な雰囲気に浸らせて貰った。


[646] RE:「イシスの記憶 2」葛城 炯 Name:葛城 炯 HOME Date:2009/11/28(土) 21:15
 皆様、感想ありがとうございます。

 この『2』は当初は別の『カルネアデス1729−1414……』の話を考えていました。
 別の船の『イシスの』の物語を書くつもりでした。
 しかし、『1』に相当するような出来事がごろごろと転がっている訳が無く、思いついたのは難破、遭難、目的地が不適格等々……
 (『目的地が不適格』は4の下地となり、難破はこの『2』の基礎となりました)

 別筋として『彼女』とイシスの最後の会話に付随して『星系改造』を思いつき、そのための道具として「宇宙戦艦」が必要となり、ルナとアルテミスの登場となりました。

 結局、『1』のそのままの続編となってしまいました。
 もう少し早く思いついていたら『中編』として1作になっていたかも知れません。今となってはタイムマシンが欲しいと思う次第です。

 読んで頂きありがとうございました。

[11] 「イシスの記憶」葛城 炯 Name:空想科学祭2009 Date:2009/09/01(火) 06:31 [ 返信 ]
【題名】イシスの記憶
【あらすじ】宇宙移民船カルネアデスを統括するイシスの記憶
【名前】葛城 炯
【URL】http://ncode.syosetu.com/n8682h/

※「イシスの記憶」「イシスの記憶 2〜5」は連作のため、投票アンケートは共同となっています。



[32] RE:「イシスの記憶」葛城 炯 Name:憂国万歳 Date:2009/09/01(火) 23:59
ノスタルジックという言葉は、大抵が田舎町の風景を見たときに使う物とばかり思っていました。SFで、しかも宇宙で、さらには人工知能の話なのに。……と、これ以上書くとSF読んだことねーだろ、と言われてしまう(もう言われてる)ので止めます。
二人の会話と端々から見える舞台背景が秀逸です。読み終わった後にもう一度前書きの言葉を読むと……。
何を書いても無粋になってしまいそうな、そんな作品でした。


[38] RE:「イシスの記憶」葛城 炯 Name:尚文産商堂 Date:2009/09/02(水) 10:02
表示されている日付と、会話の中に出てくる日付が違っていたように思えて、最初は混乱してしまいましたが、読み進めていくうちにその矛盾についても説明がつくようになっており、良作に仕上がっていると思います。
コスモゲートという、長距離飛行を可能にするための装置の修理という話にもかかわらず、ここまで読みごたえのある作品へと仕上げるその手腕には、舌を巻くばかりです。

[63] RE:「イシスの記憶」葛城 炯 Name:オロチ丸W0632Aj HOME Date:2009/09/03(木) 20:22
 2・3回読んで、どういう事なのかが理解出来ました。
 成程、回想しながらという訳ですね。
 原案の、『カルネアデスに花束を』と共に、拝読させて頂きましたが、なんか切ないですね。
 娘さんが目覚めた時が、心配です。
 
 語れば語るほど、無粋な気もしてくるので、この辺りで締めさせて頂きます。


[79] RE:「イシスの記憶」葛城 炯 Name:栖坂月 Date:2009/09/05(土) 20:45
人間という存在が将来、外宇宙へと飛び出して行った時に、人間として大きな選択を迫られるような気がしています。
孤独か、共生か。
社会的動物である人間は『一人では生きられない』などと口にはしますが、将来的に人間は孤独の方を好むような気がしています。もちろん、人間に代わるパートナーの存在は不可欠になろうとは思いますが。
そんなことを思ってしまう私にとって、この作品はツボでした。イシスという存在の設定というか、輪郭も素晴らしいと思うのですが、相棒を相手にする『彼女』の言動が実に興味深く、一定のリアリティを感じることができました。
似たような話を構想したことはありましたが、ここまで見事に収めることは、私にはできそうもありませんね。


[144] RE:「イシスの記憶」葛城 炯 Name:ラヒチ Date:2009/09/18(金) 18:32
人生を左右する事件は日常の至る所に埋め込まれている、そんなことをこの“SF作品”で思い出してしまいました。大きな事件が起きるわけでもなく、静かに展開する宇宙船内部での“植物学者”と“機械”の会話。ただ学者である彼女が大事に育てている植物ではなく機械である“私”を相棒と呼ぶところに、この物語の芯にある温かさを感じました。この文字数でこの読後感、余韻はすごい、というより素晴らしい。

[147] 余韻を残しますね Name:かーみゅん7号 Date:2009/09/20(日) 00:59
サイトのランダムジャンプから飛んで来ました、初めまして。拝読しました。
正直、最初の方は失礼ながら読み流しで読んでいたのであんまり頭には入ってこれずでしたが、最後に近づくにつれ、途中までの経過、機械と人間、しかも人間が植物学者。それだけではありませんが、箇所箇所に対比された効果が出ていると思いますので、とても最後に切なくなりました。短い話のなかでも設定勝ちなのではないか、と窺えます。

面白かったです。ありがとうございました。


[152] RE:「イシスの記憶」葛城 炯 Name:改札口 Date:2009/09/20(日) 11:58
少ない文字数で読者にテーマやSF小説の場合は背景や設定などをわかりやすく伝えるのは作者の力量が顕著に現れます。

学者と機械の交流が物語の軸となっていますが、得てしてこういった会話によりストーリーが進行していく小説は、二人(?)だけの狭い範囲や視野になってしまいがちですが、本作はちゃんと彼女らの目的背景などを描き切っている点は素晴らしいと感心した。
二人の会話も一人称ながらも相方の心情の変化も読み取りやすく、だからこそ最後に深い余韻を読者に与えるのだろう。
冒険しようという試みはないが、始終安定した秀作という言葉がピッタリの作品ではないだろうか。


[178] 感想 Name:中瀬美嘉 Date:2009/09/23(水) 01:34
 去年のラプラスシリーズもおもしろかったが、今回も期待できそうだ。そう思わせてくれる静かな力強さがある。
 二人の会話の自然さがいい。断片的ながらも確かな流れを作っている。途切れることの意味をしっかり持っていて、再開するたびに彼女は人間味を増してくる。
 途中から彼女が何者であるのか感じ取れるが、それにしてもかわいらしい存在ではないか。健気で無垢で、真っ白なカンバスに初めて色を載せていくのに似た感覚で感情を増やしていく。
 その専門用語や知識もすばらしいが、こうした些細な出来事をモチーフにしながらも、優しく纏める力量には感服する。


[180] 平穏に滲む無常 Name:秋は戻り鰹 Date:2009/09/23(水) 07:16
 星間輸送船の制御コンピューターが語る、ある植物学者の回想録。作者の語り口(ここではイシス)が穏やかで優しいせいだろうか、何事にも動じない静かな時間が背景に流れていることを意識させる。それはヒトの人生にとって悠久と呼べるであろう長い長い時間を想起させる。
 輸送船と植物というと話の内容は全く違うが、SF映画の名作、サイレントランニングを思い出す。あの映画も背景に永遠という計り知れない静かな時間があった。心踊り胸高まる冒険に満ちた宇宙もいい。しかし、本来、宇宙とはヒトから見れば永久無限の空間、そう、超新星の爆発や一つの惑星の消失、数千億の生物の一瞬の死など芥子粒のような出来事になってしまうほどの無慈悲な空間なのだ。静かな語り口にのせて、その宇宙に存在する小さな存在の人間やその創造物の儚さを意識させる佳作。
昨年、5作をリンクさせた作者、今年は何作リンクするのだろうか?


[417] RE:「イシスの記憶」葛城 炯 Name:右野前条 Date:2009/10/22(木) 00:10
最初の十数行で一気に正統的SFの世界に引き込んで、唐突にイチゴにミツバチ。
それだけの落差ながら、まったく不自然さを微塵も感じさせない文章に、まず脱帽した。
ある種の諧謔に満ちた"イシス"と"彼女"とのやり取りが流れるように続き、一時も飽きさせない。
結末についての詳しいコメントは控えるが、秋の夜長に拝読して、宇宙の静寂が広がるような余韻が読後に広がったと記しておきたい。


[454] RE:「イシスの記憶」葛城 炯 Name:鳥野 新 Date:2009/10/24(土) 09:44
連作なので一つにまとめて感想を書こうかと思いましたが、ひとつひとつ味わいが違うので、やはり分割して書かせていただきます。

私はイシス。
ここから始まるなんともいえない静謐な物語。
コスモゲートを修理するというミッションを二人の会話でつづっていますが、なんともいえない絶妙の間合いでした。
読み終わったあとも、余韻の残る一作でした。


[645] RE:「イシスの記憶」葛城 炯 Name:葛城 炯 HOME Date:2009/11/28(土) 21:06
 皆様、感想を頂きありがとうございます。

 この作は「カルネアデスに花束を」の続編として考えました。
 『彼女』がいなくなった後、イシスが何を思い、どんな旅をしているのだろう? というちょっとした疑問に対する答えとして思いついたモノです。
 ただ、『彼女』とイシスの最後の会話自体はこの時に既に考えていましたが、この中には納まりませんでした。
 そのため続編を考えましたが、『2』は全く別な話を考えていました。

 コスモゲート自体は単なる舞台として思いついたモノです。
 考えた後でそんな装置があったとしても人類は別の銀河までは辿り着けないのだろうなぁと感慨に耽り、このような作となりました。

 シャッフルしたのは『だまし絵』のような話にしたいなと思っただけです。
 一つのパズルではなく複数のパズルでできている。そして読み返して気づいて貰いたいというのが私の究極の目標です。
 そのための一つとして試行したモノです。

 読んで頂きありがとうございました。

[149] 「nano―穢れなき天使の歌―」天崎剣 Name:空想科学祭2009 Date:2009/09/20(日) 04:35 [ 返信 ]
【題名】nano―穢れなき天使の歌―
【あらすじ】二〇七〇年、超少子化と外国人労働者増加が生み出した、決して平和とは言い切れない日本。未成年保護法により守られた少年たちが引き起こす、残忍な事件が世間を震撼させていた。ある日突然狂い出す、狂って人を斬りまくる――十六歳の湊斗もまた、己に眠る狂気を隠して生きていた。孤独な少年が出会った便利屋の男。働かないかと湊斗を誘う彼の思惑は。一方で少しずつ紐解かれていく少年事件の真相。徐々に心を開いていく湊斗に、災厄が音も立てずに近づいていた。それは、発達しすぎた科学の見えない恐怖に他ならない。
【名前】天崎剣
【URL】http://ncode.syosetu.com/n0220i/



[318] RE:「nano―穢れなき天使の歌―」天崎剣 Name:三谷透子 HOME Date:2009/10/13(火) 12:26
 早速拝見させて頂きました。以下、感想です。

 未成年者と犯罪、社会という本作のテーマは去年の作品と同じと感じました。本作品は去年とは異なり犯罪に走る少年とそれを見守る便利屋の社長の視点で話が進められていてテーマがより鮮明に伝わるように思い、良かったと思います。特に印象的だったのは、戦闘シーンや性交シーンが殆どないのにリアルに感じられるように思ったことです。去年は結構捕り者シーンが厚かった事を思えばかなりの変化で、テーマを訴えるという点では良かったんじゃないかなぁ、と思います。いや、去年のは去年ので良かったですが。

 ただ、去年に続き、何だか引っかかりがあるのです。テーマは秀逸、文章も上手いと思うのに、最後に何かうーんと首を傾げてしまうのです。それって何かな、と思い少し考えてみました。

@未成年者保護法の社会について
 この法律の類似の法律として少年法があり、きっと天崎さんはそれを意識してこの法律が支配する世界をお書きになっているのだと思います。この少年法にはいろんな意見があるわけで、そのどれもが完全に間違ったものとは言えないでしょう。
 ただ、こういうものを書く場合にはどういう立場かをかなり明確にしておかなければならないと思います。お子さんをお持ちの天崎さんにはキツい言い方ですが、それは貴女のお子さんが犯罪を起こした場合でも被害者になった場合でも言えるだけのものではないとダメだと思います。
 どうしてこう言うかというと、去年も今年も思ったのですがどうも未成年者保護法は悪(必要悪も含む)か善かという軸がブレるように思うのです。どっちかにしないとテーマがブレるんじゃないかと思います。良くも悪くもテーマメインの天崎さんの作品の場合、これは良くないようにおもうのです。

Aキレる少年について
 本作品ではそこもちょっと曖昧です。つまり、ある物質が働きキレて犯罪者となる。ただ、キレない者も多い。ではある物質なくキレる者はいるのかいないのか。そこがこの作品では曖昧です。もし、ある物質が無くともキレるなら、マッドサイエンティストの父親の設定は要らないでしょう。キレる少年の原因については様々な見解があると思います。主人公の境遇、犯罪の動機どれを見ても、犯罪を起こしても彼がおかしいとはならない筈で、特殊物質を持ち出す必要はない、いや、持ち出さない方が良かったのでは?とも思えます。


[319] RE:「nano―穢れなき天使の歌―」天崎剣 Name:三谷透子 Date:2009/10/13(火) 12:37
(前からの続きです)そこはちょっと気になりました。

 又も長々と要らん事を書いた気もしますが、私の私的見解なんで、外れていたらすんません。

ではでは


[330] 社会風刺でしょうか Name:かーみゅん7号 Date:2009/10/15(木) 15:07
 未成年保護法、こうして物語として取り上げてみる事により、より具体的で現実的に考える事ができます。ナノ、見方違いで恐ろしい兵器ですよね。医療という人のため社会のために開発されたものが生む悲劇。開発サイドでは小なり大なり実際よくある事です。
 悲劇は環境から生まれます。主人公も例外ではない、ナノであろうがなかろうが、来るべき事態は避けられなかったでしょう、胸が痛みます。途中、勇造が金の算段で悩んでいた所で、「ああそうきたか、やられた」と思いました。人命(主人公)の未来と自分の未来、どちらをこの馬鹿みたいな大人は選択するのか。これでナノという題材や設定が生きてきて、成るほどと思った次第です。それを尻目にそこで感動しました。勇造に好感が持てます。

 強いて言うなら、もう少し近未来的な背景が欲しかったという事。今から近いとはいえ、多少なりとも変わってきているはずです。法律だけに留まらず、機械分野や福祉、風潮など、うまく考えつきませんが、ロボットとまではいかずとも超義足とか(苦しいですね笑)。あと、恐らく時間的にだと思いますが、最後にもう少しだけ後日談があってもいいかなと。気になる所でした。

 内容は実態めいた裏側のような話で(あくまでもフィクションなんですけどね)毛嫌いされる方もおられると思われますが、最後まで一気読みできて面白かったです。ご執筆、御疲れ様でした。ありがとうございました。


[409] 優しい職人の業 Name:栖坂月 Date:2009/10/21(水) 14:13
主催としての作業だけでも大変だったでしょうに、これだけの大作をしっかりと並べてきたことに、まずはご苦労様でしたと申し上げたいですね。
比較的近い未来で、ナノテクという技術を題材にしながら、あくまで人間模様に焦点を絞った作品だと感じました。設定の重厚さやらテーマに対する丁寧で真摯な向き合い方とか、誉めるべき点はいくつもあろうかと思いますが、私が最も強く感じたのは文章の落ち着きですね。
こんなことを書いてはむしろ失礼にあたるかなーとも思うのですが、熟練の進んだ、手練の職人がこしらえたような丁寧な巧さを明確に感じたのです。センスが光る――例えばchap.さんのような文章とは違い、派手さはないと思うのですが、一つ一つの造りに気持ちがこもっているような、言うなれば『良い仕事』を見たような感覚に近いと思います。文章に対して費やしている時間、手間、気持ち、どれをとっても私より遥かにグレードの高い位置にある文章であることは間違いないと感じました。改めて、もっともっと真摯に文章と向き合わなければならないなーと自分を律しているくらいです。
一方の中身、物語についてですが、全体に漂う暗く重い雰囲気である割には、読後感はスッキリとしたものでした。完全な解決には至っていないと思えるのですが、この作品のテーマが人の優しさとでもいいますか、他人はまんざらでもない的なものが根底にあるせいなのかもしれません。ただ、肝心のナノテクに関しては、もう少し表現の仕方があっても良かったような気がしましたね。これだと、ウィルス性の病気と大差がないような気がします。その部分では、若干の肩透かしを受けたような気がしました。
とはいえ、文章全体がこれだけ硬い印象でありながらスラスラと内容が頭に入ってくるワケで、そんな作品に触れられただけでも収穫だったように思います。楽しい作品に楽しい企画、改めてありがとうございました。


[464] RE:「nano―穢れなき天使の歌―」天崎剣 Name:俊衛門 Date:2009/10/24(土) 15:36
目に見えないナノスケールの機械、その脅威を綴った作品は数あれど、一番「身近な恐怖」として描いているのが今作品。理性を狂わせる戦闘用ナノは、実際にも前頭葉に干渉するマイクロチップを某軍隊が実用化させようとしているのを考えれば、近々戦闘用のナノマシンも実現するかもしれない。
さらに、「加害者天国」とも言える現在の日本。未成年を過度に保護する悪法、現政権が「人権」を全面に押し出した法律を制定しようとしているが、果たして過剰な「人権保護」を繰り返した結果、どのような未来になるのか?

自然科学と社会科学の暴走による恐怖、ありうるかもしれない未来。こういう社会派なSFは大好物です。堪能させていただきました。


[467] 感想 Name:秋は戻り鰹2−4 Date:2009/10/24(土) 21:06
本企画主催者の作品である。まずはこの様な多数の参加者と長期に渡る企画を1人で運営するというバイタリティと尽力に敬意を表したい。
昨年、私はこの感想やレビューに対する作者のレスはその後の未知の読者に要らぬ情報と誘導を与えるので控えるべし、唱えた、と思う。今年はレスを企画終了まで控えるとのことである。これは得点集計との兼ね合いらしいが、理由はどうであれ、好ましい。感想も反応を気にせず出来るのは宜しい。この点も主催には感謝する。お陰で昨年より個性的でユニークな感想が集まっているのではないだろうか?
しかし、主催であろうと作品を一参加者として発表するのであるから、ここではこの手の話は全く除外すべきであるし、妙な偏向は排除すべきだろう。感想も得点になるとのことであるから、尚更である。企画に関する話はここまでとしよう。

ナノテクノロジー。もちろん命名者の谷口教授やファインマン、ドレクスラーといった著名な研究者の夢は近未来に実現するであろう。特に医療分野と軍事分野での活用は今や人気のSFテーマやらガジェットである。この作品も医療分野におけるナノテクを基準に軍用ナノマシンを主題として扱っている。しかし、である。
全く持って「ナノマシン」という言葉は魔法の言葉だ。攻殻は言うに及ばず、グレッグ・ベアの諸作(ブラッド・ミュージックは傑作だろう)やらホールドマン氏が沈黙を破って書いた「終わりなき平和」に至るまで、それが何を意味するか考える前にナノマシンという言葉は読者に空想科学の扉を開く。昔はその言葉が「タイムマシン」だったり「ロボット」であったり「アンドロイド」「宇宙人」「UFO」等となる訳であるが、今やナノマシンと唱えただけでSFの匂いがするのである。
逆にこの作品からナノマシンをとってしまい、少年たちの原因不明の暴虐を単純に世相や社会に帰したり催眠療法に帰してみるとどうだろう。この物語に一点の齟齬も生じはすまい。
昨年好評を博した作品の前段階に当たるというこの作品、SFという観点から見た場合、実に根拠が脆いのである。簡単に言えば、SFである必要性が全くない、と言っても良い。
作者は文章を書くことに、イラストを描くことと同様、熱心で真摯な気持ちを抱いていることが端々に感じられる。上手い、と言うより美しいレベルだが、この、SFに対する取り組みは今一度検証の必要があるだろう。更に、後半、微妙に前半とリズムが違うのは狙いではなく時間ではないか、と疑う。
勿論これらは作者としての話で、企画主催については全く関係はない、と言って置く。


[491] RE:「nano―穢れなき天使の歌―」天崎剣 Name:あるれん Date:2009/10/25(日) 12:29
こうも苛立ちながら読んだ作品は久々だ、とまず書いておきましょう。言いたいことは大きく分けて二つあったのですが、一方は先立つレビュアーの方が完璧に書いてくださったので改めては述べない。ナノマシン万能主義への反発は僕の中にもあるんです。まぁそれはともかく。

さて、僕が言いたいのは、「あなたは本当に少年を見ているのか」という一事に尽きる。この作品の主人公は16の少年だ。だが、少年の視点を持って読んでみると、随所にとてつもない違和感が残る。彼が語る言葉は作り物染みていて、そして周囲が彼も少年として扱っていないのだ。前者は例示することも億劫になる、というかほぼ全て。後者の典型は、初仕事の際に湊斗の目を周りの大人が塞いでしまったこと。これはどちらかというと、少女への対応じゃないですかね。

この原因として考えられるのは……色々思いつかないことはないのですが、一番は少年への絶対的な上から目線です。湊斗の言葉が少年の言葉ではなく、少年ならばこう言うだろうなという大人の高慢な視点から推測したものになってしまっている。これが、作者の言いたいことを単に代弁しているだけ、ならまだ良い。キャラクターが作者の投影になるのは致し方ないことで、キャラクターとはそもそも代弁者なのだ、と開き直ることだってできる。だが、この湊斗は性質が悪い。大人による「きっと子供はこう考える」という推測が、16歳のリアルな心情に偽装されているのだ。要するにこの作者さん、16歳への理解を気取っているだけだ。心底気持ち悪いし反吐が出る。
そりゃあ大人向けなわけですよ。この作品に共感できるのは、かつて少年ではなかったか、少年であったことを忘れたか、あるいはとてもとても真っ直ぐな心をお持ちの方だけでしょう。そういう人種から一定の評価を得るに違いないことが見え透いてるから、尚のこと腹が立つ。

ここへ来て、怒りの余り作者さんのプロフィールなぞ見てみる。するとまぁ、21歳男性の僕は思わず膝を叩いてしまったわけだ。世界で一番少年の視点に没入できない人種とは、母親である。それでいてかつ、彼女たち自身は、子供たちを世界で誰より理解していると思っている。性質の悪さの原因はここにあったのだ。少年を描くには20年早く、10年遅かったということでしょうかね。いや、作者さんがおいくつかは存じ上げないですが。内省と再考を促し、レビューを終えたいと思う。なんかごめんなさい。


[551] RE:「nano―穢れなき天使の歌―」天崎剣 Name:尚文産商堂 Date:2009/10/28(水) 16:24
それぞれ単独で存在していた糸をより合わせることで、一つの完成した作品に仕上げられたと思います。少子高齢化社会へこれからさらに突入してゆく現代で、将来、未成年者を保護するための法案が国会を通っても不思議ではないと思います。ナノマシンによる治療の研究も進みつつあり、この作品の世界が目前に迫りつつあります。その時、この作品のようにならないことを願うばかりです。

[590] RE:「nano―穢れなき天使の歌―」天崎剣 Name:鳥野 新 Date:2009/10/31(土) 02:32
 企画の主宰ごくろうさまです。楽しませていただいています。
 「nano―穢れなき天使の歌―」の感想を書かせていただきます。
 ナノテクノロジーを題材にとったSFで、興味深く読ませていただきました。ウィルスが約100ナノ、DNA螺旋の幅が2ナノですから本当にナノは極小の世界ですね。排出経路や、感染経路などきちんと説明されていて良く調べられているなあと、感嘆しながら読ませていただきました。(免疫系に探知されない大きさを設定されていると思いますがナノだけではなくてある程度の大きさの設定があるとよりわかりやすかったと思います。もしかして私が読み落としていたかもしれませんが……)
 本道から外れますが、ナノマシンが遺伝子を書き換えるのは、今研究されているドラックデリバリーシステムのような、何か物質を目的部位に運んで変化させるという働きでしょうか。それとも直接遺伝子を書き換える? その場合ふと、ナノマシンのエネルギーは何処から得るのだろうと設定上の興味がわきました。
 ストーリーは少年と世話焼きの何でも屋の夫婦の心の交流が細やかに描かれていて、私は好きでした。でも、最後の『目を信じる』のくだりは(こういう場面では現実にそうなのかもしれませんが)話として読んでいるとちょっと「使い古されている感」があってふっと集中が途切れてしまいました。(←すみません、読み手の性格が擦れています)
 長い話なのですが、文がでしゃばらないというか、読んでいることを忘れるくらいびっくりするほど読みやすくすんなりと話の世界に入り込めました。骨太のSFなのに、絞ればぽたぽたと汁がしたたるほど瑞々しい感性あふれる小説だと思いました。
 圧倒的な筆力を感じました〜。


[611] RE:「nano―穢れなき天使の歌―」天崎剣 Name:蚕の社 Date:2009/10/31(土) 21:55
大変に読みやすい文章で、SF初心者にも世界観が解りやすく描かれている作品でした。
時間軸が、近未来に設定されているからかも知れませんが。
色々話すとネタバレになりそうなので、
少年が最後に笑ってくれたことで、とても満たされました。

お粗末な感想で申し訳ありません。
企画運営、お疲れさまでした。

[624] RE:「nano―穢れなき天使の歌―」天崎剣 Name:招夏 Date:2009/11/05(木) 14:50
ようやく読み終わりました(^^ゞ大遅刻なのですが、感想などを残してみたいと思います。天崎さんの「なろう」サイトに感想を書こうかとも思ったのですが、まぁ、大した感想も書けないので聞き流していただければと思い、この掲示板を活用させていただくことにしました。
まずは、企画運営お疲れさまでした。こんなに企画満載のサイトを運営されたバイタリティに脱帽です。

と、まあ、前置きはここまでにしてと……。

前にお話ししたこともあるのですが、私は前回作の「穢れなき子供たちへ」を読んだことがあるので、どうしても前作とダブるところが見受けられ、ここは似てる、ここはちょっと違う……などと思うことを止められずに前半を読んでしまいました。似たような設定を使うということは、前作を改良しようとしたんだろうかとか、全く別物を作ろうと苦心したんだろうかとか、話とは関係ない余計なことを考えさせてしまうので、続けて作るのはどうかなーと思いました。

内容的には、アドレナリンがジュワジュワ体内に湧きだす感じで、私個人的には心臓に悪い内容でした。この作品こそが戦闘ナノマシンなのでは?(笑)。悪くなるぞ、悪くなるぞ、ホラ!悪くなったって感じです。まぁ、そのお陰で最後まで一気読みできたので、それがこの作品の魅力なのでしょう。

一つだけ。一之瀬の湊斗に対する信頼が、少し盲目的であり過ぎる気がしました。ナノマシンで操られていたのは他の少年も同様のはず。片やそんな状態だったんだから死んでも仕方ない、片やそんな状態だったんだから殺しても仕方がなかったんだと言っているように聞こえたのです。私の偏見なのかもしれませんが……。


[631] RE:「nano―穢れなき天使の歌―」天崎剣 Name:羽村奈留 HOME Date:2009/11/08(日) 23:17
己に眠る狂気。79,516文字数分のナノ侵食を感じ、鳥肌を立てながら読ませて頂きました。

「ユンボ」
昨年のSF企画を思い出しました。

無情な事が本当に多いです。
我が目を覆う場面がいくつもありましたけど、読まずにはいられない読者を引き込む筆力は流石だと思いました。

昨今、医療用のナノは技術者の間で研究がなされていおりますが、感染となるとまた別の問題で、しかも戦闘用となると末恐ろしい問題のような気がします。
若さを保ちたい。長寿には欠かせない。
近未来、ナノは人類にとって必要不可欠なものになると思いますけど、平和のために使われて欲しいものです。

羽村的に言わせて頂くと、
「科学が発達すれば、ありえる話なので、未来が『そう』ならないように祈ってしまいました」
です。

投稿お疲れ様でした。

企画の運営も本当にお疲れさまでした。
天崎剣先生の事だから、このあとも運営作業を続けられるんですよね。
凄い! 凄い!! 本当に凄い!!!
天崎剣先生の今後の行く先に光明あれ!

今後も更なる発展とご活躍をお祈り申し上げます。


[644] レビューありがとうございました! Name:天崎剣 Date:2009/11/24(火) 00:38
なんだかたくさんありがとうございます。
かな〜り遅くなってしまったのは、一度書き込もうとした返信が全て消えてしまったため立ち直るのに時間がかかったからですということにしておいてください。
色々とご意見ご感想、レビューいただきまして大変嬉しく思います。今回は反省点も多かったのですが、一つの作品として何とか仕上がっただけでも満足という状態であることに間違いはありません。
あんまりたくさんいただいたので、お返事しきれないところはご容赦ください。

>三谷さん
相変わらずのツッコミありがとうございます。
私は書いている間どうしても自分の作品の粗を見つけられないので、細かく読んでくださってるなと思います。
疑似法律の矛盾点ですが、現実世界でもよくあることなので、それを誇張したものだと思っていただければ幸いです。正直、全ての人に納得できる法律は案外少ないものではないと思うのです。
キレることについてですが、これは作品内での私の説明不足によるもので、あまり書きすぎるとただの言い訳になってしまいますから割愛します。少年の父についても同じくですが、正直書きながらプロット修正を行っていたので、それが原因の一つかも知れませんね。

>かーみゅん7号さん
取引のところは無理矢理付け足した割に効果が出てたようで何よりです。
未来的描写ですが、先に某氏からも指摘がありました。ですが私はあのくらいの世界観が好きだったのです。
次に未来ものを書くときはもう少し頭を捻ろうかと思います。

>栖坂月さん
レビュー読んで私が逆に癒されてしまいました。
ありがとうございます。
ナノテクの掘り下げ方は、確かに問題がありました。もう少し書き方を工夫するか、はっきりした「SF」らしさを書かねばなりませんね。善処します。

>俊衛門さん
ありそうな未来を書くというテーマだったので、そう感じてくださったのは本当に嬉しいですね。
なんちゃって社会派ですが、楽しめたでしょうか。

>秋は戻り鰹2−4さん
ナノマシンの扱いは先に指摘のあったとおりかなり反省すべき点です。そういうガジェットを利用すればSFになるという甘えがあったことは間違いないと思います。
書きたいことをSFに変換するために一番よい題材は何かと考え、結果ナノマシンを選択したのだから、それをきちんと使いこなさねばならなかったはずですよね。
次回SF作品を書き上げるときはこの点に関してしっかり向き合おうと思います。
そして、リズムが違ったのは、確かに締切の問題です。

>あるれんさん
色々とご指摘ありがとうございます。
人それぞれ生き方も考え方も違いますから、このような指摘が出るのは致し方ないです。私もまだまだ未熟なのだと思います。
いずれにしても最後までお読みいただいたことに感謝します。

>尚文産商堂さん
ありがたいご感想、ホント嬉しいです。
私は未来への警鐘ばっかですけど、楽しんでいただけたでしょうか。

>鳥野さん
ナノテクはそれなりに調べたんですけど、調べきれないところ(研究途中であるため)が多々ありました。動力については、遠隔操作のものは大体動かし方が確立されてきてるようですが、血管内を自由に動き回るようなものに関しては、まだ想像の域を出ていない部分があるようです。
目的位置まで到達し、その箇所の遺伝情報を書き換えるものをイメージして書きました。
血管内の酸素やら水分やらをつかって精子みたいに動くようなものですかね。もうちょっとこの辺詳しく書くとよかったんだろうなとあとで思いました。
あと、目を〜と言う表現は、正直思いつきでして。書き上げた部分をどんどんアップしていくので、一度書いてしまった伏線をそのまま使うために無理矢理作り上げた部分です。使い古されすぎて色褪せてしまったのが難点でしたねw

>蚕の社さん
初心者でも読めましたか。それはよかったです!
あんまり難しい設定にし過ぎると、読むのに躊躇してしまいますから、なるべく入りやすいようにと毎回気をつけてました。
ありがとうございました!

>招夏さん
前作の世界観そのまま持ち越して作ったのは、それが楽だったからでしょうね。
一から作り出す苦労を考えると、去年書けなかったエピソード膨らまそうかという方が作品を練る時間を節約できると考えてしまったんですね。なるべく前作を読まずとも読めるように書いたつもりでしたが、どうしても去年の二の舞のような展開になってしまい、その辺はもう少し考えた方がよかったかなと思っています。
一ノ瀬の態度についてはエピソードを端折った関係でわかりにくくなってしまったことをお詫びします。と、書いても言い訳にしかなりませんが。もう少しじっくり書きたかったのですが、やはり時間の壁があったんですよね。あ、これも言い訳ですね。

>羽村さん
作品の方にもご感想ありがとうございました。
あっちにも書きましたが、企画の後片付けはまた〜りとやってます。燃焼しすぎて真っ白状態なんですよ。だらだらし過ぎず今年中には何とか締めたいですね。


長くなりました。
皆様、どうもありがとうございました!


[265] 「闇からの咆哮」針井 龍郎 Name:空想科学祭2009 Date:2009/10/04(日) 22:16 [ 返信 ]
【題名】闇からの咆哮
【あらすじ】
──度重なる科学技術の乱用。神の領域をも冒す遺伝子操作、その結末は悲惨なものだった。絶望の淵で人々の心は荒み、世界中に悪が満ち、巷には犯罪が溢れかえる。滅亡へと突き進む人類、果たしてそれは天命か──真の光を知らぬ男の前に、突如現れたひとりの少女。数奇な運命を背負う彼女と出会い、そして男は、世界に挑む……
【名前】針井 龍郎
【URL】http://ncode.syosetu.com/n1768i/



[372] RE:「闇からの咆哮」針井 龍郎 Name:俊衛門 Date:2009/10/18(日) 20:19
執筆お疲れ様です。なかなかにギリギリの投稿で、こちらの肝が冷えたところですが、間に合って良かったです。

さて、感想を。

単純な私には、世界観といい、シチュエーションといい、大好物です。説明臭いところもうまく小出しにしていて、すんなりとその世界に入って行ける感じです。ただ、後書きでも仰っているように、少しばかり駆け足だったのが残念。折角の設定が生かしきれていない感じがしました。生命倫理をストレートに問いかける話だっただけに、もうちょっと長く見たかった。
ただ、駆け足の描写なだけに、戦闘シーンはスピーディーに描かれており、見る者を飽きさせないものとなっています。サイボーグが絡むと戦闘物になってしまうのは、やはりアニメ的SFに慣れ親しんだものからすれば仕方ないこと。だが、それがいい。それこそがいい(笑)

個人的には、ルミナさんが好きです。強い女性はいつの世も憧れだなあ。


[389] RE:「闇からの咆哮」針井 龍郎 Name:招夏 Date:2009/10/19(月) 13:56
感想です

前半の乱闘シーンや、何かが始まるといったプロローグ的な場面は迫力があって、あっと言う間にお話の中にぐいっと引き込まれるようで、良かったと思います。

ただ、後半からが……時間が足りなかったのでしょうか?イノセンスの使い道とその存在意義、そこまでして確保しなければならない理由、そして、ルミナさんが命をかけてまでナミを守らなければならなかった理由が今ひとつピンときませんでした。そもそもルミナさんとナミの接点って何?という疑問もありますね。

「命の尊厳」という理由でならば、遺伝子を操った時点で、そんなものはこの世界から抹殺されているのではないかとも思いました。

 もう少し、ナミサイドのエピソードが入ると色々共感できたのかもしれませんね。色々書いちゃいましたが、設定は面白かったので、基本、楽しませていただきました。


[431] 感想 Name:中瀬美嘉 Date:2009/10/22(木) 15:22
 興味深い設定にスリリングな戦闘シーン。流石としか言いようのない流れるような言い回しにぐいぐいと引き込まれ、あっという間に読み終わる。が、消化不良すぎた。
 本人も自覚しているように、前半部分の丁寧さと後半の駆け足さにズレが生じすぎていること、説明不足すぎていること。最後の最後、何故あそこで終わってしまったのか。やはり締切の問題であろうか。ギリギリまで執筆したことには敬意を表するが、それによって大切なエピソードの大部分を削り過ぎた。
 キャラクターの一人一人が生き生きとしていて、まるでアニメを見ているような感覚に襲われた。動きや容姿による色使い、息づかい。上手い。上手いからこそ勿体ない。
 この話がもし10万字という文字制限ギリギリに拡張したとしたらもっと面白かったのではないか。コウキとコニカのコンビに心奪われた私としては、最後までキッチリ書ききった話も読んでみたいと心から思った。


[438] RE:「闇からの咆哮」針井 龍郎 Name:鳥野 新 Date:2009/10/22(木) 23:14
 最初は丁寧な描写でじっくり世界観を楽しめたのですが、そのためちょっと自分としてはテンポを感じない部分もありました。でも、読み進めていくうちにスピード感が上がってきてアクションを楽しめました。
 ルミナさんが命をかけて3人を守るシーン、あの前後は特に読み応えがありました。ただ、ラストに向かう部分はちょっと駆け足過ぎてあれよあれよと思う間に終わってしまったのが惜しいです。もっと一癖も二癖もある、一筋縄では行かない悪役と戦ったらもっと面白かったと思います。
 それにしてもエネルギー不足のため真っ暗になる時間をもつ世界という設定はとても興味深かったです。どっぷりとアクションSFを堪能しました。


[523] RE:「闇からの咆哮」針井 龍郎 Name:尚文産商堂 Date:2009/10/25(日) 20:36
遺伝子操作をしすぎた影響で、体自体が崩壊して生まれるという近未来の日本。そこまで悪化することはないかもしれませんが、現在でも遺伝子操作された作物などは出来ていることを考えても、本気でこの作品のようなことが起きても不思議ではないと背筋が多少寒くなるような気をしながら読ませていただきました。

[580] 散歩は景色を見ながらするべし Name:栖坂月 Date:2009/10/30(金) 10:19
皆さんも挙げていますが、とても勿体無い作品という印象が強いですね。
散歩するつもりで出かけたのに、何故か時間に追われて最後はジョギングになっちゃった、というような感じに見えました。展開の速度を意識的に変えるのは技術としてアリだと思いますし、むしろ効果的でしょうが、締め切りに追われる姿が作品から見えてしまうのはさすがにマズいと感じます。まぁ、この辺りは作者様自身も反省されているようですし、これ以上は言うこともないでしょう。
一方の中身ですが、序盤から中盤にかけての流れと描き方は見事であったと思います。赤外線と暗視とサーモグラフィの扱いに多少混乱があったようにも見えますが(サーモグラフィは赤外線感知)それ以外は不備なくアクションを描いていたように思います。実際、読みやすい文章と相まって、クールなアクションを堪能させていただきました。
だからこそ、後半の流れが残念、ということに繋がるのですよね。
ここは素直に『惜しい』という一言で締めくくらせていただこうと思います。


[626] 返信 Name:針井龍郎 Date:2009/11/06(金) 21:32
 こんにちは、針井龍郎です。この度は、拙作に貴重なお時間を割いていただき、ありがとうございました。
 私の中での初のSF作品でしたが、それ以上に自分の未熟な点が出てしまった作品だと自覚しております。書きたかったことをほとんど書けなかったという事が、一番の心残りです。とりあえず完結を、と考えてしまったのが間違いだったのではないかと後悔してます。
 本来ならば、設定もまったく違う別作品に生かすべきですが、今回ばかりはもう一度同じ世界観で挑戦しようかと考えてもおります。いつ頃投稿できる予定になるのかは全く分かりませんが、その時は、心温かく見守っていただければ嬉しい限りでございます。

 それでは、それぞれのレビューに対しまして返信を。

>俊衛門様
 設定の小出しに関しては、上手くいっていたようで安心しています。SFはどうしても情報過多になりがちなので、自分なりの対策を施した結果だったので、素直にうれしいです。
 後半の駆け足具合は、今読みなおしても違和感ありすぎてまるでダメですね。読者の方を無視した、自分本意な書き方になってしまっているのが、書いた自分でも分かるくらいですから、相当ひどいのでしょう。
 戦闘シーンに関して、満足いただけたようで良かったです。個人的にはもう少し書きつめたかったので、これからも精進していきたいと思います。

>招夏様
 後半の駆け足展開につきましては、もう言い訳のしようもありません。時間もないなりに、要点だけでもどうにか書きだそうと思ったのですが、かなりの割合で情報不足になっていたようで。
 招夏様の疑問点に関しても、自分の中では満足のいくような答えを出してはいたのですが、それを書きだすだけの実力がどうも備わっていなかったようで。残念でならないです。
 ナミサイドのエピソード、確かにそれも必要ですね。それは完全に自分の頭にはありませんでした。加筆執筆の際にはそれも考慮に入れたいと思います。

>中瀬美嘉様
 やはり後半なんですね。前半はかなり楽しんでいただけた様子なのに、それだけに残念です。もう一度、今度はしっかりと書ききりたいと思ってます。投稿できるのはいつになるか分かりませんが、できましたら、そちらもお目をお通しいただけるとありがたいです。

>鳥野 新様
 丁寧な描写も、裏を返せばテンポが悪くなってしまうんですね。ゆったりするところはそれでもいいかもしれませんが、スピードが求められるところでそれをやったら致命的ですね。気をつけます。アクションは楽しんでいただけたようで良かったです。
 んー。やはり後半の駆け足展開が一番の問題点ですね。悪役も道化役みたいな感じで終わってしまったので、やはり残念です。

>尚文産商堂様
 確かに作中の遺伝子崩壊は完全なるフィクションですが、小規模なものなら起こるかもしれない、そう思って書きました。いろいろ感じてくださったのなら幸いです。

>栖坂月様
 はい、おっしゃる通りです。締め切りに追われていても、それを見せないのが物書きのあるべき姿ですよね。言い訳すらもできないです。今回の展開の速度調節は、意図的ではなくむしろそうなってしまったという方が正しいです。自分でコントロールできなくなってしまった挙句の果てが、あのような結末につながってしまいました。
 あちゃ、暗視装置の考察が足りていなかったです。確認しました、完全に私の勘違いだったようです。ご指摘、ありがとうございました。
 後半の流れ、もっと大切にしていこうと思います。ありがとうございました。


 乱文乱筆にて失礼させていただきます。ご縁がありましたら、今後ともよろしくお願いいたします。それでは。


[643] RE:「闇からの咆哮」針井 龍郎 Name:羽村奈留 HOME Date:2009/11/23(月) 16:10
空いた時間を利用して企画終了後もなお作品を読み続けております羽村奈留でございます。(笑)

37,505文字分の中編を読ませて頂きました。

外見は綺麗でいたい。若いままがいい。万能でいたい。長寿でありたい。
個々の望みを叶えるためには遺伝子操作をすればいいんだけど、目の色を変えてしまえば、モンゴロイド特有の黒い瞳は失われてしまう。
遺伝子操作をした身で出産ともなると、奇形児などいろいろな問題が付きまとう。
それが当たり前の時代に生まれ生活するものにとっては、疑問にもならない事かもしれませんが、「闇からの咆哮」と向き合う読者にとっては様々な思いが込み上げてくるのではないでしょうか。

羽村的に言わせて頂くと、
「今の時代に日本人として産まれてよかった」
です。

投稿お疲れ様でした。
今後も更なる発展とご活躍をお祈り申し上げます。


[310] 「森のぱよぱよ」栖坂月 Name:空想科学祭2009 Date:2009/10/12(月) 20:19 [ 返信 ]
【題名】森のぱよぱよ
【あらすじ】大気の主成分にフッ素を含む惑星フローライト、そのとある大陸にある広大な蛍石の森に『ぱよぱよ』と名付けられた奇妙な生物が住んでいた。大した功績を持たない生物学者のサクジ・スミスは、この生き物の奇妙な魅力に惹かれてフローライトでの観察を続けていた。ちなみに彼は42歳、今年がうっかり厄年である。
【名前】栖坂月
【URL】http://ncode.syosetu.com/n2657i/



[392] ぱよぱよ可愛い! Name:鳥野 新 Date:2009/10/19(月) 20:21
 博士と謎の生物ぱよぱよとの異種間コンタクト(?)ものです。
 最初は星の環境設定の面白さと美しさに興味津々、そのうちにぱよぱよの奇妙な可愛らしさに心を奪われました。で、途中からのハラハラドキドキ急転直下の展開でもう目が離せなくなりました。
 ぱよぱよの愛らしさに目じりが下がり、そして雄雄しく戦う姿を見て手に汗握りました。とてもステキな物語だったと思います。


[449] RE:「森のぱよぱよ」栖坂月 Name:尚文産商堂 Date:2009/10/23(金) 23:39
個であり全であるという言葉から、"一は全、全は一"という錬金術の基本原理を思い出しながら、読んでいました。かわいい生き物であっても、生きるためには獰猛になることがあるという証明になりそうな、勢いのある作品だと思いました。

[482] 感想 Name:中瀬美嘉 Date:2009/10/25(日) 08:44
 ぱよぱよの魅力に取り憑かれ、後味のよい読了感。話の作り方のうまさにごちそうさまでしたと四指付いて深々と頭を下げたくなる。
 目のないぷよぷよ、丸いスライム。どう表現すべきだろう。愛らしい知的生命体が持つ恐ろしい一面と、それを利用しようという愚かな大人たち。途中から博士に同調してどうやって彼らを救うのだろうかとハラハラした。
 真っ直ぐな命、優しい博士の人柄が滲み出ていてとても面白かった。
 企画作品中で一番ぱよぱよがかわいいと思ったのは、恐らく私だけではないはずだ。


[572] RE:「森のぱよぱよ」栖坂月 Name:右野前条 Date:2009/10/29(木) 23:40
まさしくSF、といっていい。
正直いって、脱帽するほかない。頭一つ、抜きん出ている。
精緻に構成された作品世界を、主人公の主観を通して、なんとも魅力的に紹介してくれる。
虚空に浮かぶ惑星フローライト、もしくは幻想的な森の風景、それらの映像をありありと浮かべることが出来るほどだ。

展開もまた、見事なものだ。
無理を感じさせない展開で、生物学者である主人公が巻き込まれる事件と苦悩とを、文句の付けようもなく描き切っている。
ぱよぱよという存在を創造し、設定を練り上げる発想力。それらを形にし、読者にと伝えた描写力。それに、破綻なく結末までを一息に描き切った構成力。いずれが欠けても、この傑作は生まれなかっただろう。


[576] RE:「森のぱよぱよ」栖坂月 Name:憂国万歳 Date:2009/10/29(木) 23:55
ぱよぱよ可愛いよぱよぱよ。……駄目ですか?
文章が巧いんですよね。そしてそれに見合う綺麗な物語。そこへきてのぱよぱよ。も一つおまけにぱよぱよ。
うーん、可愛い。大事なことなので二回言いたい。


[642] ありがとうございました Name:栖坂月 Date:2009/11/20(金) 12:26
五作目、しかも中編という長さの作品にまで足を運んでくださり、ありがとうございました。過分なお言葉の数々、あまりの嬉しさに鼻血が出そうです。
この作品も『猫』と同じく、急遽思いついて追加された作品です。そのため、二万字を超える作品でありながら極めて短時間で書かれているという経緯があります。土台となる構想は以前から、別に書いていた作品の中にチラホラと散見していたのですが、それを掻き集めてSF的な味付けをしたところ、こんな作品になってしまいました。
全体の筋はお褒めいただいている通り、かなり気を入れて書きましたので終始一貫したテンションを保ちつつ表現できていると思います。書き上がってからかなりの疲労を感じましたが、それだけの価値はあったことも事実だと思います。
ただ、キャラに関しては、特にぱよぱよに関しては、やはりと言いますか少し狙っていました(笑)この部分はまぁ、五作目ということもありましてインパクトが必要だろうという無粋な配慮もありまして、必要以上に浮いた存在として演出しちゃってます。それが結果的に可愛さを生む結果になったというのなら、それはそれで良かったのかもしれません。
いずれにしても、この企画に対する熱意という後押しがなければ、決して完成することのなかった作品です。そういう点においても、今回の企画には感謝をしておきたいなーと感じております。
皆さん、本当にありがとうございました。


[65] 「Black Book for Busters」薙月 桜華 Name:空想科学祭2009 Date:2009/09/03(木) 23:35 [ 返信 ]
【題名】Black Book for Busters
【本文】
ある日、鈴花は学校にある「開かずの間」で黒い本を拾った。しかし、本は消えてしまう。
次の日、教室にてみんなが居る中で昨日見た本を再び見つける。しかし、今度はみんなが消えてしまう。
戸惑う鈴花、突きつけられた現実、この世界を脅かす脅威。
何時も見る世界と瓜二つの世界で、鈴花は黒い本、本の番人ハルと共にこの世界に侵入した敵に立ち向かう。
それが、大切なものを破壊する行為だとしても。
【名前】薙月 桜華
【URL】http://ncode.syosetu.com/n8938h/



[146] RE:「Black Book for Busters」薙月 桜華 Name:尚文産商堂 Date:2009/09/19(土) 21:33
自分が知らない世界で知り合った、大切なものを壊さなければならないという気持ち。私にそのような重圧を耐えれることができるかどうかを考えながら読ませていただきました。まったく意味がわからないままに飛ばされ、理解ができないうちに戦わされ、どうしようもないまま世界を破壊しなければならない。極限ともいえる状況で、彼女はどう行動したのか。そして、読了後の心地よい満足感と、彼女たちのころからを思う気持ち。それらがうまく混ざった作品に仕上がっていると思います。

[189] 巻き込まれ型ファンタジー Name:秋は戻り鰹 Date:2009/09/23(水) 20:48
物語が学園から始まる、「普通の女子生徒」がとんでもない事件に巻き込まれる、異世界ファンタジーの王道パターンである。
ガジェットは黒い本。これが真の主人公と言ってよいだろう。少女鈴花は典型的な巻き込まれヒロインであり、ハルは典型的な狂言回しとして描かれる。
途中、人類最後の一人風味付けもあり、どこまでも見慣れた光景が続く。
しかも敵は洒落た名前を持ってご丁寧に一体ずつ彼女の前に現れる(集団で来れば数式など書いている暇ないだろう)。これはエヴァだ!と思わずニヤリとしてしまった。
そのためか次第に先が見え、辿る力が減退する。これは惜しい。なぜなら作者はきちんと物語る力があるからだ。
SFかファンタジーか、といえば後者だろう。途中、鈴花が魔法使いかと尋ねるとハルはそんな非科学的なことは出来ない、と答えるシーンがあるが、残念ながら私には最後までファンタジーとしか見えなかった。
もちろん作者はこの作品に既存のものを組み合わせて・・・などとは考えていないのは分かる。だから私が言うのは批判ではない。
オリジナル。これは難しい。なにせ先人がいる。星の数ほどあるSFやファンタジーを紐解くと、どこかで見た以外のものをお目にかかるのは珍しい。これは仕方がない。ベルヌとウェルズという2人の先達だけで外枠を埋めてしまった。その派生や突然変異を経て今が有る。全く100%見たことない、などある訳がない。それは別にSFに限らない。創作芸事全てがそうである。
だからこそ「読ませる工夫」「物語る力」に力点が置かれるのだ。
見慣れた風景も別の角度から見れば異界になる。河を眺める、のと、河から眺める、のでは同じ風景も違って見えるのだ。
物語る力はある。あとは工夫だ。
捻るだけではなく違う角度からも見つめて、がんばって貰いたい。


[205] 説教する魔道書 Name:栖坂月 Date:2009/09/25(金) 21:40
他のレビュアーの方も挙げていますが、私も少しばかりエヴァを連想しましたね。あとは電脳コイルを少々という感じでしょうか。とはいっても悪い意味ではなく、話の展開や演出面での見せ方に、そのようなイメージが被ったという印象です。どちらもSFに属するアニメ作品ですし、あるいはそれ自体がSF的な仕掛けだったのかなーと、やや無粋な想像すらしてしまいました。
普通に読むと、ファンタジーなイメージですよね。黒い本はまんま魔道書という感じですし、ハルは使い魔です。
誰もいない異世界、おそらくは並行する世界での孤独な戦闘は、なかなかにスリリングで緊張感を楽しませていただきました。どうして数式なのか、という部分に多少の疑問は残りますが、その因果を前提とした一連のやり取りはしっかりとした読み応えを感じました。
ただ少し、主人公鈴花の設定で、ちょいとばかり気になった部分があります。
それは名前と年齢です。まず名前、フリ仮名がなかったので、彼女の名前の正確な読みがわからなかったんですよ。すずかかなーと思っていますが、りんかとかれいかもありだなーと思ってしまい、たまにリズムが途切れてしまいました。もう一つの年齢は、彼女が中学生なのか高校生なのかわからなかったんですよ。流れと言動を見る限り中学生かなーと思いましたが、高校生かもしれないと、途中で何度か彼女のビジョンを修正してしまいました。その辺りはこちらの勝手でどうぞ、というのもやり方だとは思うのですが、標準的な中学生と数学が苦手な高校生だと、ずいぶん印象が違いますからね。出来ればハッキリしていた方が良かったように思います。
もちろん、畳み掛けるような全体の展開を楽しむ分には、どうでも良いことでしょう。
ちなみに最後、ひょっとしてこれは数学をちゃんと勉強しろよと黒い本に幻覚で怒られただけの話だったんじゃないかと思ったことは秘密です。


[289] RE:「Black Book for Busters」薙月 桜華 Name:坂本伊能 Date:2009/10/09(金) 21:09
「エヴァ」、「電脳コイル」という作品が他レビュアーの方から挙げられていますが、私は「ぼくらの」を思い浮かべました。
ただこの作品の世界観は、並行世界と言うよりかはコンピューター的?
所定の(しかも指定の形で)段階を踏んで実行という形式も、一見は呪術的描写にしか見えませんが、コンピューターと考えるならある程度は理解できます。
コンピューターと言うか、OSですね。コンピューターは結構呪術的な代物なんだと誰かが指摘していた気もしますが、思い出せないので気のせいかも。

ただ正直に言って、この作品は読者に優しくない。
読者が感じる何故については作中で語られませんし、文章も感情移入しづらいぐらいドライで、淡白です。
作者さんの持ち味という事も多分にあるのでしょうが、文章については少なくとも、想像したモノを書く事に費やされている様に見えます。
この辺り、尚文産商堂さんと同じ課題を背負っているかと。
読者にワクワクさせる文章を、もっと具体的に言うなら、どんな設定に読者は心引かれ、それがどの様に描写されれば読者は喜ぶのか、これを考える事です。
そうすれば作品はグッと良くなる筈です。頑張ってください。


[408] RE:「Black Book for Busters」薙月 桜華 Name:羽村奈留 HOME Date:2009/10/21(水) 00:42
あらすじを読んで、怖い話かしらと思い、トイレに行ってから71,203文字数分を読ませて頂きました。
怖いどころか、面白かったです。

やっぱり朝は牛乳を飲むべきですよね。
しかし、その後のいろいろは、主人公が摂取したカロリーより多くて、オチの連続でやっと行き着いた最後のオチは、忘れたのか、オチだけにどこかに落ちてしまったのか。
主人公はいろいろ経験して、学んで、出会いもあったのに、最後のオチが……。
主人公は、また新たな経験を得るのかと思うと、羨ましく思えてならなかったです。

羽村的に言わせて頂くと、
「この頃、家族から離れて独りになりたいと思っておりました。でも、この作品を読んでから、そういえば人生ずっと独りはイヤだと、幼い時の迷子になった経験を思い出しました。思い出す切っ掛けを作って下さった薙月桜華先生、感謝の気持ちでいっぱいです」
です。

投稿お疲れ様でした。
今後も更なる発展とご活躍をお祈り申し上げます。


[592] 感想 Name:中瀬美嘉 Date:2009/10/31(土) 08:04
 単調な文は読み手の想像力の広がりを抑止する。作者はそれに気づいていないのではないかと思いながら何とか読み終えた。
 物語は唐突で、何故彼女が選ばれたのかはっきりわからぬままどんどん展開……と言いたいところだが、読んでる方としてはそうはいかなかった。詰まるところ、やはり文章の書き方の問題では無かろうか。描写は丁寧だが、丁寧すぎる。必要のないところを思い切り削除する勇気が欲しい。
 読者は彼女の一挙手一投足を期待してはいない。ある程度想像に任せて欲しい部分もある。朝起きてから夜寝るまでを克明に記すのは観察記であって小説ではない。もし、物語としての起伏を望むのであればこれらに配慮すべきだろう。物語の肝心な部分だけを抜き出せば、恐らく2/3程度にまで縮小できたのではないかというのが正直なところだ。
 他のレビュアーの言うように、感情移入の難しい語りである。その理由として文の構成に些か問題点があったと私は指摘する。
 文頭接続詞の多用。「すると」「しかし」これを省いた文章作りを心がけてはどうか。文末の「である」は、論文には使用するが小説には向かない。断定的事項の提示の場合のみに使用すべき。文章内でどの程度「すると」「しかし」「である」が使用されていたかどうか。調べるのであれば、「Ctrl」+「F」で確認してみれば一目瞭然である。
 話の筋からすれば私としては「ガッシュ」を思い浮かべるところだが、とどのつまりファンタジーよりであったことは否めない。それでも並行世界という難しいところにチャレンジし書き上げたことには拍手を送りたいと思う。……結末には多少不満はあるが。


[615] RE:「Black Book for Busters」薙月 桜華 Name:鳥野 新 Date:2009/10/31(土) 22:31
 典型的な巻き込まれ型の主人公ですね。敵との戦いも独創的で面白かったけど、自分なら解けるかな〜とちょっと不安になりました。私が彼女ならこんなことならもっと勉強しておけばよかったと悔やんだかも。彼女はそつなくこなしたけれど、凡ミスで間違えたりする状況も設定して欲しかったですね。
 おもしろく読めました。


[641] 感想・レビューありがとうございました。 Name:薙月 桜華 Date:2009/11/20(金) 06:23
頂いた感想について

>尚文産商堂さん
結果、破壊者は自分だったということです。正確には彼女を破壊する人物が別に居るんですけどね。
戦えるのは彼女一人だけ。孤独な戦いです。ハルがサポート役で居ますけどね。

>秋は戻り鰹さん

まずファンタジーと認識した点は予想通りです。あの作品をまずファンタジーと認識させたかったですから。SFになるのはその後です。
一体ずつ現れるのはエヴァの影響では無くこの世界の仕様です。エヴァがしたかったわけではありません。
読ませる工夫ですか。やはり読者を意識して楽しませることを考えたほうが良いのでしょうかね。
少しでも疑問を持った場合、それを解決する方法がSFなだけです。

>栖坂月さん

まずは電脳コイルはちょっと似ているかもしれません。あれはAR(拡張現実)ですけどね。メガネはありません。
>どうして数式なのか、という部分に多少の疑問は残りますが
何故そうなるかを自分なりにある物事を用いて解決できたとき、それがSF要素になります。面倒ですけどね。
ちなみに鈴花の読みは「すずか」です。最初に括弧で書けば良かったんですがすっかり忘れてました。すみません。
鈴花は中学生か高校生かっていうと中学生ですね。まだ若さがあったほうが良いからです。

>坂本伊能さん
「ぼくらの」が出てきたのも想定内。あの作品もエヴァのように順番に出てきます。
それにコエムシの上から目線がハルに似ているでしょう。コエムシのほうがひどいですけど。
>所定の(しかも指定の形で)段階を踏んで実行という形式
コンピュータでいえばノイマン型コンピュータと呼ばれます。一個ずつ命令を読んで実行していくという形ですね。今の主流です。
>コンピュータは結構呪術的な代物なんだ……
コンピュータはプログラムコードを順に読ませて処理を行っていくので呪術的な代物と言えると思います。
>ただ正直に言って、この作品は読者に優しくない。
はい、全くやさしくありません。作中の何故は今ある材料で導き出してくださいと言っていますから。
説明をあまりに出さなかったとも言えるので今後の課題です。
>どんな設定に読者は心引かれ、それがどの様に描写されれば読者は喜ぶのか
そうですね。もうすこし読者を考えてみます。

>羽村奈留さん

お役に立てたのであればこの作品も存在してよかったということでしょう。
孤独はたまに辛くなるものです。特に、自分以外世界に誰もいないなんて普通なら頭がおかしくなるかと思います。
そこでふんばって強くなるのもありですし、独りを止めるのもありです。

>中瀬美嘉さん
単調というのは短編でも言われました。
正直技術文書を書いている感覚だったのかもしれません。完全にお堅い文章です。
論文と小説は違うと脳が認識しないといけないようです。
>観察記であって小説ではない。
丁寧すぎたと思います。観察記である部分は必要でも丁寧すぎました。
「しかし」「すると」「である」については今後注意してみます。「しかし」や「である」は無意識に書いていたと思います。完全な癖です。
>どのつまりファンタジーよりであったことは否めない。
ファンタジー寄りというよりもファンタジーとして読めるように書いてあります。

>鳥野 新さん

>典型的な巻き込まれ型の主人公ですね。
典型的な巻き込まれというよりも予定された巻き込まれだったりします。
計算については作中一箇所だけ間違えますが一部なのでもう少しバリエーションがあったほうがよかったかなと思います。
計算の凡ミスについては完全版に丸ごと放り投げときます。

全体への自分の感想

ほとんどの方が「これはファンタジーだ」的な事を言ってますが、予想通りです。最低ラインがファンタジーですから。
この作品はSFというクリームをファンタジーというケーキの中に閉じ込めてみただけです。見た目ファンタジー。
味で気が付くかどうかです。気が付かなくてもファンタジー。
極論を言えばハルが言う「非科学的なことは……」を信じればSFです。
他にもSF要素として考えられるものはいくつかあります。
SFを知っている方は「ハル」って何処かで聞いたことありませんでしたか。
それが感想・レビューで全く出てこなかったのは残念です。その分野の小説を書いた方も居たと思います。
そこから芋づる式に考えればすべてがSFにひっくり返るようになってます。
ちなみにSFであるための内容は書き忘れたのではなく、あえてほとんど書かなかっただけです。結果悪かったのかなと思います。
こういうのをSFパンチラ論というらしいです。

それではみなさん感想・レビューありがとうございました。


[46] 「空からの光」薙月 桜華 Name:空想科学祭2009 Date:2009/09/02(水) 18:16 [ 返信 ]
【題名】空からの光
【あらすじ】
琴美は自宅へ帰る途中に落ちていた白い輪を拾う。何気なく拾った白い輪。それは持ち主の好奇心によって人々に恐怖を与える物だった。
【名前】薙月 桜華
【URL】http://ncode.syosetu.com/n8816h/



[54] RE:「空からの光」薙月 桜華 Name:尚文産商堂 Date:2009/09/03(木) 12:04
蒔かれた種は、消すことができない。すでにそれは蒔かれてしまったからだ。白い環は、また別の人が拾い、同じことをするだろう。自らの身に降りかかった不運を嘆きながら。私の身にも同じことが起きたらと思うと、軽く寒気がします。こんなことが現実に起こらないことを願うばかりです。

[68] RE:「空からの光」薙月 桜華 Name:坂本伊能 Date:2009/09/04(金) 07:13
現実の兵器の中にも、同じ様にボタンを押すだけでロックオンし、当人がどこから撃たれたかもわからないまま、人をミンチにしてしまう程の威力を持つモノがあります。
そんな兵器が極限に至れば、この様なモノになるのかも知れません。
使い方すらよくわからないまま、人を殺す事ができる兵器に。


[69] RE:「空からの光」薙月 桜華 Name:憂国万歳 Date:2009/09/04(金) 20:20
なんとなーくタイトルとバナーから優しそうなお話だと思って読んでいたら……。ゴメンナサイ。あらすじにもっと注意を払っておけばよかった。
なんとも理不尽なお話。いきなりやってきて、いきなり命令して、どんどん増えていく。理由が分からない、というのが人には一番効くのではないでしょうか。普通の(!?)ショートショートなんかでは最後に因果応報を予感させたりしますが、これにはそれすらなく、ただただ無差別に増えていく。心情的に家族を選ぶことができないといのも、理不尽さを助長する一助となっているのではないのでしょうか。


[90] RE:「空からの光」薙月 桜華 Name:オロチ丸W0632A HOME Date:2009/09/06(日) 22:03
 何というか、怖いって言えば怖いですね。
 もし、僕が同じ状況になったら、好奇心で選択してしまうと思います。
 誰かを殺してしまうかも、と言うのではなくて、殺したくない人を殺してしまうかも、というのが怖いですね。
 
 もし、一度選択してしまったら、出来る事なんて限られてます。
 本当なら、直ちに、マスコミや警察に連絡するのが、一番良いのでしょうが、難しい話ですよね。
 今までの人生・現在の立場・これからの可能性。
 それらを捨てる事なんて、普通は中々出来るものでは無いですから。
 
 時間がないからなのか、主人公の性格からなのか、とてもドライな作品になってます。
 淡々と描かれているからこそ、逆に怖いのかも知れません。
 もし、自分が同じ状況に置かれたら、自分も、淡々と人を殺してしまうのではないか。
 そして、たまたまそこにいた、大切な人・殺したくない人を――。
 
 裏設定としては、
・宇宙人が地球人で実験している。
 もしくは、
・超大国が秘密裏に開発していた、軍事衛星からのビーム兵器。
・世界的なテロ組織が、そのコントロールを奪い、腕輪を作成。何も知らない一般人の手に届くよう画策。
 といった感じでしょうか。
 ネタバレになりそうなので言いませんが、注意書き等にも、いくつか予想が有ります。
 
 僅か20分足らずで読めてしまうのに、色々考えてしまう、深い作品でした。
 では、失礼致します。


[102] 選択の余地のない選択肢 Name:栖坂月 Date:2009/09/08(火) 23:11
読後感から言えば、ホラーという印象の強い作品でしたね。
人間に限らず、あらゆる生物は自分のために生きています。そんなことはないという意見もあるでしょうが、種のために生きる、あるいは死ぬことも、広い意味では自分のために生きていると言えるでしょう。そして基本的に、真社会性を有する生物以外では種よりも個が優先されます。
この作品の主人公は、とてもドライな印象で、冷たい人間であるようにも見えますが、冷静で客観的な人間観察をした場合、決して的外れでも特殊な例でもないように思います。むろん、だからこそ恐ろしいと思うのですが。
自らに降りかかった時どうするのか、そう考えた時に明るい結末を思い描けなかった私は、すでにこの作品の術中にあるということなのでしょうね。


[200] 感想 Name:中瀬美嘉 Date:2009/09/25(金) 14:44
 腕輪がなんによってもたらされたのか、それがこの話をSFにする鍵だ。オーパーツのようなものなのだろうか。その辺り、もっと深く掘り下げて貰いたいところではある。
 文章は実に淡々としていて、静かな闇を漂わせていた。しかし、言い方を変えれば単調だ。起伏のない文章は読者を飽きさせてしまう。人の命が懸かっている、そういう緊迫感が文章によって損なわれてしまった。実に勿体ない。
 もっと強烈に感情を押し出してもいいのではないか。味付けの足りないカレーを出されたようで、なんだかしっくり来なかった。
 


[276] RE:「空からの光」薙月 桜華 Name:招夏 Date:2009/10/05(月) 23:18
 淡々としている、もしくは、あっけらかんと殺人が起こっている……そういう作品ですね。目的は何なのか、誰によるものなのか、どれだけの数がばら撒かれているのか、最後までまったく明かされません。だからこそ、その見えない恐怖の相手よりも、淡々と五人を選んで、その後、買い物をしたり、食事をとったりできる主人公の琴美が、ホラー的に怖かったです。

 もし、ショート的なオチを私が付けるとしたら、やはり宇宙人の実験もしくは試験ですかね。地球人は悪か善か。ちゃんと説明書もつけたんだし、これで意味もなく殺しまくるなら友好な関係は築けないだろうってね。


[468] RE:「空からの光」薙月 桜華 Name:鳥野 新 Date:2009/10/24(土) 21:09
 すっごく面白い。逃れられない「殺人者」の運命に悩み、それでも自分の命と引き換えにできないため人を殺していく。この設定は思わず自分だったらと考え、自分でも多分……と思うところで、恐怖が背中を伝って這い上がってくる。
 ひきずり込まれるように読んだ。それで、それで、と。何も悪いことはしていないのに運命の悪戯でこんなことをしてしまった報いは来るのか、それとも……。
 最後に「彼女の行動」に対する作者の判決が読めなかったのが残念だ。多分、それはそんな運命になってしまった場合の自分にも当てはまるから。


[477] RE:「空からの光」薙月 桜華 Name:右野前条 Date:2009/10/25(日) 01:15
文章にソツはないが、ただそれだけ。
正直なところ、作者が何を書きたかったのか、全く伝わってこない。
主人公が強制された殺人行為に葛藤するわけでもなく、
理不尽な暴力や、得体の知れぬ腕輪への恐怖を描くわけでもない。
淡々と謎の腕輪による殺人と日常(平然と日常を送るというのが、ある意味で恐ろしいが)を描くだけで終わってしまっている。

>それは、誰にも判らない。

恐らく、作者にも終わりが判らなかったのだろう。私は、そう思った。


[588] RE:「空からの光」薙月 桜華 Name:あるれん Date:2009/10/30(金) 21:04
この淡々とした調子に、内容のブラックジョークっぷり、そして何より主人公たちのとてつもなく不自然な、とってつけたような話し方。全てが見事に、作品を作るパーツとして機能している。一般的な小説に照らせばもちろん非難を受けて然るべきだが、全てを演出に変えてしまうこういう手法、実は大好物です。
せっかくだから強調するが、この作品にオチは要らない。主人公が死んで終了、因果応報なんて百万回も使い古された概念を持ち込まれては興が醒めるというものでしょう。宇宙人が出てきたらクソの名を縦にするC級映画だ。
どうせならもっとドライにしてしまえばよかったのにな、と思う。いっそ好奇心という言葉を削ってしまえ。これのおかげで中途半端に教訓話的な要素が添加されてしまい、乾いた笑いがやや湿ってしまう。
思い出すのはフランツ・カフカと、筒井康隆の短編です。淡々としたパニック、即ち不条理。非常に楽しかったです。


[617] RE:「空からの光」薙月 桜華 Name:水色ペンキ Date:2009/10/31(土) 23:05
むかしアヒルを飼っていたことがあります。庭に放し飼いにしていたのですが(田舎者だなあ)、鳶が舞い出すと、すぐ軒下に隠れるんですね。空からの不意打ちに大層弱い。上にいるモノによっては、人間とてうかうかしてはいられない……あな恐ろし。いや待て、なんかデジャヴを感じるぞ?
本作で一番印象に残ったのは、この空です。なんといいいますか、1989年以前の……そう、冷戦の空と被るんですね。あの頃、薄い薄い青空のどこかに、目に見えない破滅が隠れているように感じていました。本作品の筋とは直接関係ありませんが、そのへん琴線に触れつまびき。
面白かったです。


[640] 感想・レビューありがとうございました。 Name:薙月 桜華 Date:2009/11/20(金) 04:14
頂いた感想について

>尚文産商堂さん
>蒔かれた種は、消すことができない。すでにそれは蒔かれてしまったからだ。
やってしまったら後戻りできない事と、空からいつの間にか狙われる恐怖は考えただけでも恐ろしいものです。そこが大切なんですけどね。

>坂本伊能さん

ボタン一つであっさりと敵を殺せる武器というのは聴いたことがあります。無学でも扱えるようにするとかなんとか。
自分のしていることを知らずに人を殺すことは罪ですね。

>憂国万歳さん

結果タイトルバナーで狙いました。良さそうな話に見えて実は違うとか。見た目では判断出来ないものです。
あと、死者が無差別に増えていく形は明日はわが身で怖いものです。

>オロチ丸W0632Aさん

オロチ丸さんの言うとおりで、殺したくない人を、知り合いを殺してしまったらどうなるかっていうのは大切ですね。
先生が急いで何処かにいっちゃうなんて何かあった証拠です。
ちなみに裏設定は作者的には全部外れです。裏設定なんてそれぞれで良いんですけどね。
設定に「世界的なテロ組織」が出てきた点は驚きです。

>栖坂月さん

一度選んでしまった時点で後戻りできない状態にしたのは大切です。
一度選ぶ前に「注意書き」があったか。答えは否。選んだ後で事の重大さに気が付くんです。そして、選択肢は減っていくのです。
ちなみにこの作品はホラーにSFがくっ付いたものだと思います。

>中瀬美嘉さん

指輪が何によってもたらされたかなんて説明する気はありませんでした。ただそこに存在して人の人生を狂わす。それだけです。
「しかし」「である」については、私は論文を良く書くので知らない間に影響を受けてしまったのかもしれません。
論文では「しかし」と言って前の事柄を否定したがるんです。今後注意します。

>招夏さん

テレビや人に聞いた惨劇など軽く受け流してしまうものです。食事だって出来るかもしれない。
しかし、目の前でそれが起こった場合は驚き注目する。そして、恐怖するんdねす。人間とはそういうものです。
ちなみにオチは作者的には外れです。作者的にはですが。

>鳥野 新さん

>逃れられない「殺人者」の運命に悩み
正直主人公はあまり悩んでません。まるで計算でも解いているかのように良いと思われる結果を導き出して実行しただけです。
それだけに怖いんですけどね。
ちなみに彼女に判決は下しません。いちいち腕輪を持った者に判決を下していたら埒が明かないです。

>右野前条さん

何が書きたかったかというと、人の無力さでしょうか。選んだら最後自分が死ぬか誰かが死ぬか。
目の前に二つの選択肢を突きつけられたとき、勇気を持ってどちらかを選択できるかです。
>それは、誰にも判らない。
作者にも分からなかったのではなく、あえて書きたくなかっただけです。
結末は複数ありました。だから、一つを選んで書けば結末が限定されます。
映画だと、複数のエンディングを未公開シーンにしてその直前のシーンで話を終わらせるって事があります。
正直短編なので、どこまで書けば良いか分からなかったというのはありました。

>あるれんさん

あるれんさんってばわかってらっしゃるようで。
ここで、筒井康隆の名前が聞けたのはちょっとうれしいです。
「果てしなき多次元宇宙」みたいなものを書きたかったのかもしれません。
ちなみに作者的にオチはありますが無くたって大丈夫です。
>いっそ好奇心という言葉を削ってしまえ。
好奇心は教訓と取れますが、好奇心が無いと事件を起こしてくれないので必要です。ほんのちょっとの好奇心で良いんです。

>水色ペンキさん

人間も動物も頭のてっぺんには目が無いですから上からの攻撃にはなかなか対処できないものです。
>冷戦の空と被るんですね。
冷戦自体を考えて書いたわけではないですが、結果そのような状況になることを考えて書きました。

全体への自分の感想・レビュー

みなさん感想・レビューどうもありがとうございました。正直この数は予想外です。
もっと他の作者さんの中に埋まっているかなと思いました。
参加申請をした後に急いで書いた作品です。ただの言い訳です

腕輪が何処から来たとかオチとかその辺色々出ていますがそれで良いんです。
一つに絞る気全く無しです。オチが無くたって良いんです。
しかし、複数の方がオチについて書いていたのでここは一つ作者的なオチを出しましょうか。とりあえず二つ。

私が考えた設定は

一つは戦争への起爆剤です。まぁ、隠し味かもしれませんが。
腕輪による殺人が起きればテロ行為だと思うでしょう。現に作中ではニュースになってます。
そこで、勝手にある国にテロ組織が居るとみなして何処かの国がヒーローっぽく戦争吹っかけるとか良いかもしれません。
戦争大好きな国には良いシナリオかと。
そのために腕輪は複数の国に散らばったわけです。
世論がどう思うかはそれぞれです。

もう一つは彼女たちの居る世界外からの何者かによる侵攻の第一段階です。
ここで勘違いしてはいけないのは宇宙人などというものではないということです。
宇宙は地球を含む彼女たちの居る世界の内側なので外ではないです。
さて、外とは一体何処なのか。それは神なら知っているかもしれませんね。
「注意書き」には五人殺さないと終わらないと書いてあります。それに、一度五人殺せば本人は以後選ばれないと。
つまり、殺人が続けば最大で人類の五分の一まで減らせるわけです。そうなると、地球内での戦争なんてちっぽけな話です。
そんな弱った世界に外から攻撃を仕掛けるわけです。
この場合の結末は「Black Book for Busters」に繋がります。

以上の二つが作者が考えた結末です。この結末では無く、他の結末だっていいんです。オチはそれぞれです。

それではみなさん感想・レビュー本当にありがとうございました。


[22] 「神風ナイト」凛檎 Name:空想科学祭2009 Date:2009/09/01(火) 17:43 [ 返信 ]
【題名】神風ナイト
【あらすじ】近未来―――。その身を強固なアーマーで全身を覆い、依頼者から高額の金を受け取って様々な「闇の仕事」を行う「バウンティハンター」が現れる様になった時代。17歳にして凄腕の賞金稼ぎ「神風連」は突如、「伊崎未璃」の護衛を任される。その賞金は1ヶ月1億。「何故彼女を護衛しなくてはならないのか?」「依頼者は何者なのか?」と疑問が残りつつも、彼は初めての高校生活に踏み入れるのだった・・・。
【名前】凛檎(りんご)
【URL】http://ncode.syosetu.com/n8702h/



[301] RE:「神風ナイト」凛檎 Name:椎野 千洋 Date:2009/10/11(日) 17:47
神風ナイト、読ませて頂きました。

舞台が近未来というように、今とさして変わらない日常にありながら、しかし未来的な事件が存在する。内容は学校を表舞台として、アーマーアクションを裏舞台として楽しめる構成となっています。
感情を旨く表現できない青い時期に、しかし登場人物はそれぞれ苦い過去を抱えている。平和な日常を求めて歩み寄るが、お互いを知れば知るほど日常からは遠ざかってしまう。この矛盾と、もがきながら解決へと向けて収束していく展開は、共感を持てる読者も多いことでしょう。ライトであり、かつ現代に近いSF。読みやすい作品を探している読者は一見の価値ありです。


ここからは個人的感想デス

文字数にして六万強ということもあってか、大分テンポ良く物語が進みますね。ただひたすら戦い続けているのでは読み進めませんが、うまい具合にほのぼのターンと言いますか、クラスメイトとのやり取りなどが入り、読んでいて飽きのこない作品でした。今と変わらない世界観は想像もし易く、細かすぎるSF設定も避けていらっしゃるので、万人受けしそうですね。私の場合、設定をやたら細かくして、かつスローテンポな作品しか書けないので、勝手に勉強さしてもらいました。
登場人物も適当な数で、神風連を筆頭に個性も良く出ていましたよ。ライトノベル調という事もあるので、挿絵があればもっといいかもしれませんね。

私にはアドバイス等が出来る執筆力がありませんので、特に指摘をする点はありません。他のレビュアーさんに任せます。
なので要望というか、感じたことをひとつ。
十万字ギリギリのボリュームがあっても良かったかなーと思います。最後のほうが急ぎ足な気がして、スローテンポな私には、もっと深く読みたかったという印象が残りました。人それぞれですね。面白かったという事です。

最後に、完結お疲れ様でした。新しい作品も期待しています。


[401] お約束なライト Name:栖坂月 Date:2009/10/20(火) 14:18
勢いのある作品でした。
良く言えば読みやすい、悪く言えば軽いという印象でしょうか。昨今の流行は存じませんが、小説というよりも映像作品の文章化というイメージに近い作品かもしれませんね。作者様は若いとお見受けしましたが、文章よりも映像メディアに触れる機会の多い方なのかなと勝手に想像してしまいました。私も描写、特に動きの激しいアクションの描写を行う時は映像から先に思い浮かべるのですが、この作品は終始映像が先にあるような感覚です。先のレビュアーも指摘していますが、挿絵なり何なりのイラスト的な補佐があればイメージがより定着できたかもしれませんね。
物語としてはメカと賞金稼ぎが依頼で女の子を護るという、あまり珍しさを感じないものですが、だからこそ安定した、安心できる展開であったように思います。大きな驚きはありませんでしたが、落胆もありませんでしたね。やや心情の変化が突飛というか、伏線が甘いかなと感じる部分はありましたが、まぁ主人公はモテるものですし、そこに凝りすぎるよりは気楽で良かったのかもしれません(笑)
基本的にはアクションが主軸ですし、その部分は楽しく書いているのだろうなーと感じられたことは、作品全体の雰囲気を明るく見せていたと思います。しかし勢いがあるからこそ、その自覚はもう少し欲しかったような気がしますね。誤字が目立ったことは、テンポを身上とするアクション作品だけに余計残念でした。せっかくの完成作品ですから、いずれ見直して修正を入れていただきたいなーと思います。そういうことで作品の評価が落ちるのは、とても勿体無いことですからね。
その点さえ除けば実に読みやすく、極めてストレスのない作品でした。ここは素直に長所だと思いますよ。


[479] 感想 Name:中瀬美嘉 Date:2009/10/25(日) 05:37
 終盤何とかかき上げた感はあったが、全体通して軽いテンポとアクションの連続。こうしたものが若い世代には受けるのだろうかと思いながら読む。
 筋書きも難しくない。無理矢理頼まされた護衛の仕事を通して少女との関係が深まっていくというのには多少既視感もあるが、爽やかな印象に打ち消された。
 難しい技術系の話はない。だがそういったものがいくつか盛り込まれていればスパイスが効いたかもしれない。
 残念なのは肝心の鎧装備の場面が簡略化されてしまっていること。そして鎧の具体的描写が欠けているところ。読者は何となく脳内補完してしまうが、ここは見せ場なのだからキッチリ描くべき。それぞれがどんな鎧を纏っていたのか。二つの会社でどのような差があったのか。視覚的に訴えることでもっと引き立ったのでは。
 日常の中に溶け込んだ騎士という存在を描くためか、学生生活部分を最初にしっかり書き込みすぎていた。この内容ならもっと整理して5万字程度に収めた方がすっきりしてよかったかも知れない。逆に描写を濃くして10万字ギリギリにするか。
 登場人物にも少し無駄があるようなので、どのくらいの人数なら動かし切れるかを考えられるようであればなおよいと思う。
 とにかく作者本人楽しんで書いているのがよくわかった。多少物足りなくはあるが、躍動的でスピーディーなのはよい。雰囲気を楽しむ作品なのだと割り切れば十分楽しめるのでは無かろうか。


[550] RE:「神風ナイト」凛檎 Name:尚文産商堂 Date:2009/10/28(水) 15:25
高校に入ったころの青春の感覚は、後の方になるにつれ徐々に薄れてゆき、代わりにアクションが強めになっていった気がします。SFの要素も取り入れながらも、前半と後半でこのように別の作品のようにしながらも一体感を出しているのは、非常に技量が必要になると思いました。

[606] RE:「神風ナイト」凛檎 Name:鳥野 新 Date:2009/10/31(土) 20:35
 正統派ライトSFだ! 映像化が似合いそうです。
 血の匂いがするような仕事を生業にするバウンティハンターが少女の護衛をするためになれない高校生活に挑む。最初のアクションから一転して、ほのぼのの学生生活に入る辺りギャグタッチで楽しめました。
 高校が丸ごと人質にとられる最後のあたりは、お〜きたきたっと盛り上がってしまいました。
 ただ、全体的に言えば同じタイプの小説はわりと見かけるので、この作品にしかない魅力があればより魅力的になったと感じました。


[630] RE:「神風ナイト」凛檎 Name:羽村奈留 HOME Date:2009/11/08(日) 15:54
17歳で初体験! 66,379文字数分の疾風を我が眼球で受け止めながら読ませて頂きました。

「高校生、借金11億」
羽村は、ココアを吹きました。羽村としても、「高校生、借金11億」の活字を見たのは初体験でした。

題名のナイトの文字で、ファンタジーかなという印象を受けました。
物語を読むと、SF用語が散りばめてあり、要所要所でこれはSFなんだなと思わせるシーンがあると思いました。

二人の距離が近くなっていく初々しい場面もよかったです。

羽村的に言わせて頂くと、
「17歳は成長期。食事は大切。羽村も、この作品を読んでいる途中で空腹になり、カレー店へ行き、がっつり食べました」
です。

投稿お疲れ様でした。
今後も更なる発展とご活躍をお祈り申し上げます。


[639] RE:「神風ナイト」凛檎 Name:凛檎 HOME Date:2009/11/18(水) 18:43
・椎野 千洋さん、レビューをありがとうございます。
自分では全く書けないような文章使いでのレビューに正直唖然と力量の差を感じましたw

>6万字・・・
いや、まったくその通りだと痛感しております。マイペースに書いていたため後半は文章がかなり乱れ、雑となってしまっています。また自分の作品は現在よりももっと設定に深く詳しく触れた話をすればよかったとも思っています。10万字ギリギリまで書ければ、ちょうどよかったかも。

 こんな作品ですが、読んでいただき感謝でいっぱいです。本当は椎野さんの作品も読みレビューをお返ししたいのですが、受験生ということもありなかなかそのような時間がありません。本当に申し訳有りません。ですが、作品の方はいずれ一通り読んでみます。
最後に、本当にありがとうございました!



・栖坂月さん、レビューをありがとうございます。

>映像化〜挿し絵
本当は挿し絵を入れたかったのですが・・・イラスト掲示板をご覧の通り、自分には設備と画力が足りず断念しました。

物語は確かに珍しいものでもなく、自分の知っているものでも似たようなアニメーションがあります(ぶっちゃけほとんど被ってry
また、キャラクターの心情や描写といいますか、そこら辺は自分でも深く反省しています。まだまだ表現力が足りませんでした。

また、幾つが誤字がありますのは本当に申し訳ありませんでした。自分でも極力気を付けているよう心がけているのですがなかなか減らず。そのまま次回作への反省へと生かすつもりです。

>ストレスの少ない、読みやすい作品
逆に行えばあっさりし過ぎた、と思っていますがそのように思って思えれば幸いです。

今回はわざわざこんな作品を読んでいただいて、本当に感謝でいっぱいです。ですが、上にも書いてあるのですが受験生にはなかなか自由になる時間が少なく、栖坂月さんの作品にレビューを書く時間がありません。本当に申し訳ありません。ですが、暇なときができましたらコツコツと作品の方は読むつもりです。

最後に、本当にありがとうございました!



・中瀬美嘉さん、レビューをありがとうございます。
>鎧装備の具体的な〜
まったく、その通りです・・・。書き上げた感バリバリな上そこら中矛盾と説明不十分の穴が開きまくっています(泣
>5万字or10万字
自分ではもう少し内容を濃くして10万字ギリギリまで書きあげることができたらよかったと痛感をしています・・・。

>スピーディなのはよい〜
どの方からも頂きますその様なお言葉。テンポの飛ぶ早さでは正直一位を穫れたかもしw(冗談
テンポの早さは落としてもっと安定感のある作品を作れるよう今後も努力を重ねていく意です。

最後に、こんな作品でしたがお読みいただき本当にありがとうございます。本当でしたら中瀬美嘉さんの作品も目を通したいのですが受験生にはなかなか時間が無く、いずれ時間があった時に読ませていただきます。

本当に、ありがとうございました!



・尚文産商堂さん、レビューをありがとうございます。

>青春が後半に薄れていく〜
後半は完結のみ頭にしか無く、学園生活ならではの話をいれたかったです。もうすこしユトリをもって作品を書ければ、と反省してます。今後も技量を上げるため地道に学んでいこうと思います。

最後に、今回はこんな駄作でしたが最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。尚文産商堂さんの作品も目を通したいのはやまやまですが、受験生はあまりパソコンの前に座れる時間が限られてますのでまた今度とさせていただきます。

本当に、ありがとうございました!



・鳥野 新さん、レビューをありがとうございます。
>正統派ライトSFだ!〜
正統でしょうかwもったいないお言葉ですw
>ギャクタッチ〜
あまり自信がないシーンでしたが、楽しめていただけたら幸いです。
>この作品にしか無い魅力があれば〜
なかなか、難しいような・・・。ですが、今後の課題にもしたいと思います。

今回はこんな作品でしたが最後までお読みいただき、ありがとうございました。本当でしたら鳥野 新さんの作品を読みたいのですが、上の返信にも書かれていいるよう、受験生ですのでまた今度とさせていただきます。

本当に、ありがとうございました!



・羽村奈留さん、レビューをありがとうございます。

>ココアを吹いた
だっだ、だいじょうぶでしたか!?

>2人の距離が〜
自分ではもう少し近づいていくシーンを細かくゆっくりと物語りたかったと反省しています。

>カレーをがっつり
カレーはおいしいです。ちなみに小説でも連が説明していた圧力鍋をを使った料理法は実際に経験したことがあり、とてもお肉が柔らかくなってカレーが通常の5倍はおいしくなるという結果が(5倍嘘
本当においしいですので是非今度機会があれば試してみてはいかがでしょうか?

今回はこんな小説でしたが、最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。他の方への返信にも書いてある通りお時間があった時に羽村奈留さんの作品を読ませていただきます。

本当に、ありがとうございました!


〜全体を通して〜

今回は空想科学祭に出典した「神風ナイト」をお読みいただき、有り難う御座います。数々のレビューに気づいたのはつい最近のこと、その為折角大切なお時間を裂いてまで読んでくださった皆様に返信を返すのが遅れてしまいました。
今回、作品を完結できたは良いものの、物語がぐしゃぐしゃになり正直なところ駄作という言葉がのし掛かって落ち込んでいました。ですが、今回皆様から感想とアドバイスを頂き、今後への意欲が再びわくことが出来ました。何とお礼をしていのか、もうわかりません。
2010年、もし空想科学祭がもう一度行われるならリベンジを兼ねて新たな作品を投稿したいと思っています。それまで皆様から頂いたアドバイスを吟味し、今後の執筆活動に繋げていこうと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、大変長文となってしました。すみません。


[233] 「猫=宇宙人」栖坂月 Name:空想科学祭2009 Date:2009/10/01(木) 21:22 [ 返信 ]
【題名】猫=宇宙人
【あらすじ】昨日貼ったよ校内新聞。今日は暇だよ新聞部。そこで部長が言い出した。猫は宇宙人だ。
【名前】栖坂月
【URL】http://ncode.syosetu.com/n1345i/



[240] RE:「猫=宇宙人」栖坂月 Name:ラヒチ Date:2009/10/03(土) 17:38
なぜか表情筋の未発達=テレパシー説に納得してしまいました。わたしも一度猫の集会を目撃したことはありますが、いやはや、見事にビビりましたね。あの他者を寄せ付けない排他的な雰囲気、本当に変わった生き物です。それがペットとして流通しているなんて……。
猫好きの二人が猫についてひたすら話すお話。あっと驚くようなオチもなく、本当にただそれだけなのですが、文章が読みやすいのでついつい最後まで読んでしまいます。これは作者様が猫に対して愛情を込めて語っている作品、それ以外のなにものでもありません。猫好き、猫嫌い、つまり猫に何かしらの感情を持っている方には一読を奨めます。
ただひとつ言うと、やはり短編=ワンアイデアの構成ではパワー不足に陥るな、とは思いました。やはりひとつのアイデアで最後まで引っ張っていくと、視点がぶれない分難なく読み進めるのですが、インパクト・印象などが弱く感じられます。ひとつのアイデアを思いついたら、それを際だたせるために機能する複数の作品装置を上手いこと設置するといいのでしょうね…と最後に自分も出来ていないことを言って逃げましょうか。


[252] 猫大好きSFもね Name:秋は戻り鰹 Date:2009/10/04(日) 15:19
高名な覆面レビュアー(w)の後、しかも的確レビューの後なので引けるのだが。
猫とSFというと私はハインラインの「夏への扉」やエヴァに影響したコードウェイナー・スミス(人類補完機構の諸作)などを思い浮かべるし、犬より猫を愛するSF作家は非常に多いのでは、と思えるが、本作、そんなこととは全く関係のないお話である。
猫の集会は神社や河原の土手、公園の一角などでよくお目にかかるが、なるほど不気味と言えば不気味。しかし烏が群れている姿よりよほど人間臭く見てしまうのは、猫が我々の生活に近いところで堂々と生きているからだろう。
本作を読んで普段から思っていることを思い出す。人間とはまこと身勝手で自分中心なのは、犬にせよ猫にせよ人間と同じ喜怒哀楽で物事を捉え、果ては表情まで強引に解釈する、ということ。かく言う私はクサガメの寝ぼけている時のトボケタ表情が大好きだったりする。すまない、取り止めがなくなった。
まあ、SFと言えばSF、違うと言えば違う、不思議な作品ではある。


[261] RE:「猫=宇宙人」栖坂月 Name:尚文産商堂 Date:2009/10/04(日) 20:28
猫が宇宙人とか超能力者という、私なら思い浮かばない論点をSFにうまく混ぜていると思います。猫が時折見せる"表情"は、実はテレパシーで飛ばしているという説は、一般の科学者なら思いもつかないものだと思います。作品を読んで、しっかりとナゴナゴさせていただきました。

[309] RE:「猫=宇宙人」栖坂月 Name:あるれん Date:2009/10/12(月) 18:52
ねこと聞いて飛んできました。始終表情筋が全力稼動する楽しい作品でした。
こういう一発ネタ系の作品は簡単なようで難しい。ネタがキャッチーで面白くなければならない上、世界やガジェットで魅せることができず、トークに頼らねばならないからだ。
だいたいの作品は、ネタがよくてもトークの寒さで自滅する。或いはトークだけで、ネタが陳腐なものに終わっている。ではこの作品はどうか。
インパクトに足りない、とする指摘は間違ってはいないかもしれない。なるほど、オチは弱い。部室に実物の猫を一匹配置するだけで解消できたと、個人的には思うのだが……。
素晴らしい、と手放しの賛辞は送れない。猫好きの補正がかかっていることも認める。それでも抑えられないこのにやつきに、何だか負けたような気分になる。
奇妙な作品だ、と言って逃げておくことにする。ああ、猫大好き。

余談だが、SFで猫というと「敵は海賊」の化け猫アプロを思い出す。犬派の方はこの作品にどんな感想を持つのだろう……。


[349] 感想 Name:中瀬美嘉 Date:2009/10/17(土) 15:11
 猫にも犬にも殆ど興味はないが楽しく読ませていただいた。
 SFか、SFっぽい、いや、SFっぽくしてみたと言うべきか。
 二人の掛け合いがとてもリズミカルで最後まですっと読めた。ツンデレ女子と特に目立つところのない普通の男子という組み合わせはよく見かけるが、この作品の二人は生き生きしていて特にいい。頭の中でアニメ化した画像が浮き上がり、元気に土下座してみたり突っ込み入れたりしているのだ。全身で猫の怪しさを訴え続ける部長は読み進めていくうちに愛らしく思えてくる。
 やはり最後は弱いように思えるが、まあ二人の掛け合いだけでも読む価値はあるのではないだろうか。


[381] RE:「猫=宇宙人」栖坂月 Name:右野前条 Date:2009/10/19(月) 00:14
えす……えふ……?
いや、既に言われているように、二人の掛け合いと微妙な距離感にはニヤニヤが浮かぶのではあるが。
末尾の一行がどこまで意図してのものなのか、いまいち判断がつかない。
否定されたトンデモ理論が実は……という展開はよくあるところだが、であるなら、伏線が欲しいところではある。
たぶん、そう細かいことを考えずに猫への愛を楽しむ作品なのだろう。だったら猫が登場してほしい気もするけれど。
まあ、確かに難しい。


[638] ありがとうございました Name:栖坂月 Date:2009/11/18(水) 12:13
私は今回五作も上げてしまったのですが、その中で最も寄せられた感想に対して感謝、あるいは陳謝したいと思っているのがこの作品です。
このような作品に対して丁寧な感想をいただきまして、本当にありがとうございました。
この作品は企画が始まってから急遽追加された作品の一つで、予定していた作品ではありませんでした。皆さんの熱気に押されて、つい燃え上がってしまった勢いの中で生まれた作品の一つです。しかもその時に思い付いた最初のネタは書き上がった後にボツにしてしまい(こちらもコメディで、タイトルは最後の一屁というくだらないものでした。いずれ上げます)更に急遽を重ねてアイデアを形にしたものです。そのためか皆さんのご指摘通り、なごなごはできるが何だかよくわからないモノになってしまっております。時間がかなり限られていたこともあって、アイデア一つを練りこむことなく形にしてしまったことも反省点ですね。作品としてのパンチの弱さは言い訳のしようもありません。
勢いは大事です。特に私は波の来ない時に作品を書いても上手くいかないと自己分析していますので、こういった波の中で書けたことは良かったと思っていますが、それでもしっかりとした工夫のないところに満足のいく作品は生まれないのだということを改めて実感しました。作品自体はお気楽な感じですが、色々と自戒の多い作品になってしまったようです。まぁ、これもまた一つの良い経験であろうと割り切って、次の作品の糧にしたいと思います。
あ、ちなみに猫は大好きです。それが素直に滲み出てくれたことだけは、良い部分でした(笑)
また最後の解釈ですが、私としては珍しく投げっ放しです。一応、宇宙人ではないながらも何かしら猫は奇妙な組織を持っていて、彼はその操り人形と化している、程度の作者的な思惑――というか願望を抱いてはいます。宇宙だの未来だの、色々なことを模索して知りつつある人間ですが、結構身近なところにも謎って潜んでいるものなんですよね。その部分をもう少し押していたら、違った作品になっていたかもしれませんね。


[30] 【選外】「緑の冠」黒木露火 Name:空想科学祭2009 Date:2009/09/01(火) 23:38 [ 返信 ]
【題名】緑の冠
【あらすじ】辺境の惑星で不遇の日々を送っていた11歳のクリスは、母親を事故で亡くし、孤児となる。
たった一人の家族でありながら、仲がよいとはいえなかった母親。その遺品を整理するうちに、父親らしき人物を示唆するメモを発見する。
メモを手がかりに、現在は父親候補が富裕層の集まる月に住んでいることを知ったクリスは、親子鑑定を行うという名目でその人物の住む家を訪問する。
本当は、今まで放っておかれた恨みを晴らすために……。
【名前】黒木露火
【URL】http://ncode.syosetu.com/n8782h/



[628] 心が温まりました〜! Name:鳥野 新 Date:2009/11/07(土) 23:25
 読みながら心が洗われる気分でした。文体もゆったりと優しく少年クリスとともにイイ男二人組みの家に招かれたような感覚が味わえました。
 絵に描いたような幸せな「男」所帯。(ベッドも清潔そうだし、料理もとっても美味しそう)実際はこういう風には行かないと思うのですが、まるでそこに本当に在るように感じました。丁寧な描写と最初から薄紙を積み上げるようにしてそれぞれの個性と情景を書き込まれているからこその効果だろうと思います。
 外は寒くなりましたが、読み終えたときに心のうちがほこほこと温かくなりました。
 それにしてもああ、クリスになってあの家で暮らしたい。(ユージンの猫でもいい〜)

 


[637] 鮮やかな温もり Name:栖坂月 Date:2009/11/18(水) 11:10
全体が綺麗に整えられている印象です。
惜しくも期間内に間に合わず、選外作品となってしまいましたが、各所の繋がりや材料の選定配置を考慮すると時間のかかる、あるいは手間のかかる作品であったことと思います。下がりがちな士気を止めて完成に至ったことを、まずは評価すべきかなと思います。ご苦労様でした。
最終的には十万字を超える(そういう点でも選外な)作品となりましたが、長さを感じさせない濃さのある物語であったと感じました。この辺りはやはり、上手さという土台があるからこそだと思います。実際、ピリピリとした緊張感や息もつかせぬ展開で埋め尽くされるような物語ではなく、どちらかというと平穏な日常の延長を描いたような話であったにもかかわらず、飽きるどころか最後まで一貫した魅力を放っていたのには驚かされました。こういう話の見せ方は見習いたいものです。
肝心の中身に関してですが、最後の部分で少し飛ばした感がある以外は丁寧に人と人との交流を描いている印象で、明確な温かさを終始感じることができました。やや緊張感のあるやり取りのシーンですら、その背後にある優しさを感じさせ、ほこほことさせていただきました。この辺りは作品全体のテーマでしょうから、全体の設計が上手く機能しているということなのだろうと思います。緑の冠というタイトルもなかなかに秀逸ですし、美しい温もりに浸らせていただいたというのが本音でした。
ただ一つ残念だったのは、ペーパームーンを始めとする資料の知識を私が持っていなかったことですね。それが私の中に最初から存在していたら、もっと背後にある、特にユージンの抱える優しさを素直に感じ取れていたと思えてなりません。もちろんこれは私の問題であって作品の不備ではありません。むしろそう思わせてくれるほどの作品であったと述べておきます。
実に楽しませていただきました。
最後に、猫はやっぱりいいですよね(笑)


[140] 「人の園」栖坂月 Name:空想科学祭2009 Date:2009/09/17(木) 17:31 [ 返信 ]
【題名】人の園
【あらすじ】人間社会に進出を果たし、すでに人間以上の効率と信頼を勝ち得ているアンドロイド達。しかし彼らも完璧ではない。数々の失敗談が、そこにはあった。
【名前】栖坂月
【URL】http://ncode.syosetu.com/n0026i/



[141] RE:「人の園」栖坂月 Name:尚文産商堂 Date:2009/09/18(金) 17:30
管理するアンドロイドと管理される側の人間という組み合わせは、私にとって新鮮でした。"絶望"という病によって自殺を続ける人間は、最後には絶滅危惧種となりましたが、おそらく遠からず将来に根絶するでしょう。そうなるとアンドロイドたちはどのような存在意義を見出せばいいのでしょうか。そのような、作品に書かれていないことにも意識を飛ばさせていただけるような、そんなことばかり読了後に考えてしまいました。

[142] RE:「人の園」栖坂月 Name:ラヒチ Date:2009/09/18(金) 17:52
舞踊会と日常生活と保護運動、未来世界で見られるこれら三つの物事が順を追って語られますが、どれもこの現代社会のある現象を拡大し描かれているような印象を受けました。顔の美醜、労働と使命感、生活環境が潤えば潤うほど増していく閉塞感。それらを含む世界を園と言い表すタイトルが一番の皮肉ですね。ただ、前半部の軽さと後半部の諦観に満ちた描写のギャップが少し気になりました。そういった印象を狙ったのかもしれませんが…作者様なら一貫して鼻で笑えるブラックジョークにできたのではないでしょうか?と最後に呟いてみます。

[211] 感想 Name:中瀬美嘉 Date:2009/09/27(日) 17:41
 主人公であるアンドロイドとその主。一見美しい主従関係の真実は恐ろしいものだ。
 手に入れた自由が果たして本当の自由だったのか。解放された人間たちに何故かつきまとう死の影。我々現代人におきかえても当てはまる、生々しい話だ。
 ブラックユーモアというのだろうか、常にこの作者の書く話にはどこかそういうものが隠れている。笑いや平和と見せかけ、社会批判。織り交ぜ方が綺麗なので、一つの読み物として読んだ後で納得感が大きい。
 アンドロイドの彼女の、主への気持ちを考えると胸が詰まる。
 そして我々人類がこういう道を辿らないことを願う。


[251] 哀憐漂う小品 Name:秋は戻り鰹 Date:2009/10/04(日) 14:48
本企画でも掌・短編4作投稿と的確なレビューの数々で活躍し、「小説家になろう」でも人気のある作者の企画3作目。独特の雰囲気がある作者であるが、どうしても「改造人間2号」と「光指す未来」が目立つ中、この作品は例の喜劇性が陰に回り、シリアスで儚くも哀憐漂う小品に仕上がっている。
内容はSFでもオーソドックスなテーマである「ロボットやアンドロイドによる人間支配」だが、同じテーマを扱った坂本氏の「ロボ行く道・・・」と較べて見ると面白いだろう。
本作作者の場合、「支配」ではなく「保護」である。しかしこの手の作品では「人物園」としてヒトが見世物となる猿の惑星風はよくお目にかかるのだが、作者はあくまでも静かに滅び行く種を2つのエピソードを添え、抑えた筆致で描いた。
とはいうものの、やはりこの作者の持ち味は皮肉に溢れた喜劇性。本作をどのような心境で書き上げたものかは分からないが、その雰囲気に惹かれる読者の一人としては、物足りなさも否めなかった、と書き残しておく。


[285] RE:「人の園」栖坂月 Name:招夏 Date:2009/10/07(水) 14:06
「改造人間」を読んだ後だったので、また面白い話を〜などと思っていたら、いやいや、どシリアスで……新鮮でした。

 トキとか、パンダとか、ヤンバルクイナとかが頭に浮かびましたね。滅び始めたら、いくら手を尽くしても駄目なんでしょうか。絶滅危惧種を医学や科学の力を駆使して保存しようと頑張っている人々にアンドロイドたちが重なって、切ない気分になりました。もっとも、アンドロイドは切なく感じることはないのでしょうが……。

非常に引き込まれやすく、深遠で、考えさせられるお話でした。面白かったです。

 


[476] RE:「人の園」栖坂月 Name:鳥野 新 Date:2009/10/25(日) 01:11
 未来において「労働」から解放された幸せなはずの人類の姿、ところが……。
 オスの価値が容姿というところが、ある種のトリに退行していっているようで笑えました。
 人間はもろい、というかもろくなってしまったんですね〜。
 種の進化って何、と考えさせられました。
 未来社会の設定は個性的で、とても興味深かったです。


[504] RE:「人の園」栖坂月 Name:右野前条 Date:2009/10/25(日) 15:45
人間が進化の究極であるはずはなく、より優れた種、或いは無機的知性に取って替わられる。
それだけなら珍しくはないが、善意(アンドロイド側の主観では)に基く保護と管理という形をとることで、マンネリ感を打ち消している。
ことに、登場するアンドロイドの無自覚な残酷さが、なんとも素晴らしい。
主のファッションに絡めた極楽鳥に関する描写が、ごく自然な伏線として織り込まれているのも秀逸だ。
一つだけ不満を挙げるとすれば、この文体で"イケメン"が連発されたのは、やや興醒めではあった。


[636] ありがとうございました Name:栖坂月 Date:2009/11/17(火) 12:28
まずは定例通り、この作品をお読みいただき、かつ感想まで寄せていただきましたこと、ありがとうございます。どちらかというととっつきにくい作品であろうかと思いますので、悩まれて感想を上げた方もいらっしゃったのではないかと予想しています。
実はこの作品、かなりブレた作品でした。
当初、構想を立ち上げた際にはニヤリと笑えるようなコメディテイストの作風になると想定しつつ組み上げていったのです。ところが実際に書いてみると、特に後半はドンドン流れが暗くなってしまいまして、とてもコメディ的な雰囲気などなくなってしまったのです。途中でジャンルキーワードを変更せざるを得ないような状況になり、全体として思惑とは違う作品になってしまったというのが実情です。そのため、コミカルな色合いの強かった前半部に修正を加えて、バランスをとっています。右野さんの挙げていた『イケメン』などの違和感は、その時の名残と言えるでしょう。
ただ、単純に失敗作かと問われると少し微妙なところでして、想定はしていなかったけれど作品としてはそれなりにまとまってくれたという印象を持っています。最近は少なくなりましたが、流れに任せた執筆というのも昔は好んでやってました。多少筋が変わっても、その時の流れやリズムといったものに委ねて書いてみると、意外にまとまりのあるノリの良い文章が書けることも多かったものです。むろん、自己を制御できない未熟者であったとも言えるのですが(笑)この作品は、そんな少し前の自分を連想させるような作品でした。
自分の中で『良い作品』が生まれる時は、想定していなかった設定や因果が自然に符合するような状況が結構見られることが多く、そういう時の作品は『何かを作る』というより『在るものを形にする』という行為に近い印象があります。私は感性に自身があるタイプの書き手ではありませんが、いやないからこそ、こういった感覚は大切にしていきたいと思っています。
とはいえ、もう少し何とかなった作品であったことも事実なんですよね。
個人的には、もう一度最初から組み直してみたい作品でした。


[268] 「抹茶のごとく緑」鳥野 新 Name:空想科学祭2009 Date:2009/10/05(月) 00:25 [ 返信 ]
【題名】抹茶のごとく緑
【あらすじ】
 妖艶な妻の茶道教室が経営の危機に陥った。生徒を呼び戻すためには「幻夢茶」を探すしかない。幻のお茶を探しに行かされた俺は小生意気な通訳兼道案内のティタとともに肉食恐竜のいるジャングルに分け入った。
【名前】鳥野 新
【URL】http://ncode.syosetu.com/n1785i/



[271] RE:「抹茶のごとく緑」鳥野 新 Name:ラヒチ Date:2009/10/05(月) 01:14
これは…!?タイトルを見かけて以来マークしていたのですが、開けてびっくり、冒険活劇ものでした。主人公は妖艶な妻を娶って以来骨抜きにされたトレジャーハンター、まずこの設定が面白い。茶道教室の経営危機を乗り越えるため、伝説の幻のお茶(っ葉なのかな?)である《幻夢茶》を求め、辺境の惑星まで旅立ちます。現地人の少女をナビとして雇い、ジャングルの奥から恐竜の糞の中、はたまた火山口まで突き進む様は、律儀な愛妻家としても見られるし、美女の誘惑から逃れられない等身大の男性として見ても面白かったです。特に、ジャングルのなかでの幻覚現象、事有る毎に妻との一時がフラッシュバックしてしまう主人公、その構成に無理がなく、ピンポイントで当ててきていて、読んでいて笑えました。結末まで無駄がなく、濁りがありません。
タイトルからは、イロモノが来るのかな〜と思っていましたが、ある意味色物、総じて完成された小品という印象でした。面白かったです。安心してお召しあがれ〜。


[272] 抹茶はニガイ Name:秋は戻り鰹 Date:2009/10/05(月) 01:27
 これまた一つ面白い作品が登場した。
 いわゆるジェットコースターノベル。走り出したら最後まで突っ走る。それもまたキッチリ読者を飽きさせない。たいしたものだ。何故か私は最近原作者が残念な亡くなり方をした国民的コミックのドタバタ加減を思い出した。正しくあのアニメのスピード感である。
 妄想・トリップと現実が交差すると共にジャングルクルーズもヒートアップ。それは正しくあのランドのクルーズの如く・・・案内人のティタ、なぞの生物ドルム。いい味を出している。
 結末はきっちり美味しい題名オチ。これはいろいろな意味で笑える。健康や美、精神的安定・・・茶はイロイロと効果を言われるが、醗酵した茶は、つまりはカビているのだから・・・案外漢方茶ってこんなものかもしれない。
 しかし、この作品、主人公の恐妻家(愛妻家であるがどちらかといえば、だ)振りに妙に共感出来る。これは尻に敷かれた妻持ちにしか分からないだろう。


[351] RE:「抹茶のごとく緑」鳥野 新 Name:尚文産商堂 Date:2009/10/17(土) 15:23
冒険がメインのSF作品でした。幻のお茶を取りに行かされる夫と、茶道家元の妻。元トレジャーハンターという夫は、そんなお茶を山奥の死火山のところまでとりに行かされていく。結婚していない私から見れば、尻に敷かれる夫とはこのような状況なのかと思いつつ読ませていただきました。作品全体にも、爽快な感じがあり、最後のところまで読ませていただきました。たた、このお茶の正体を知った時から、奥さんは絶対に飲めなくなると思います。

[368] 感想 Name:中瀬美嘉 Date:2009/10/18(日) 13:40
 これは際だって面白い設定だ。色気たっぷりの奥様の尻に敷かれ、それでも愛し続ける夫の姿は哀愁を誘う。アホが付くくらい前向きな男の冒険譚、なめらかでスピーディ、すらすら読めるのは嬉しいことだ。
 キャラクターだけではなく周りの景色や細かい設定まで無理なくキッチリ描かれていて、相当の手練れだと思われる。こうやってどんどん引き込まれる感じは悪くない。
 肝心の話の流れだが、これも文句なく構成されていて実に面白かった。
 作中やけに緑色が多く、タイトルにどれだけ引っかけていくのだろうかと思っていた。最後のオチも見事。なるほど、緑ね。緑。抹茶色は奥ゆかしく気品の溢れた色なのだが、今回はそうはいかなかったようだ……。


[404] 冒険する天丼 Name:栖坂月 Date:2009/10/20(火) 21:17
いやー、笑わせていただきました。
特に妄想を少女の蹴りで阻害される辺り、しっかりとした笑いの書ける方なのだなーと素直に感心しました。基本的なこの作品の笑い要素は、幻覚にあります。そこを生かす、あるいはすんなりと笑いに結びつけるための前半であったのだろうと感じました。だからこそ色物全開の幻覚が彼らしく映り、そこに対する茶々が自然に見えるという、流れ的にも見事な笑いの方程式です。しかも、同じシチュエーションを繰り返して面白く、外したと思ったら糞へダイブと意表をつかれ、あれよあれよという間にオチへと直行します。この辺りの流れは他の方もおっしゃっているように、ぐいぐいと引っ張られているような印象でしたね。
一方でドルムという生き物に関する生態をしっかりと設定し考察させている辺り、なかなかに見事な手並みでもあろうかと思います。単なるコメディではなく、SFというジャンルの冒険物としてしっかり成立しているのは、そういった細かな配慮が生きているためでしょう。
まぁ、そんな理屈は抜きにしても、楽しい作品であることは間違いありませんがね。


[410] RE:「抹茶のごとく緑」鳥野 新 Name:招夏 Date:2009/10/21(水) 15:06
感想です。

面白かっです。結婚後数年たったルパン三世と峰不二子みたいだと思いました。しかし……うちの冷凍庫に保存されている抹茶……当分使う気になりません。うえ〜(号泣)

幻覚を見せるのが腐肉についたむにゃむにゃで、その解毒剤がむにゃむにゃだなんて……その解毒剤入りの泉の水を常飲してるだなんて〜ううう(涙)知らぬが仏と言ったことろですか。不二子(あれ?本名忘れた。あったっけ?)のことだから、事実を知っても素知らぬ顔で、生徒に使用しそうな気がします。「大丈夫よ〜、おなかは壊さないわ〜」とか言いつつ。

余談ですが、鳥野さんはバイオ系の知識が豊富な方だとお見受けしましたが(私がいただいたコメントからも推測)、もしかしたら、科学全般にお詳しいのかもしれませんね。だって、鳥野 新=ニュートリノでしょ?(あれ?違ってました?考えすぎ?)


[441] 知らぬは放っておけという話かと Name:かーみゅん7号 Date:2009/10/23(金) 03:57
 初めまして、拝読しました。面白かったです。
 タイトルからして色が違いましたね(緑ですけれど)、一体どんな話なんだろうかと惹かれました。そうしたら開けてびっくり、トレジャーハンターですかー。
 女難という設定、何で抹茶なんだという疑問は最後で解消。うーん、お茶も知識的に深いし広いですよね、色々と考えてしまいます。

 会話がぽんぽんとなされて読みやすく読んでいましたが、それ故に語彙重複や「。」抜け、小さいミスが気になってしまったというのを尻目に。あと、会話で状況を説明している感があるので、時々ですが強引に思える箇所がありました(頭がすっきりしている、など、気がつく前にちょっと間がほしい所です例えば)。
 いやー、そんな細かい事どうでもいいかーって事で(笑)。

 楽しく読めました。ありがとうございました。では。


[512] RE:「抹茶のごとく緑」鳥野 新 Name:レイ Date:2009/10/25(日) 17:48
※難しいことはよく分かりませんので印象で書きます。
※失礼がありましたらどうぞ遠慮なくクレームを。

恐竜世界へタイムトラベルする、昔読んだ本を思い出しました。
終始、濃ゆい緑色の熱帯原生林の鬱陶しいイメージに、除湿機を置きたくなります。
しかし、もしかしたらこの鬱陶しさがいいのかもしれないと言う言い訳ができる濃度。

狩人の嗅覚を持つこの夫君を、どうやったら篭絡できるか考えてしまうんですが、
狩人を網にかけてしまった夫人の描写(旦那視線の妄想)が良いですね。
 >自分の身体の凹凸
この部分がデコボコとオウトツのどちらで読んだら楽しいか悩むんです。

苦い抹茶も甘いお菓子も嫌いなので、この勢いのまま別の珍道中をお代わりしたい一品でございました。


[521] RE:「抹茶のごとく緑」鳥野 新 Name:右野前条 Date:2009/10/25(日) 19:21
異星での冒険物ですが、映画を観ているような感覚で楽しませて頂きました。
勢いありきの作品かと思いきや、窮地からの脱出に、張っておいた伏線を利用するなど、構成もきちりとしている。
そのまま目的のモノを手に入れハッピーエンド……冒険物としてはそれでも及第点だが、このオチには見事にしてやられた。
細かい部分の文章に首を傾げる個所は多少あるが、それが気にならないよう読ませる勢いを持っている。御見事。


[571] RE:「抹茶のごとく緑」鳥野 新 Name:俊衛門 Date:2009/10/29(木) 23:20
科学的な何やかんやとか、哲学的などうたらこうたら、とか、そんなしち面倒くさいことは抜きに楽しめました。
キャラクターの造詣もさることながら、なにより異星の生物や見た事もない原住民の漁の方法、茶道の薀蓄と不謹慎なほどのアレンジ(笑)など、細かいところの設定がすごい。これほどのものを詰め込みつつ、まったくうるさくないのがまた良いかと。最後のオチにもやられました。仕事の合間に読んだ甲斐があったw


[577] RE:「抹茶のごとく緑」鳥野 新 Name:憂国万歳 Date:2009/10/30(金) 00:07
楽しい。読んでいて楽しい。
力押しの笑いじゃないところが良いし、描写が疎かになっていないところが良いし、キャラが良いし、構成が良い。職人さんでっすな。
私があれこれ物語に言及するとまだ読んでいない人の楽しみを半減(むしろ消滅)させてしまうので、この作品に対してあるまじき感想で失礼しますm(__)m


[635] 「抹茶のごとく緑」御感想、レビュー御礼 Name:鳥野 新 Date:2009/11/15(日) 10:48
「抹茶のごとく緑」、お読みいただきありがとうございました。
 誤字脱字、乱れの多い文章で読みづらかったと思いますが、お許しください。
 初めての企画参加で、多くの人に読んでいただき感想をいただき本当に感激しました。
 この話は台所の三角コーナーで緑色にカビているレモンを見たときに、「あ〜、抹茶に似てる」と思ったことから思いつきました。捨てるときは粉が舞い散るし……。怠惰で非衛生的な生活もたまにはいいことをしてくれるもんです。御礼の文まで、汚い話ですみません。
 ドルムのモデルは、トカゲ型の腰を持つ竜盤類の中の獣脚類のトロオドンにしました。トロオドンは全長3メートル、立つと成人の男性とほぼ同じくらいの大きさです。(話では立ったときの高さは約2メートルとしましたが)獣脚類の中でも原鳥類という鳥の先祖に近いものに分類されます。それで、本によっては羽毛に覆われて描かれているのですが、私は羽毛(体毛)が無いほうが迫力がある気がしてここでは皮に覆われている設定にしました。歯はわりと小さいのですが、ここでは脚色して「牙」という感じにしています。知能が高かったようです。
 

 それでは、いただいた御感想(レビュー)のお礼を。

>ラヒチさん
 投稿してすぐに御感想をいただきありがとうございました。
 この企画に参加するのは初めてで、本当に右往左往しながらの不安一杯の投稿だったので投稿してすぐに温かい御感想をいただいて、うれしかったです。すごく緊張していたので、全身の力が抜けた感じでした。
 話が停滞しないように、と思って書いていたので、濁りが無いと言っていただき、感涙でした。

>秋は戻り鰹さん
 投稿してすぐに御感想をいただきありがとうございました。
 15禁だし、感想をいただけないのではないかと思っていたので、PCに抱きつきそうになりました。恐妻家という設定は初めてだったので、どんなもんかな〜と不安だったのですが、主人公に共感していただいて感謝です! 恐妻家の男って、ある意味ダンディですよね。

>尚文産商堂さん
 御感想をいただきありがとうございました。
 尚文産商堂さんのように長くストーリーを作っていくことが苦手なので、今回はすっごく長編を書いた気分でした。尚文産商堂さん、良くあれだけの話を構築できますね〜、感心しました。

>中瀬美嘉さん
 御感想をいただきありがとうございました。
 実はご指摘をいただいて初めて気がついたのですが、確かに緑色を多様していますね……。
 ティタの服も眼もそしてジャングルの風景も。全く自覚していませんでした。緑色好きなので。
 しかしあまりにも多すぎますね、今度から色ということも念頭において書いていきたいと思います。
 ご指摘ありがとうございました、それにしても気がついていなかったのが情けない〜〜〜。

>栖坂月さん
 御感想をいただきありがとうございました。
 皆さんの作品が、きちんとSFしているのに私のは「どたばた」というだけでSFとは言えない……。と思っていたので、SFと言っていただいてうれしかったです。
 恐竜とか化石とか(怪獣も)が、大好きで古生物学者になりたいと思った時期もありました。昔の情熱がふつふつと蘇ってきて、このドルムはどのタイプにしようかわくわくしながら設定しました。ドルムの生態の設定について言及していただいて、ありがとうございました。

>招夏さん
 御感想をいただきありがとうございました。
 ルパンと不二子、もったいないお言葉です〜。確かにへーぜんとあの抹茶を飲ませそうですね、彼女。
 バイオ系の知識はそんなに無いのですが、試験管を振っていたことがあるので実際の実験の知識は少しあるかもしれません。でも、今は日進月歩ですから生命科学は思いもよらない展開になっていくでしょうね〜。
 あ、ペンネームは御明察です。ひねくれたもじりですがニュートリノ(ほんとうはnewではなくてneutorinoですが)が元になってます。

>かーみゅん7号さんへ
 御感想をいただきありがとうございました。
 ご指摘のとおり、誤字脱字の嵐、言葉の重複も……。準主人公のティタをティナと書くなんてサイテーです。一度修正したのですが、それでもまだまだ残っていて、お恥ずかしい限りです。
 新参者ですので、皆さん温かい目で見てくださっているのだな(ご指摘いただいた言葉も優しくて恐縮です)、と思いましたが読み直して顔から火が出る思いでした〜。「。」抜けがわからなかったので、また探してみます〜、ああ情けない!!!

>レイさん
 御感想をいただきありがとうございました。
 暑苦しくて、汚物とか出てくる臭う話で、やっぱり暑苦しかったですね〜。もっと、その鬱陶しさをなんか吹き飛ばすような爽快なエピソードが重ねられればよかったのですが、今回はこれで力尽きました。
 凸凹は、どちらで読んでいただいてもいいのですが、私はでこぼことしました。
 字を小さく表示すると、ルビが見にくいので、なるべくルビをふらないようにしたのですが、やっぱり書いておいたほうがよかったのかな〜。御指摘をいただかないと気がつかない点でした。ありがとうございました。

>右野前条さん
 御感想をいただきありがとうございました。
 オチはちょっと軽すぎたかな〜と思っていたので、オチを評価していただきうれしかったです。
 抹茶のごとく、のごとくに「抹茶みたいなんだけど、この緑の粉は抹茶とは似て非なるものなんだぞ〜」という皮肉をこめた言葉のつもりで書いたのですが、どれくらいこれが効果となるのかは全くわからなかったので、言及していただきありがとうございました。
 文章は課題だと思っています……、右野さんなんであんなに上手に書けるんですかっ!!!

>俊衛門さん
 御感想をいただきありがとうございました。
 楽しめた、と書いていただき本望です。
 細部まで作りこまれた設定や、サイエンス〜といった設定をするのが苦手なので、とりあえず勢いで書きました。できるだけ、装飾語をそぎ落としてさくさく読めるような話にしたいと思っていましたが、うるさくないといっていただきうれしかったです。

>憂国万歳さん
 御感想をいただきありがとうございました。
 読んでくださる方に、少しでも「くすっ」としたり、楽しんでいただければ、作者冥利に尽きます。今回のキャラは自分的には動かしやすく、好きだったのでキャラが良いといってくださり感激でした〜。


[108] 「改造人間2号」栖坂月 Name:空想科学祭2009 Date:2009/09/10(木) 17:57 [ 返信 ]
【題名】改造人間2号
【あらすじ】彼は生活弱者である。秘密結社で怪人のアルバイトをしている男である。ちなみに時給は700円だ。
【名前】栖坂月
【URL】http://ncode.syosetu.com/n9503h/



[112] RE:「改造人間2号」栖坂月 Name:尚文産商堂 Date:2009/09/11(金) 15:18
SFながらもコメディーで、違うような別の要素をこのように一つの作品にまとめ上げられるという、その力量は、私にはまねできないと思います。久しぶりに小説を読んで笑わせていただきました。たまに読んでみたくなるような、そんな気がします。

[113] RE:「改造人間2号」栖坂月 Name:坂本伊能 Date:2009/09/11(金) 15:37
えす、えふ……。さ(S)わやか、ファ(F)イト? うん、SF。
ボス戦前のセーブが如何に大事なのかを教えられた作品でした(違


[114] RE:「改造人間2号」栖坂月 Name:藤手凛悟 Date:2009/09/11(金) 19:47
他人との時給の差に憤慨しながら戦うタナカさんのセコさとある意味での真面目さがニヤニヤさせてくれます。
文字で笑うという気持ちよさを思い出させてくれた、そんな思い出の作品になりそうです。

[124] RE:「改造人間2号」栖坂月 Name:mintel Date:2009/09/14(月) 20:18
SF祭はなぜか暗い話が多い。
その中で、笑った笑った。
合名会社や電卓など、ディディールの細かさにせせこましいリアリティがあって、そこがまた笑える。
でも笑ってばかりもいられないのがSFというジャンルであり、この作品でもある。
例えばサイボーグでもいい。
ある人間から、どんどん生身の部分を取り除いていくとする。どこまで彼は彼自身でいられるのだろうか? 魂とは何だろう?
考えてみると、結構恐いテーマだった。


[151] RE:「改造人間2号」栖坂月 Name:改札口 Date:2009/09/20(日) 11:29
小物な悪役主人公など設定は意外と見るネタですが、真面目でどこか(というか思いきり)飛んでるタナカさんと常識人でタナカさんに比べて「まっとうな」ヒーローを演じているヒルマさんの掛け合いと決闘シーンがこの物語のミソだろと思いますが、非常に面白く読む価値ありました。
文章も丁寧で安定して、読む方も安心して読めます。多少説明過多かなぁと思う部分もありますが、受け取る個人の問題でしょう。

コメディーには会話のテンポも重要ですが、地の文も同じくらいあるいわそれ以上に大切だと私は思ってます。
テンポというのはただ文章を短く細かくすればいい、というだけではなくぶつ切りにならないように気を使いながら書かなくてはなりません。
その点この作品はうまくいってるな。と感心しました。

最初は触角が生えた程度の改造人間で事足りていたタナカさんが「ライバル」を見つけることで徐々に人間から掛け離れていく姿は、笑いの中にもシュールな部分を感じずにはいられません。
もし狙って書いたなら、むうぅと唸ってしまうほど作者はいいセンスをしてますよ。

あとSFなんて知らねえなんて言うような物語の作り方が、なんとも面白かったです。


[199] 感想 Name:中瀬美嘉 Date:2009/09/25(金) 14:06
 無駄に引き込まれてしまった。なんという栖坂月ワールド。
 この手の話は元々好きだが、これはいい。かなり面白い。市街征服を企むア○ロスや神奈川で頑張るフ○シャ○ム、あれにライダー(元祖)を足した感じだろうか。
 終始止まらない笑い。そしてぐいぐいと読者を引っ張っていく文章力。
 笑った。笑わせて貰った。
 読んだ人は皆タナカさんが好きになるに違いない。いろんな意味で。
 疲れた日にはこの話を読んで存分に笑え、笑ってストレスを発散するがいい。
 いい、かなりいい。
 中に潜むテーマまで、ブラックジョークにしてくれる。納得の一作だ。


[257] RE:「改造人間2号」栖坂月 Name:ラヒチ Date:2009/10/04(日) 19:15
 最近やっとかの名作『人間失格』を読んだものです。どうも。さてさて話題になっているこの作品、作者様が現在出展している作品をすべて読んだうえで読みました。相変わらず文章は読みやすいし、何より設定がずるい!現代的・現実的過ぎるナンセンスな悪役と、時給のためにヒーローに転身した元・悪役との息を呑むのか呑まないのか、とにかく滑稽すぎるエンターテイメント。下らないのに笑ってしまう、そんなショーをデパートの屋上で見ている気分ですらすらと読めます。んで、なぜ太宰さんなんかを持ってきたかと言いますと、栖坂さんは誰かの調味料を見抜けなかったと申していましたが、わたしは見抜けました(つもりです)。この作品、読み進めるとその喜劇性に隠れて見えなくなりがちですが、最初の一文は「彼は絶望していた。」なんですよね。そこからタナカさんが己の時給を嘆き、ライバルの時給を恨めしく思いながら奮闘していく、そしてラスト間際には《アイデンティテイ》という単語…何となく似ているんですよ、太宰の作品の雰囲気に。病めるものも健やかなるものも、富むものも貧しきものも、現実には少なからず不満を持っています。それは他人からしてみればどうでもいいものだったり…タナカさんの場合週差800円の時給に執着するとか。脳を失っても立ち上がりアインジャスティスに挑み続けるタナカさん、彼はここで初めて自分のアイデンティテイを主張します。つまり、《絶望》から始まっても《目的》を持って生きていけば、まあそれなりに楽しくやっていけるんじゃない?というポジティブなテーマを投げかけている作品なのではないでしょうか。人間の絶望について書かれた作品は過去に積もるほどあります。今更そんなものを書いたってしょうがない。諦観を上手いこと明るい方向に展開させたもの、エンターテイメントだけではなく、そんな文学性まで感じ取れました。これ、深読みかなのかな?

[280] RE:「改造人間2号」栖坂月 Name:招夏 Date:2009/10/06(火) 15:00
感想です。

いやいや、笑かしていただきました。前書きで注意(?)があったので、ふーん、と思いつつ読み始めて、数行目でブハッと笑ってましたね。ファミコン(古い(^^ゞ)で人生ゲームをやった時の職業選択を思い出しました。「悪の大王」と「ヒーロー」ってのがあって、それは自給じゃなくて給料日にルーレットを回して決まるというものでした。どちらもあまり実入りの良い職業ではないよーで。

さて、笑うだけ笑った上での私の疑問は、ここまで改造できるんなら田中さんなんて最初からいらなかったんじゃ…ってことと、ゴゴティーはどんだけ改造資金があるのだ?ということでしたね。ま、些少なことです。聞き捨ててください。面白かったです。

ちなみに、ゴゴティーはストレートが一番好きです。(ああ、禁句でしたね)


[293] RE:「改造人間2号」栖坂月 Name:俊衛門 Date:2009/10/10(土) 19:01
人か、物質か。魂はどこにあるのか……と、サイボーグものでは良く在るテーマを、ここまで馬鹿馬鹿しくくだらなく(褒め言葉ですw)脚色できる、作者様のセンスに脱帽です。根っこの部分は完全にSFで、特撮テイストを加えつつ、自給700円という日本の昨今の社会事情まで盛りこんでいるあたり、さすがとしか。

これ、本当にタダで読んでいいの? と思わざるを得ない。どこに振り込めばいいですか? タナカさん。

[471] RE:「改造人間2号」栖坂月 Name:鳥野 新 Date:2009/10/24(土) 23:21
 あ〜、馬鹿馬鹿しくて楽しい!
 小市民的な怪人業に、小さなくすぐりが満載。
 『計算機能は外部委託』とか、最高。
 それに「ここにハートがあるからだ」の直後〜〜〜!
 そうですよね、こうこなくっちゃいけません。
 爆笑しました。
 アインジャスティス、せこい〜。正義の味方だろーっ。
 すっごく楽しかったです。


[490] RE:「改造人間2号」栖坂月 Name:右野前条 Date:2009/10/25(日) 12:17
ああ、いや、これは。
良い意味でコメントに困るというか、なんというか。
難しいことを何も考えずに、心底、楽しませて頂いた。
よくあるような、「ほらここ笑えるでしょ」といった押し付けがましい色もなく。
SF的な面白さとは一線を画すが、これもまた、高度なセンスがなければ書けない面白さだろう。


[612] RE:「改造人間2号」栖坂月 Name:水色ペンキ Date:2009/10/31(土) 21:57
このナンセンスな笑い、好きです。ギミックも多彩ですし、途中で一度、『終わりかけに見せかけてはぐらかす』構成もお見事。作者のユーモアが存分に伝わってきます。

もう一つ素晴らしいのは、全体的なテンポの良さです。ゴテゴテした書き方をするともっさりするし、逆にライトな書き方では、どうしてもスカスカに見えてしまう。この作品、描写を一旦絞ったうえで、作者の豊かな諧謔によって、巧みに文章の濃度を維持していますね。結果、かなりのスピード感を出すことに成功していると思います。グッジョブ!

しかし、ク○スタルボーイを知っている年齢って、どのへんまでなんでしょうね?


[614] RE:「改造人間2号」栖坂月 Name:あるれん Date:2009/10/31(土) 22:30
これ、ちょっと凄い。
何を以って人間は自己を確立するのか。様々な作品で様々な解釈がなされ、僕もまた、様々なものに触れました。脳さえあれば、いや、脳だって物質だ、魂だ、その実体はどこにある、21グラムだ、電子化したら、肉体と魂を繋ぐのが精神だ、云々かんぬん。本当に枚挙に暇がない。だが、この作品は、偉い先人が悩みぬいてきた結果の全てを、ヘラヘラ笑いながら蹴っ飛ばしての原点回帰を成し遂げた。そう、デカルトだ。人間機械論を唱えたのは彼だが、一方でのかの名言「我思う、故に我あり」。
人間は突き詰めれば極めて複雑な機械に過ぎない。ならば、何を以って人間になるのか。タナカさんはヒーローと戦うという思いで自身を規定した。つまり、思えば我は在る。なんとも夢のある話ではないですか。

はい、以上好きな漫画家は寺沢武一で、カラオケの十八番は宇宙刑事ギャバンの僕からの感想です。


[634] ありがとうございました Name:栖坂月 Date:2009/11/13(金) 09:22
まずは感想と共に投票してくださった皆様、ありがとうございました。この作品がエンターテイメント賞に選ばれたことは、読んでくださった方々の温かくも良心的な配慮であろうと認識しております。
実のところ、この作品を投稿するのは怖かったというのが実情です。
この作品を並べる以前にいくつかの作品を読ませていただいたのですが、どれも真剣かつ真っ当なSF作品であるように思えて、このような異物を混入するのは大丈夫なのだろうかと大きな不安を抱えつつの投稿となりました。実のところ失笑の嵐になるのではないかという最悪の予想すらしていたほどです。まぁ華麗にスルーされて終わるんだろうと、妥当なところを想定しつつというのが本音ですが。
それが蓋を開けてみるや、これだけたくさんの方々に読むばかりか感想まで寄せていただけるとは思ってもおりませんでした。その様が意外すぎて、あまりに作品が哀れなものだから同情されているのだろうかと勘ぐったりもしたほどです(笑)もちろん賞までいただいた今は、素直に受け入れて頭を下げているという次第なのですけど。
とはいえ、深読みされた諸先生方には申し訳ないのですが、書いている最中は文学的な思惑など皆無でした。もちろんテーマの部分がブレないようにと気を遣いましたし、コメディだからと甘えることなく話の展開を組み上げたつもりでいます。ただそれでも、読んで楽しい作品を第一に考えての執筆であったことだけは明言しておきます。それが私にとっての理想でもありますからね。もしがっかりさせてしまったのなら、申し訳ありませんと素直に頭を下げる所存です。
いずれにしても、まずは読んでいただくこと、次いで楽しんでいただくこと、この二点が達成された感が十分に伝わってきたので、この作品は自分にとっても大成功であったと考えています。
改めて、ありがとうございました。


[59] 「光指す未来」栖坂月 Name:空想科学祭2009 Date:2009/09/03(木) 17:34 [ 返信 ]
【題名】光指す未来
【あらすじ】月面での開発が進む中、人類は未知の鉱石を発見する。当初宝飾品として注目されていたのたが、結晶化する際に映像を写しこむ特殊な性質があることに気付いた。
【名前】栖坂月
【URL】http://ncode.syosetu.com/n8896h/



[61] RE:「光指す未来」栖坂月 Name:坂本伊能 Date:2009/09/03(木) 18:34
私自身歴史好きなのでそれに対するロマンというのは……まあ置いておきまして。
成る程、最後の方の台詞で「えっ?」と思わせられ、裏をかかれました。
そういう事か、と理解した直後に前書きを思い出し、敗北感を覚えた次第です。
敗北感で頭を抱えたのは久々でした。

しかし突っ込み所の多い作品です。突っ込んで良いのかどうか……。


[67] RE:「光指す未来」栖坂月 Name:尚文産商堂 Date:2009/09/03(木) 23:56
全てのものには理由がある。それが、いかなるものでさえ。
地球人以外から見た報告書という前半部分と、それに対応する形で展開される後半部分。過去を切り取り未来へ運ぶ姿は、さながら写真のようなものだと思います。"写真は静的に過去を運び、動画は動的に過去を連れる"という、どこぞの哲学者の言葉を思い出しました。この作品も、静かながらも過去から未来へと流れていく過程の一部を切り取っているように見えました。

[70] RE:「光指す未来」栖坂月 Name:憂国万歳 Date:2009/09/04(金) 20:24
『人類がその石を発見したのは、偶然であり必然である。』
 この一文に尽きます。やられた。やけに俯瞰的な文章だと思っていたら、そういうことだったのか。
 過去を見ることができるようになった人間に起こる変化が面白い。三千字ちょっとと、企画の下限に肉薄する本作ではありますが、読み応えは十分です。


[99] RE:「光指す未来」栖坂月 Name:オロチ丸W0632A HOME Date:2009/09/08(火) 00:33
 突っ込み所は多かったですが、面白かったです。
 僕が浅学な為に、分からなかった部分もありますが、突っ込み所というのは、
・距離がかなりあるのに、地上まで鮮明に写っているものでしょうか?
・月から見えない状態で、起きた事件や事故の方が、僕は多いと思いますが、その辺りどうなのでしょうか?
 等ですが、ネタバレになりそうなので、これ以上は言いません。
 
 ただ、折角ですから、もう少し詳しく、描いて欲しかったな、と思いました。
 例えば、僕は浅学故に、仕組みが分かりませんでしたが、地上まで鮮明に写る仕組み、等です。
 いや、前半の報告書を書いたキャラに取っては、常識なので書かなかった、と言われればそれまでですが。
 
 突っ込み所は多いですが、想像が色々と膨らむ、面白い作品でした。
 後日談といいますか、この先の話を読んでみたいな、と思いました。
 では、失礼致します。


[156] 感想 Name:中瀬美嘉 Date:2009/09/21(月) 11:19
 ツッコミ云々に関しては、他のレビュアーから出ているので敢えて言うまい。
 構成やオチは私好みである。
 難しい話だと思わせておいて、実は。こう言うのは書けそうで書けないのだ。
 実際、石の説明のくだりは微妙であるが、発想は面白い。前半の論文らしきものと、後半の会話のバランスもなかなかである。
 彼らが人類と遭遇するとき、何が起こるのかと余韻に浸るのもまた一興であろう。


[166] 火星人がやってきた Name:秋は戻り鰹 Date:2009/09/22(火) 10:26
真っ先に言う。私はコレを読んである古典的SFを思い出した。そう、火星人襲来、正確には「宇宙戦争」である。きっかけとなるガジェットも同じ「写す石」。火星人は水晶を通して地球を観察していた。そして地球人の劣等を知り乗り込んでくる。さて、この作品は?
いやはや、素材は同じだが調理が違う。宇宙人の「善意」を地球人が「悪意」と取る、異文化コミュニケーションの難しさ。宇宙人を扱ったSFにはそんなテーマも散見するが、本作もそれを暗示させている。
ウェルズ氏の火星人は自分たちの不毛な世界から新世界地球を見て、あのスペインやポルトガル人のようにやってくる。原住民にとっては火星人もスペイン人も同じだ。侵略とはされる側から見ればそんなもの。そして「光指す・・・」では宇宙人は少なくとも友好的に見える。ファーストコンタクトの意味は果たして何を示すのか?地球人がそれを新大陸のスペイン人やウェルズ氏の火星人と同義と感じないことを祈るばかりだが・・・。


[217] RE:「光指す未来」栖坂月 Name:招夏 Date:2009/09/28(月) 21:56
 すべてを記憶する鉱物…発想が面白いと思いました。しかし、どんだけの大きさなら何万年もの記録ができるのかと石の大きさを考えてしまいました。実は月自体がレコーダーだったとか言ってもよさそうですよね(笑)
 さて、私の疑問は、事実がすべて分ったとして、人々は歴史を「つまらないもの」として見捨ててしまうだろうか…という一言です。別な英雄が出てきたり、ヒットラーよりも悪者じゃんって人が出てきたりして、逆に歴史学者は盛り上がりそうな気もします。
 とさか…やってきた宇宙人はニワトリみたいなやつなんですかね(笑)。まぁ、魚っぽいよりはいいかな。できればハンサムな宇宙人希望(トリでもトリなりに…)
 


[256] RE:「光指す未来」栖坂月 Name:ラヒチ Date:2009/10/04(日) 19:13
《ムーンパール》という魅力的な装置を使い、幻想的かつ科学的機能を持ったそれの描写、またその周囲を描きながら、半ばにして突如転調。意表を突かれたのは認めますが…う〜ん、やはりこれも別の作品と同じ印象、即ち作者自らの手で作品を小さく、限定させてしまったと感じました。BパートがAパートを内包するという構成を取っていますが、これは本当に技術的にも難しい手法であります。SSと呼ばれる類の作品を、わたしが読んだことないせいでもあると思うのですが……オチで驚かせようとして、結果せっかく書いた作品を作者が殺してしまうのは見ていてもったいないなあと感じてしまうのです。

[376] RE:「光指す未来」栖坂月 Name:右野前条 Date:2009/10/19(月) 00:08
観察者としての視点から描かれているため、SFの主要な魅力のひとつである新発見、その臨場感がほとんど感じられないのが残念。
私見ではあるが、人類視点から『ムーンパール』の発見から研究、驚愕といった一連の流れを中長編で描いて、
例えばOPとED、或いは随所に、本作の異星人視点を配する……といった形式であれば、化けたのではないかとも思う。


[633] ありがとうございました Name:栖坂月 Date:2009/11/10(火) 10:21
遅ればせながら、ここでいただいた有り難いレビューの数々にまとめて個人的な返信をさせていただきたいと思います。こちら側の勝手な都合とはいえ、お一人ずつへの返信でないことはご容赦ください。いや、五作も投稿した自分が悪いんですけどね。
全体として、この作品は発想ありきの作品でした。そしてその中心となる発想が、面白いんだけど今一つ煮詰めの甘い状態のまま形にしてしまったという側面の強い作品なってしまっています。話作りも良く言えば定番、悪く言えば捻りのない代物で、せっかくのアイデアを活かすための努力が足りていなかったなーと反省しております。一応、書きたいと思っていたことの最低限は押さえていると自負していますが、もう少し何とか出来た、あるいはするべきだったのではないかと感じている自分がいることも事実ですね。
そうそう、憂国万歳さんが文字数に触れていますが、実は最低文字数を意識して書いた作品ではありません。当時の私は短編との境界である6000字は意識していましたが、最低文字数は記憶にもありませんでした。ここでのレビューを見て、危なかったことに気付いたという情けない有様です(笑)
いずれにしても、この未熟な作品に過分で過剰なレビューを並べていただきました皆様には、心から感謝したいと思っております。特に掌編は上手く書けたという実感がありませんでしたので、ここで得た経験とお言葉を胸に、更なる精進を重ねたいと思っています。
ありがとうございました。


[21] 「ラニーニャの卵」招夏 Name:空想科学祭2009 Date:2009/09/01(火) 17:41 [ 返信 ]
【題名】ラニーニャの卵
【あらすじ】ラニーニャ現象が起こった年の暑い暑い夏に起こった奇妙な現象。
雪村準教授の実験室に現れたそれは一体何だったのか。
ライトSFファンタジー
【名前】招夏
【URL】http://ncode.syosetu.com/n8697h/



[253] 無理をしないという清々しさ Name:秋は戻り鰹 Date:2009/10/04(日) 18:21
この作品、まずはジャンルを考えず読んで頂きたい。
ここは確かに空想科学祭であり、本作はその参加作である。作者は最初に「ライトSFファンタジー」と書いている。実に無邪気に・・・と考えるのもひとまず置いておいて。
なるほどライトでありファンタジーだ。例のCooやグレムリンなどを思い出す方もいよう。
犬がかなりの役どころに収まるのもこの企画では珍しい。何せ今のところ猫が主流である。そんなことを思いつつ、全てを読み終えてみれば、自分の創作スタイルにSFを充て込んで苦労する作者が散見する中にあって、あっけらかんとした実に清々しいほどの無理のなさ、背伸びのなさ、と感じるのは私だけだろうか?
突っ込むのならどうぞというくらいに突っ込みどころはある。一体いつ「SF」になるのだろう、と首を傾げるほど長い導入部。しかし、難しい方法をとった(視点チェンジ)にしては読者を躓かせる事なくなだらかに物語は進む。その清々しさは穢れがない、とも言え、それが現実感を失わせ、コミックタッチを強調させている。
確かにSFと呼ぶには無理があるだろう。だが、普段、ケータイ小説やらラノベやらに手を付けない私のような読者にとっては別の窓からの風景を見せて頂いたような経験だった。これも企画の一面であろう。


[260] RE:「ラニーニャの卵」招夏 Name:ラヒチ Date:2009/10/04(日) 19:20
これは不思議な作品でした。学者と家政婦、猛犬と新生命体、その関わり合いが、参考資料を下書きに組まれたハードな科学的設定を織り込みながら、穏やかな白昼のなかで語られていきます。謎の生命体ソーマが主人公たちに、自己存在に対する疑問を訴えかけてきますが、そこで言及される神に関しての考察が興味深かったです。ソーマとは別所で聞いたところ、古代インドに実在したとされる秘薬であったと聞きます。どんな病も癒す霊酒、はたまた副作用のないドラッグだったなどと読みましたが……。すべての生物が行き着く神は同一か?という形而上学的問答も提示されておりましたが、ソーマという東洋の仏教概念と、SFではよく土台にされる西洋のキリスト教的価値観、これらが混ざり合って独特の雰囲気を持っていたと思います。神を語るには東と西を併せて考える必要があるとも聞きました。
内容はかなり興味深かったです。しかし、タテ書きで読んだため、空行が気になりました。文章は悪くないのに、空行率の高さのせいで密度が低くなっていたと思います。だからといって空行をすべてカットした場合もやはり違和感は残るでしょう。一文一文の繋がりをもう少し強めて欲しかった、というのが本音です。また、作中一人称視点が人物毎に切り替わりますが、これは物語を多角的に見られるというメリットがある分、よほど軸をしっかりとさせていないと、読者の視点が定まらなくなるというデメリットがあります。いまのところ、わたしは多視点描写を怖くて使えません。一人称でも三人称でも、慣れるまでは人物ひとりに的を絞って書く方が、軸がぶれないことと思います。また、作者様は日常の描写が上手い、だからこそ特に前半部で散見された漫画的表現は使わない方が雰囲気を統一できるのでは、とも思いました。あくまでこの作品を読んだひとりの個人的な感想・意見であります。流して下さって構いません。
 ライトSFにありがちな、日常と非日常という境目を感じさせない、のびのびとしたお話でした。何故か読書中、とてもリラックス出来たことを最後に言い残し、光の速さで飛んで逃げたいと思います。


[264] RE:「ラニーニャの卵」招夏 Name:尚文産商堂 Date:2009/10/04(日) 21:14
宗教や哲学、科学、生命学など、現在の人間の知識欲を満たす学問は数多とあります。しかし、"命とは何か"や"人はどこから来て、どこへ行くのか"といった哲学的な問題に答えれるようなものは、いまだにありません。命という、抽象的なものを扱うものの一つに、宗教学がありますが、それによれば、神がすべてを作ったということになり現在の科学では否定されてしまいます。そのような矛盾をはらみながらも、新しい命は生まれて、そして消えてゆきます。それらすべてと感動と悲哀がうまく混じり合い、そこにコメディ風味の隠し味がいい味を効かせている作品だと思いました。

[278] 有機的ペレルマン Name:栖坂月 Date:2009/10/06(火) 13:59
柔らかい物語でした。
地に足の付いた文章、決して急がず、かつ驚きと起伏に富んだ展開、全体を眺めての完成度は極めて高いレベルにあると感じます。SF企画とか忘れちゃうくらい、しっかりしっとりと読ませていただきました。
題材も実に興味深く、空間や図形を数学的に解釈するトポロジー、長年数多くの数学者を悩ませて人生を棒に振ってきた難問ポアンカレ予想、そして何より変人というキーワードから、私個人はロシアの数学者ペレルマンを連想してしまい、それがより作品を奥深いものに見せてくれました。彼は孤高であり異端であり、ただ高みを目指す『綺麗な』人物です。そういった潔さは雪村先生にも通じますね。あるいは、狙ってのことかもしれませんが。そういえば、ペレルマンは数学者にとってのノーベル賞でもあるフィールズ賞を辞退していますが、ソーマという発見を棒に振って自らの思いを貫く辺り、そういったある意味においてワガママな気質が感じられなくもありません。
ただ、ペレルマンが孤高の、極めて無機的な天才であるのに対し、この雪村先生は有機的ですね。いや、そう変革されたと受け取るべきでしょうか。もちろん、話そのものも素晴らしいことは確かなのですが、どの辺りまでがそういった『数学的天才』に対する皮肉であるのかわからず、不必要に深読みしながら読んでしまいました。何にしても、色々な面において興味深かったです。
最後に文章に関してですが、身近なものを拾い上げて表現するのが実に上手いですね。招夏さんの性別が実際にどちらなのかはわかりませんが、極めて女性的な文章であったと感じました。私も、もう少し自分の足元をしっかり見詰める必要があるなーと、自戒しております。
それにしてもSF企画で泣かされるとは、不覚でした(笑)


[342] 感想 Name:中瀬美嘉 Date:2009/10/17(土) 01:08
 SF要素をうまく取り入れた恋愛ものだというのが読了直後の感想。私は理系ではないので難しい話はわからぬが、細かいところまでよく調べ上げ書かれていて、満足度は高い。
 人物がとにかく生き生きしていて気持ちがよかった。視点はコロコロ変わるが、饒舌な一人称で難なく読めた。ただ、あまりに唐突に切り替えられる箇所もあり、全く困惑しなかったわけではないと付け加えておく。
 既に別のレビュアーから指摘が出ていたが、改行は勿体ない。どういうスタイルを目指しているのかどうか私にはわからないが、書籍を読み慣れている読者からすれば読みにくいと言わざるを得ない。もしかしたら改行を増やさない方がもっと読みやすかったのではないかと、これは悔やまれる点だ。
 作品全体のSF度は薄いが、一つの物語としては完成度は高い方ではないだろうか。一つ一つのエピソードが最後にぐっと効いてくる。十分楽しませてもらった。


[398] RE:「ラニーニャの卵」招夏 Name:鳥野 新 Date:2009/10/20(火) 00:52
 ほんわかほのぼのと、ライトSFの王道を楽しませていただきました。
 教授と真夏が徐々に心を通わせていく部分の描写が心地よく、ソーマを加えた3人が家族のように暮らす場面は温かい気持ちになりました。
 ただ、作者も書かれていますが、このSFのSFの肝と言える試験管から生物が発生した過程はもう少しもっともらしく、または思いっきり奇想天外に書いたほうが良かったのではと思います。ちょっと中途半端な印象を受けました。(昔の記憶ですがPCRを行う場合のDNAポリメラーゼはマイクロピペットを使用してμℓ単位で入れて調整していたような)万が一DNAができたとしても、その後蛋白になる過程や、生命として形成される過程が必要ですので……。
 でも、本当にそんなことどうでもいいや、と思わせるほどの優しい物語で読後感が良かったです。


[568] RE:「ラニーニャの卵」招夏 Name:右野前条 Date:2009/10/29(木) 23:02
終始、頬を緩ませたまま、読み終えることができた。
生化学用語が乱舞するようなSF的重厚感はないが、この穏やかで柔らかい筆致を思えば、それが正解であったように思える。
所謂ところのライトな文章にありがちの砕け過ぎた感もなく、安定して読むことが出来る。
結末もまた王道(まあ、二人の擦れ違いのネタ明かしには、やや苦笑を浮かべたが)で、全体を通して一貫した雰囲気を損なわないまま、綺麗に纏め切っている。

難があるとすれば、既に指摘があるように、
物語が動き始めるまでの展開にやや冗長さを感じる点と、頻繁な視点切替による混乱はやや気に掛かることだろうか。

いずれにせよ、清々しい読後感を与えてくれる作品である。


[570] RE:「ラニーニャの卵」招夏 Name:俊衛門 Date:2009/10/29(木) 23:13
視点が変わる方式にはやや苦労しましたが、軽い文体にも関わらず良く背景が練られたSFでした。生物の知識やら神の存在などを、語るのではなくさらっと小出しにしているあたり、読者が混乱せずにすんなりとその世界に入っていけるようにしてある。この辺、見習いたいですw 

参考文献に挙げておられた『生物と無生物のあいだ』ですが、自分も読みました。あれは面白いですよね、ってこれはレビューとは関係ないか……。


[632] RE:「ラニーニャの卵」招夏 Name:招夏 Date:2009/11/09(月) 00:31
 こんばんは〜招夏です。作者として読者としてチャット初経験者として空想科学祭楽しませていただきました。自分の中でも祭を終わらせる為に、ちょこっとだけこの場をお借りしたいと思います。
 まずは、天崎さん、黒木さん、主催および運営お疲れさまでした〜。

また、私の拙い小説にコメントをくださった皆様、票を入れてくださった皆様(いるか、いないかまだ知らないけど…(^^ゞ)、ありがとうございました。コメントでご指摘いただいた部分は、今後の執筆の「薬」とし、褒めていただいた部分は「燃料」として使用させていただきたいと思います。

以下、コメントへの返信です。

秋は戻り鰹さま

>一体いつ「SF」になるのだろう、と首を傾げるほど長い導入部
「ううっ」核心を突かれた気がします。私の小説は、いつも導入部が長いよな〜と自分でも思っているのです……なのにやっちまうんですよね(涙)。この悪い癖を克服するように頑張りたいと思います。また、「清々しい」と言っていただいて嬉しかったです。コメントありがとうございました。

ラヒチさま

>よほど軸をしっかりとさせていないと、読者の視点が定まらなくなるというデメリット
 はい、そのとーりです。実は最近多視点一人称に挑戦し始めたばかりで、さぞかし読みづらいものを読ませてしまったのだろうと項垂れています。せめて一話中では視点を切り替えるべきではなかったと反省しております。
 次に、改行のご指摘の点ですが、これはどうするべきか非常に揺れています。ご存じだとは思いますが、改行をしないとケータイ画面が非常に読みづらい訳です。これは、誰にどのような時に読んでもらいたいのかということを、もう一度考えなければならないのでしょう。もっとも私の小説はパソコンで読んでくださっている方が多いようなので、そちらが読みづらいのであれば、そちらに負担をかけるわけにはいかないし…でも、知り合いからは、横書きで読めば気にならないとも言われているのです。揺れています。いずれスタイルを決めたいと思います。
 コメントありがとうございました。

尚文産商堂さま

 ソーマの疑問「生き物は何のために存在するの?」は、当時まだ小学校の低学年だった息子から質問されたものでした。その時、私はその疑問にすぐに答えることができませんでした。「地球は神様が作った水槽で、神様が時々覗きこんでるんじゃない?」などと童話風に答えてみたものの、以来、私はこの質問の答えをずっと探しているような気がします。子供の質問って、時々はっとさせられますね(笑)。

栖坂月さま

「有機的ペレルマン」この言葉は、今回一番の宝物です。確かにペレルマン氏は孤高の人で、尊敬して当然な方なのですが、少々エキセントリックに過ぎるので(苦笑)、恋愛を絡ませること自体が不敬に当たる気がして設定からは外しておりました。だから雪村先生は分子生物学の准教授という設定にしてあります。でも、そうですね。有機的ペレルマンならぴったりだと思います。涙までいただいて(笑)、色々な意味でこっちが感動させられました。コメントありがとうございました。

中瀬美嘉さま

読んでくださってありがとうございました。改行と多視点については、既に触れましたので略させていただきます。実は中瀬さんのコメントが来ることに、一番ビビり、一番楽しみにしていたことを白状いたします。どんなふうに切り捨てられるのかと……(笑)
>一つ一つのエピソードが最後にぐっと効いてくる。
 これは嬉しい言葉でした。伏線を考えるのは楽しいことですが、それがどのように読み手に受け止めてもらえたのか知りたくてしょうがないというのが正直なところで、でも大抵そんなことは教えてもらえないことなので……嬉しかったです。コメントありがとうございました。

鳥野 新さま

ううう、うるうる。今回、一番痛かった情報です。一番懸念していて、この作品の生命線である部分の設定ミスですね。扱いは、マイクロピペットですか(号泣)ソンナキハシテタ。でも、正確な情報をいただいて良かったです。DNA(DNAポリメラーゼとドッグフード)とタンパク質(ドッグフード)と器となるコアツェルヴァトもしくはミクロスフェアを一緒にしたら生物ができたりして〜なんて軽く思いついて作った作品です。(ドッグフードに頼り過ぎだろ)でも、あ〜あ、失敗作です。真夏はともかく、准教授がしくじる訳にはいきませんからね〜。いずれ奇想天外な生命の作り方を思いついたら描きなおすかもしれません。はは。(笑って誤魔化そう!)コメントありがとうごさいました。

右野前条さま

コメントありがとうごさいました。中瀬さまに次いで、ビビりながらコメントを読ませていただきました(笑)
>生化学用語が乱舞するようなSF的重厚感はないが
やっぱりそーですよね。内容だけでなく、どうも私の文章は軽いようで……他所でもそのように言われているのです(苦笑)。今後どのような文章を書いていきたいのか、書けるようになれるのか、悩むところです。

導入部の長さ、視点切替についてのご指摘は、既に触れましたので略させていただきます。ご指摘ありがとうございました。

俊衛門さま

>軽い文体にも関わらず良く背景が練られたSFでした。
嬉しい言葉です。練るには練ったんですが、練りが甘かったようで……(苦笑)
「生物と無生物のあいだ」は本当に面白い本です。私は勝手に、この本のジャンルはサイエンスサスペンスだと思っています(笑)。コメントありがとうございました。


[222] 「シュセンド」あゆみかん Name:空想科学祭2009 Date:2009/09/29(火) 17:43 [ 返信 ]
【題名】シュセンド
【あらすじ】狙撃者はテレキネシス者。軌道を曲げて、弾丸は彼の意志通りに標的を貫く。犯行など予測不可能な闇のなかで、ひとりの少年が風に靡き都市を見下ろしている。無数の生活者が存在し、底に広がる風景は、上空を反映させた星図のようだ、光あるだけ生物がいる。

「あれらを全て金にかえてやる」……

 さて、此処からひとりのシュセンドの話を始めよう。彼を救い出すのは、クオリアか、友か、それとも。

【名前】あゆみかん
【URL】http://ncode.syosetu.com/n1187i/



[390] 懸命なシリアス Name:栖坂月 Date:2009/10/19(月) 14:32
極めて硬派な感じの出だしから、どのようなシリアスストーリーが展開されるのだろうと恐々読み進めていたのですが、色々な意味で裏をかかれたような印象を受けています。良くも悪くも、意外な方向性であったと記しておきます。
とはいえ、物語自体に大きな変動が見られたという感じではありません。比較的まとまりのある、テーマに則したものであったように思います。しかし何と言いますか、どうしてこうなってしまったのだろうかと思うような描写や展開に「あれ、これってシリアスだっけ?」と内心で思ってしまうことが多かったんですよね。特に中盤以降、まるでシリアス展開の連続に耐え切れなくなったみたいにコミカルな状況が増えたような印象で、この辺りは賛否の分かれる部分になろうかと思います。個人的には楽しませていただきましたが、アレだけ用意したシリアス空気をコミカル色に染めてしまって大丈夫なのだろうかと、いらぬ心配をしてしまいました。
ことラスト近辺、少しばかり片付けきれずにまとめてしまったのかなーと思えるような節もあり、純粋に良かった良かったと胸を撫で下ろすことができなかったのは、ちょっと残念に思いました。
今度はぜひ最初からコミカル路線を突っ走ってもらいたいなーと思うのは、私の個人的なワガママでしかありませんので、胸の内に仕舞っておきたいと思います。
色々と書きましたけど、楽しく最後まで読めたことは間違いありません。シリアス的にはもう少し終盤に大掛かりな見せ場があればなーと思いますが、コミカルな展開も含めて面白い話でした。しかし何より感じられたのは、コミカルな衝動を我慢しながらシリアスを描いているように見えたところでしょうかね。油断したら笑いに走ってしまいそう、みたいな感じがそこかしこに見受けられたように思います。そこがある意味、不思議な魅力になっているという側面もあるのやもしれません。
いずれにしても、独特の雰囲気はありましたね。


[541] RE:「シュセンド」あゆみかん Name:尚文産商堂 Date:2009/10/27(火) 16:07
読みだすと、一気に読み切りたくなる作品でした。次から次へと出てくるキャラ達に圧倒されました。シリアスな中にもくすっと来る話もあり、読了後、これからこの世界はどうなっていくのだろうかという心配もしたりしてしまいました。

[596] RE:「シュセンド」あゆみかん Name:鳥野 新 Date:2009/10/31(土) 12:11
 キャラクターは良い感じで、時々挿入されるコミカルな部分も好きでした。(個人的には手で持つと必ず「ルネッサ〜ンス」と言ってしまう薔薇の花がツボでした)ただ、残念なのは今ひとつ話の流れが良くわからなかったこと、読解力の無さかもしれませんがクオリアを追い求める真也の心境に共感できませんでした。もう少しテレキネスを使った真也の活躍があれば面白かったのに、と感じました。

[597] RE:「シュセンド」あゆみかん Name:招夏 Date:2009/10/31(土) 16:37
感想です

興味を引くタイトル、意味深な設定、個性的なキャラクターのイラスト、色々な意味で、興味津々で読ませていただきました。不思議な世界観、言葉遊びの妙……面白く読ませていただきました。まずは、大作の完成お疲れさまでした。

さて、少しばかり気になったところを……。

 一番気になったのは、行間がないと感じさせられた所です。例えば、

<カツラギだけが落下していなかった、落ちずに、入口付近で留まっていた。それもそのはず、成たちを落とした張本人だったからである

 このような行動についての根拠や、気持ちを説明する文が随所に散りばめられていて、分りやすいと言えばそうなのですが、親切に過ぎるというか、そんなこと言われなくても分ると言いたくなるというか、もう少し読者を信用して欲しいと思いました。行間を読ませる工夫をした方が良いのでは?思いました。

 またキャラクターは、それぞれ個性的に描かれていて面白かったのですが、主人公として物語をぐいぐい引っ張る人がいないと感じました。主人公真也の前進する動機があやふや過ぎる所が問題なのかなーと思います。結果として、クオリアがあんなにひどい人?生き物?だったことで、その感じが決定的になった気がしました。お笑い……だったの?と途中で呆然したことも記しておきます。

 あゆみかんさんは、アイデア豊富で言葉遊びがとても上手なので、それらを生かして、もっとコミカルなテーマに取り組むとハマるのではないかと思いました。


[603] 感想 Name:秋は戻り鰹2−9 Date:2009/10/31(土) 20:21
コミカルで軽いが、独特の世界を持つお嬢さんの作品。ところが、今度はシリアス路線を狙ったらしい。挑戦としては面白いが、それもお笑いを持ち出すまでだった。その後は最初のレビュアーが、実に的確に書いている。まったくその通りだと思う。
人物の書き込みも造形的であり内省面への踏み込みは浅い。これは軽い読み物なら構わないが、多角的な人物を登場させると、どうしても弱点となる。
持ち味を生かすのなら生かす、斬るのなら斬る。その試みの意気は良し、だろうが、中途半端に終わるのは少し残念だったと記す。


[629] RE:「シュセンド」あゆみかん Name:羽村奈留 HOME Date:2009/11/08(日) 14:32
テレキネス追尾。74,065文字数分の弾丸を動体視力で捉えながら読ませて頂きました。

……それはただの鋼鉄でできた一輪の赤い薔薇の花で、手で持つと必ず「ルネッサ?ンス」と言ってしまう効果をもたらし制限ない幸せを呼ぶという、かなりの胡散臭い代物だった。
羽村としては、笑いながらいろいろとツッコミを入れたいのですけど、シリアス推理の部分がある物語で雰囲気を壊したくないので、やめておきます。

・『パナショニック』普通の熱線銃だが電池式。軽量で女性向きだが電池式。何が言いたいかというと電池式。ソーラーにも対応している。
羽村は、ECOを感じました。やっぱり自然に優しいのがいいですよね。(しみじみ)

ここで一気に感想の色が変わりますけど。

謝って許される事と、許されない事があります。
人はなぜ過去・現代と変わらぬ過ちを犯し心を痛めるのか。
未来でもそれは繰り返されると物語りは示唆しているように感じました。
悲しい現実と、いずれ訪れる悲しい未来。
それでも登場人物は、身の回りの小さな幸せに喜びを感じて暮らし、成長していくんだなと思いました。

羽村的に言わせて頂くと、
「クオリア。クオリア。クオリア。――そして、クオリア」
です。
※不思議に思われる方は本分を参照して頂く事をお勧めします。

投稿お疲れ様でした。
今後も更なる発展とご活躍をお祈り申し上げます。


[337] 「コンビニ・ろぼっと」レイ@名無し Name:空想科学祭2009 Date:2009/10/16(金) 00:01 [ 返信 ]
【題名】コンビニ・ろぼっと
【本文】20XX年、日本。ロボットが社会進出しはじめた時代の、ある夜。風邪気味の青年がコンビニに行った時の話。
【名前】レイ@名無し
【URL】http://ncode.syosetu.com/n3029i/



[363] 感想 Name:中瀬美嘉 Date:2009/10/18(日) 01:17
 短い作中で詰め込みすぎた部分とそうでない部分が押し合いへし合いしているように思えた。
 コンビニとロボという組み合わせ、その背景にある社会のうんたらかんたらもいいが、この文字数内で全て処理するのは難しい。いっそのこと細かい説明全部割愛してあとは想像してくだされの方がよほど親切ではないかと、これはあくまで私見である。
 コンビニに行けばロボットに会える時代が来るとしたらそれはそれで見てみたい気がする。どの程度技術が発達したらそうなるのか。ロボットに労働力を奪われたとしたら人間は一体何を。
 色々考えさせてくれる話ではあるが、やはり前半部の説明が惜しい。


[428] RE:「コンビニ・ろぼっと」レイ@名無し Name:尚文産商堂 Date:2009/10/22(木) 14:37
ロボットと人間。この二つの間には、何があるのでしょうか。寝るということでは、ロボットは必要ありません、だからこそ、人間に対して睡眠を促すという法案すら可決してしまうのでしょう。実際にある得る世界というのは、読んでいて楽しいと感じました。

[445] RE:「コンビニ・ろぼっと」レイ@名無し Name:招夏 Date:2009/10/23(金) 20:25
感想です

国単位でこのような状態になるのは色々難しい気がしますが、どこかの村とか街とか市とかの単位で、このようなシステムを組んだら遊びに行きたいかも……と思いました。そんで、頭痛とか腹痛とかをでっちあげて、夜中にコンビニに行きます。こんなユニークなロボットとなら、色々と話してみたい気がしますね〜。存在意義なさげなロボットが逆に魅力的に感じられました。

ありそうな、なさそうな、起こりそうな、起こらなさそうな、パラレルワールド感のあるお話で、面白かったです。


[508] RE:「コンビニ・ろぼっと」レイ@名無し Name:鳥野 新 Date:2009/10/25(日) 16:12
 あ〜、こんな未来すぐ先に来そう!コミカルな文章で違和感無く読めました。
 盛り上がりも取り立ててエピソードも無いのに、と〜っても楽しめました。
 いかにも近未来の夜中にありそうな会話と実直に客あしらいをするロボット君が良い味を出しています。勧めるのが葛根湯ってのもなんだか無難で笑えました。
 読み手の肩の力が抜けてほっとする読後感でした。
 


[553] RE:「コンビニ・ろぼっと」レイ@名無し Name:右野前条 Date:2009/10/28(水) 21:47
主人公と"ろぼっと"(敢えて仮名で書きたい)の会話が、実に魅力的だ。
読んでいて、脳裏にごく自然に映像が浮かんでくる(押井守のようなタッチだった)

ただ、残念な点が二つあった。
一つは、地の文に用いられている、"ぁゃしぃ" "(わらい)"といった、ネット文化的な表現。
通じない人にとっては何のことやら判らないし、通じる相手であっても、小説(携帯小説や壊れ系の作品はどうだか知らないが)という媒体に用いるべきではないと考えるのが大半だろうと思う。
本作の場合、このような表現を敢えて用いる必要性も見当たらないため、勿体ないと感じてしまった。

そして、もう一つは構成に関する部分となる。
この長さの作品にしては、背景解説に文字数を割き過ぎであるように思える。
全体のおおよそ四割ほどが、舞台となるコンビニに到達する以前に消費されている。
作品に込められた風刺的な部分を伝えるために必要であったのだとは思うが、やや、バランスが悪い感がある。
まあ、これについては、私が、後半の"ろぼっと"との会話シーンを主として捉えているゆえなのかもしれないが。


[581] 未来予想図(レトロ) Name:栖坂月 Date:2009/10/30(金) 10:51
楽しませていただきました。ある程度なるほどと思える設定と、今でも身近なコンビニという題材を引っ掛けて、そこにややレトロ風味のコメディ的な味付けを施したような印象でした。確かに盛り上がりや起伏に欠ける物語ではありますが、こういう味もSFっぽいのではなかろうかと、逆に思ってしまう自分がいます。
それと途中でたくさんの括弧が出てきますが、これは本来ルビにしたかったのかなーと、そんな風に思いながら独特な文章を堪能させていただきました。もしそれらがルビになっていたとしたら、少し全体の雰囲気が違っていたかもしれないですね。軽くも複雑な言葉遊びを楽しむ方なのだろうと、この辺りは想像で補完させていただきました。漢字でのルビとか、システム的な問題ですからね。さすがにこればかりは文章技術でどうにかなるものでもありません。もしかしたら読者と作者様の見えている文章はかなり違っているのではないかなーと、そんな風にも思いましたよ。
中身はまぁ、軽妙なやり取りに終始する作品ですので、この雰囲気をいかに楽しめるかによるのでしょうが、最初のクシャミから私としては好みの作風でして、個人的には大変楽しませてもらったというのが本音です。特に一つ、これはネタだったのかどうか微妙な気がするので気が引けるのですが、私が一番笑ってしまったのはコンビニのドアが引き戸だったことなんですよね。ロボットがいるのにガラガラと入るコンビニってどんなだよと、盛大に笑ってしまいました。
もし意図してなかったらすいません。コンビニでのバイト歴がある人間なモノで、ちょっと気になったんですよ(笑)


[627] ◆ 感想返礼 ◆ Name:レイ@名無し Date:2009/11/07(土) 01:54
選外並みに埋もれていようと思っていた挙句、
投票タグを終わるまで張るのを忘れていたらレビューを頂いておりました。
興奮が嬉しさを凌駕してる状態であります。

褒めるも突っ込むも、数々のご指摘をありがたく頂戴いたします。
細かい言い訳はメンドクサイので省きまして、色々と反則ワザをブチ込んでみたのですが、やはり反則ワザでした。
なるべく考えなくても読めるよう背景強化と多少熱い思いを込めたせいか、変な部分に力が入りすぎたようです。

個人的には、もっとつまらなくてグダグダした下らない話が書きたかったけれども、
砕け損なった感が残ったのが悔しい、と言っている時点で既に評価に値しない気が。



頂いた感想について

 >ロボットに労働力を奪われたとしたら人間は一体何を。
日本ではアトムと言うお友達が出来たと言うのに、
ヨーロッパで工業用ロボットの導入に反対するデモが起きた事を思い出したのですが、
「奪われる」と考えてしまうのは、そういう可能性を考えねばならないのか
なぜそういう心理構造なのか、ロボットについて語るときそうして二元的に考えたら面白そうです。

 >人間に対して睡眠を促すという法案
こんな時代でも人間の体が実に不便(アナログ)だと言うことですね。

 >頭痛とか腹痛とかをでっちあげて、夜中にコンビニに行きます
いや、寝てください。お肌の為に。

 >盛り上がりも取り立ててエピソードも無いのに
執筆テンションが上がりそこなったんですが、そういう手もあったんですね。

 >押井守
この方に関しましては……某原作派としましては……(以下略

>カラカラ扉
入り口に風防室付いてるコンビニと言うのがやたらとアタマにあってですね……
それがカラカラと開くんです……
あとで家の目の前にあるコンビニ見に行ったら無かったのです(確認済



それでは、皆さまの読解力とエネルギーに敬意を表しまして、
御礼に代えさせていただきたいと思います。
ありがとうございました。

[60] 「銀星スターライト」藤咲一 Name:空想科学祭2009 Date:2009/09/03(木) 18:09 [ 返信 ]
【題名】銀星スターライト
【あらすじ】
 ある日、いつもと変わらない生活を送っていた高校生、北内恭介(きたうちきょうすけ)は、夜空を彩る流星群を見た。
 その内一つが裏山に落ち、光の柱(スターライト)を作り出す。その姿に好奇心を駆り立てられた恭介は、着の身着のまま、その場所へとひた走った。
 その先で待ち受けていた未知との遭遇。そして、接触。追い詰められた恭介が選んだ心の叫びとは……
 私的王道SF。楽しんでもらえたら良いなぁ。です。
【名前】藤咲一
【URL】http://ncode.syosetu.com/n8905h/



[267] RE:「銀星スターライト」藤咲一 Name:尚文産商堂 Date:2009/10/04(日) 23:52
宇宙から飛来した知的生命体と知覚レベルで融合し、反乱したものを追う。そのようなシチュエーションは王道さを見せつけてくれると思います。一本筋のは、私は書いたことがほとんどないので、勉強になります。作品全体を通して、一本の道筋を全力で飛び回るような感覚で読ませていただきました。

[287] RE:「銀星スターライト」藤咲一 Name:栖坂月 Date:2009/10/07(水) 16:54
夏ホラーの際に読み専として上げられていたレビューを拝見してから、実は興味を持っていました。丁寧で的確なレビューを記すこの人は、どんなSFを書く人なのだろうと、正直言うと楽しみにしていた方です。それを今回、読ませていただきました。
まず、TP‐TCと並ぶほどに読み応えのある作品でした。文字数的にもそうなんですが、地の文が丁寧と言いますか、個人的には几帳面という印象で、比較的漫画的とも思える設定でありながら硬い印象を受けたんですよね。そのため一字一字を追いかけるようにして読み進め、終えるのにかなりの時間を要しました。これには賛否あろうかと思いますが、文章を読む人にとっては楽しめる作品であろうと思いますね。私は硬いか柔らかいかで判断はしませんので、相応に楽しめましたと言っておきます(笑)ただ、硬いながらも文章の組み立てが丁寧だったことで、時間はかかりましたが引っ掛かることはありませんでした。その部分では、やはり文章的な上手さを感じましたね。
内容に関してですが、やっぱり『ARMS』を連想するのはいけないことでしょうか(笑)もちろん、単に髣髴とさせるに終わる話ではなく、しっかりとした設定作りをしたことが端々に窺えますから、そんなことは微塵も気にすることなく楽しめると思います。作者様は『ギリギリSF』みたいなことをおっしゃってましたが、そんなこともないと思いましたよ、コレは。それに、この作品の肝は設定よりも、厚く重く、それでいながら滑らかさのあるアクションシーンにこそあると感じます。一つ一つのシーンで良く手を抜かず仕上げたものだと、そこは素直に感心しました。
反面、丁寧さが前面に出ているせいか爽快さには欠けていたような印象もありますが、この辺りは個人の好みの問題であろうかと思います。はい、ドッシリと楽しませていただきました。レビューの時に感じた通り、安定感のある方なのだろうなーと、実感した次第です。


[444] RE:「銀星スターライト」藤咲一 Name:蚕の社 Date:2009/10/23(金) 18:42
読み応えのある作品でした。ファーストコンタクトものは数多くあるのでしょうが、主人公をはじめとするキャラクターが魅力的で無個性なはずの「銀星」が徐々に主人公に感化されていくのは、自然で良かったです。
惜しいなと思うのは、視点が定まっていないこと。視点をスライドさせるのも、技法のひとつなのでしょうが、誰の心象描写なのかが一見して解らない箇所が数カ所ありました。
まぁそんなことは、重箱の隅を突くようなものなのでしょうが。
「赤い服を着ているから、通常の三倍仕事が早い」に、笑わせていただきました。

[543] RE:「銀星スターライト」藤咲一 Name:俊衛門 Date:2009/10/27(火) 22:15
ライトなSFではありましたが、決して内容が軽いというわけではない。むしろ、設定が良く練られた王道SFでありました。細かいところの描写が丁寧で、相当勉強されたのだなというのが伺えます。無味乾燥な銀星の人格が、段々と人間臭くなってゆく心情変化が良かったです。

この文字数でこのスケールの大きさは感服します。それだけに、最初の日常シーンが冗長になりがちなのが残念。ダラダラと日常が続くと、回れ右してしまう読者もいるかもしれないので、もうちょっと短くても良かったかもしれないと思いました。


[546] RE:「銀星スターライト」藤咲一 Name:羽村奈留 HOME Date:2009/10/28(水) 00:57
黒猫も鬼ごっこ。97,650文字数分の未知との遭遇を体感しながら読ませて頂きました。

登場人物、今回は人以外もあるので登場物と申し上げたほうがよいのでしょうか。
SFの描写は難しい部分がありますが、それを思わせないほど分かりやすかったので、さらりと読めてしまいました。

それと、話題になっている流星群や星ネタを取り入れたのは、藤咲一先生のセンスによるものでしょうか。

最初の軽やかな出だしから、徐々に明らかになっていく物語は重みを増して、後半の主人公の変貌に凄みを感じました。

羽村的に言わせて頂くと、
「羽村の瞳も充血してしまいました」
です。

投稿お疲れ様でした。
今後も更なる発展とご活躍をお祈り申し上げます。


[565] RE:「銀星スターライト」藤咲一 Name:招夏 Date:2009/10/29(木) 15:36
感想です。

感動大作、執筆お疲れさまでした。読みごたえのある作品でした。

真奈美をめぐる、恭介と勝昭の性格の対比が生き生きと描かれていて、後半手に汗を握りながら読みました。この二人の対比があまりにもばっちりハマって後半を盛り上げていたので、恭介とお父さんの絡みやエピソードは、あまり長々と入れる必要がなかったんじゃないかとチト思いました。(あれはあれで面白いんだけど、あの辺で、ちょっと話のスピード感が落ちていたというか、なんというか……背景だけ分ればいいんじゃないかな…って言うか、お父さんは引っ込んでてって言うか……むにゃむにゃ)(聞き流し、希望!)

一つ言わせてもらえるならば、こんな面倒なことになるのなら銀星は分裂しない方が良かったんじゃ?ということでしょうか。いくら大勢で探したほうが早いからって、分裂したもの同士で戦うんじゃ、デメリットの方が多そうだし……分裂をしなければならなかった理由が別にある方が良いような気がしました。まあ、そんなことは置いておいて、大いに楽しませていただきました。


[609] RE:「銀星スターライト」藤咲一 Name:鳥野 新 Date:2009/10/31(土) 21:16
 銀製スターライト楽しませていただきました。
 読みやすい文章で、素直に中身に入りこむことができました。マンガの「寄生獣」と似ているかな〜と思って読み始めましたが、キャラの書き込みそしてストーリーの展開でそのこともすぐわすれてしまいました。
 銀星との出会いから、戦いに身を投じ、そして感動のラストまで全てをきっちり描ききったその持久力、筆力……大尊敬です。


[623] RE:「銀星スターライト」藤咲一 Name:藤咲一 Date:2009/11/04(水) 21:25
 読んでいただき、また、感想・レビューを下さった皆様。本当にありがとうございます。藤咲一です。
 今回の銀星スターライトですが、やはり、独りよがりな物語であったと感じております。結論、読み手のためにといった努力を怠っていると言い換えても良いかもしれません。
 その作品を読んでいただけた事が、まず、私の幸せです。

 それでは、個々のレビューに返信を……

>尚文産商堂 様
 はじめまして。藤咲です。
 一本の筋を感じていただけた。嬉しいです。
 あとがきの宣言通り、小躍りしました。
 あ、気持悪いとか言わないで……
 さて、王道。個人的な見解で王道はベタなものではなく、受け入れられやすい物語として認識している私です。それが、その様に伝わったのかなと、胸をなで下ろしました。
 ありがとうございます。

>栖坂月 様
 こちらでは、はじめまして。藤咲です。
 丁寧なレビューありがとうございます。
 コメントの一つ一つに恐縮いたします。そして、小躍り。
 さて、
>ARMSを連想
 実は、私もこの銀星スターライトを書き上げ思った事として、ARMSの影響を受けているかなぁと感じました。
 右腕が武器。空を飛ぶ推力は空気。打ち出される砲弾。最大の攻撃は反物質など、あ、チャクラもそうですね。アイディアの乏しい私は、記憶の片隅にあったそれらを無意識の内に使ったのかもしれません。
 それを完全に払拭するにはまだまだ、未熟でした。
>爽快さが欠ける。
 何を見せたかったか。それが原因かと思います。結論の所、戦闘シーンに関しては、ほとんど戦ってませんし。その他アクションシーンにあっては、コマ割りの様な描写となっています。爽快なアクションを期待されたのであれば、何これ? となるモノでしたね。
 緩急をつけられれば、理想。しかし、私にその実力は伴っていない。故に、取捨選択で自分の書きたい方で記しました。結果が、これです。
 次の課題は緩急かと、思っている次第です。

>蚕の社 様
 さて、この物語の主人公は誰か……ですが。
 恭介ももちろん主役なのですが、テーマの上では、銀星が主役。だったりします。
 初期のテーマが伝わった様で、小躍りならぬ、一人祭りを開催しました。
>視点が定まっていない。
 危惧していた事です。視点変更に文字数を裂いていないのが原因です。部分ごとで纏めてしまえば良かったのでしょうけど、書きたかった事を流れに乗せてと思い、こうなりました。まだまだ、この技法を使うには未熟でしたね。
>赤=三倍
 笑っていただけ、何よりです。ガノタ藤咲。入れずにはいられませんでした。

>俊衛門 様
 こちらでは、はじめまして、藤咲です。そして、一人祭り継続中です。
 勉強しました。これは、高校入試の時くらいと言っても過言ではないと思います。って言っても伝わりませんよね。
 知識をかき集めました。できる限り物理法則は無視したくない。あくまで、リアルの延長にあるフィクションを描ければと思いました。それが、細かい描写に繋がったのかと思う次第です。まあ、結局、物理法則無視してますけど。
>ダラダラ日常
 これは、スケールの大きさが災いしたと言えます。この文字数制限の中でこの物語を描いた時点で私は、テーマ自体をいくつか削除すべきだったのかもしれません。いえ、それをしなくとも、自分のエゴを押しこめて、いくつか日常を削除すべきだったと反省しています。

>羽村奈留 様
 感想欄の方へ返信させていただいておりますので、こちらでは私の一人祭り小躍りを堪能していただければと思います。
 え、いらない?
 すいません。自粛します。

>招夏
 はじめまして。藤咲です。
 楽しいでいただけた様で、小躍りを再開いたします。
>お父さん引っこんでて
 だはは、これは痛い。返す言葉が見つかりません。しかし、長々と入れてしまった日常。これは反省すべき点ですね。もっとスマートに纏められたのかもしれません。でも書きたかった。これが私のエゴですね。
>分裂した銀星
 えっと、これはご都合主義です。と言えないものです。銀星の価値観で選択された結果と言いますか。言うなれば、想定外なのです。分裂した者同士の争い自体。理想論の上にある判断で、敵は金色の奴だけ。つまり、寄生した種族が嫌われ者だったり、同族同士で争っているなんて欠片も思っていなかった。故に、その時点での判断としてデメリットは少なかったのでした。地球と銀星の母星で生きるモノの価値観の違いが、争いを生んだ。自我を持つ金色が離反者と呼ばれる原因です。
 って、この説明を作品中に入れとくべきだった。と反省してます。
 わかりやすさ重視でいけば、離反者と戦って砕かれたから世界に散ったとした方がわかりやすかったのかとも思います。
 おお、これはこれで、別の物語ができそうだ。
 ご指摘ありがとうございました。

>鳥野新 様
 はじめまして、藤咲です。
 楽しんでいただけた様で、小躍りです。
>寄生獣
 イギー。あ、これはジョジョか。ミギーですね。たぶん。うろ覚えですいません。
>全てきっちり
 描写には偏りがあったのではないかと思いますが、きっと脳内補完してくださったのですね。感謝感激です。そして、過分なお言葉に私は照れます。しかし、天狗になりますから、餌は与えないでください。
 嘘です。
 優しいお言葉、これからの励みになりました。
 ありがとうございます。


 重ね重ね、皆様にはお礼申し上げます。こういった企画に参加させていただき。そして紡いだ物語は、私の思い出です。
 最後に、企画の運営を行ってくださった、天崎さんを始めとする、皆様。厚く御礼を申し上げますとともに、これから益々のご発展、ご健勝、ご活躍をお祈りいたしまして、締めの一文とさせていただきます。

 本当にありがとうございました。
 藤咲一。


[247] 「UFOフィッシャーズ!」水色ペンキ Name:空想科学祭2009 Date:2009/10/04(日) 00:12 [ 返信 ]
【題名】UFOフィッシャーズ!
【あらすじ】21世紀初頭に発見された新資源ユーフォニウム。大国アメリカは優れた工業力と高いUFO飛来率を背景に、この新資源の独占的供給体制を組み上げる。だが、米政権に近い企業がユーフォニウムの化学的合成に成功すると、捕UFO大国は一転して反捕UFOに立場を変えた。ようやく黎明期を迎えた中後進国の捕UFO漁業は、ここに苦難の時代を迎えるのだった。
【名前】水色ペンキ
【URL】http://ncode.syosetu.com/n1647i/



[249] 快速ロードムービーSF現る Name:秋は戻り鰹 Date:2009/10/04(日) 01:15
これはとんでもないものが現われたものだ。
UFOをクジラに当て込み、オーソン・ウェルズの名を歴史に刻んだラジオドラマ「火星人襲来」を下敷きにしたハイスピードロードムービーSF、とでも呼ばせて頂こう。いや、これは魂消た。
ナンセンスと言ってしまうには勿体無い豊富な知識。知的でオバカな笑いはイギリスジョーク(「モンティ・パイソン」や「ミスタービーン」を思い浮かべて頂こう)を髣髴とさせる。これは簡単に書けるものではない。
特に「BBQ」は秀逸だ。ロードムービーと呼んだのは世界を超スピードで駆け抜ける(現地の取材を繋いで)からだが、それがまた実にその土地なり人種なりのパロディとなっている。
chap.氏とはまた別種の言葉つむぎ。軽快で軽薄そうに見え実によく練られている。
「改造人間」にこれはまた凄みのあるライバル作が現われたものだ。
ただ一点。締めに苦労したのだろう、オチがそれまでのパンチに比べ、少々軽かった。
しかし、そんなことはどうでもいいだろう。かの「火星人襲来」ですら尻ツボミであっけなく火星人が滅ぶのだから。


[250] RE:「UFOフィッシャーズ!」水色ペンキ Name:ラヒチ Date:2009/10/04(日) 01:29
意味不明の掛け声から始まり、全世界規模で展開するナンセンス・エンタテイメント大作。カメラが切り替わるたびに視点は世界中を移動し、レポーターとUFOフィッシャーズのやり取りや、専門知識を持った教授から自国万歳の大統領まで登場して、この歴史に残る葉巻型巨大UFO対フィッシャーズの《ショー》を盛り上げていきます。テンポ良い文章に場面転換に効果的な文字記号。軽い会話文としっかりした地の文のバランスも、かなり計算された印象を受けました。でこれは勝手な推測なのですが…この作者様、プロットからどこまでを作品に露出させるか、その適切量を知っているのだな、と思いました。プロットを練るとその分本文に設定を入れてしまいたくなる、しかしそうすると大抵の場合作品全体が野暮ったくなってしまう…あくまでこの作品はこの一大事件を俯瞰する、という立場から揺るがず、最後まで魅せてくれます。自作を客観視するのが上手いのでしょう。オンラインで読むっていうのは読者の立場からすると本当に様々な障害があると思うのですが、この作品は読ませる文章・構成・展開と揃っていて、あっという間に読み切れます。お勧め!
 しかし、一点だけ。これは本当に好みの話なのですが、個人的に…オチがどうにも頂けなかった。最後の盛り上がりのあとにあれを持ってくると、作者自らが作品を矮小化させてしまったのではないだろうか?と思ってしまいます。こんなはっきりした苦言を呈するのは、わたしが夢中になっていた所以であります。とにかく、総合すると本当に心の底から楽しませて頂きました。こういった、馬鹿馬鹿しい話を真面目に描き切るっていうのは、なかなか出来ないことです。ああ、それにしても、漁師たちの掛け声が素敵すぎる。


[266] RE:「UFOフィッシャーズ!」水色ペンキ Name:尚文産商堂 Date:2009/10/04(日) 22:37
一つの部分ごとにすぐに場面が変わってゆき、そのたびにどこの場面かというのを考えましたが、それでも、次々と変わっていく展開に、わくわくしながら読ませていただきました。UFOに対抗する飛行機ということで(自称)開発されたUSOも、彼らを生きながらえさせることができないということは、この宇宙のどこかにいるかも知れない人々は、ずっとこの地球を狙っているのかもと、勝手に考えてしまうような作品だったと思います。

[281] 正々堂々、皮肉上等 Name:栖坂月 Date:2009/10/06(火) 15:41
驚かされました。あらすじを読んだ時点でUFO=鯨という構図は見えていましたが、こういう形に推移するとは思っていませんでしたね。上手いとか優れているとか、そういう単語で片付けるのはあまりに勿体無い……というより不適切ですね。特にこの手法、単純な描写や表現という観点から見ることは危険ですらあるように思います。この乱れた感じ、一見すると統一感がないようにも見える支離滅裂な感じが、明らかなリアリティを演出しています。そしてもちろん、これらが計算によって成り立っているという見事さを兼ね備えていました。文章構築の力量という面から見れば、今企画で神格化したchap.さんにも劣らないほどの実力を見たように思います。まぁ、あんまり誉めると金貰ってんじゃねーかとか思われそうなんでこのくらいにしときますけど。
一方の内容は、これでもかとばかりの皮肉に満ちています。凄まじいまでのストレートな皮肉に、普段の生活にどれほどの不満があるのだろうかと、いらぬ心配をしてしまいました(笑)ただ、厳しいやり取りやキツいジョークが多いものの、正直言って腹を立てるより頷かされる部分が多く、ふざけているようで至極真っ当な主張に感じられましたね。この部分でも、感心させられました。
他の覆面レビュアーさん(笑)が指摘されているオチに関してですが、確かにSFのオチとしては、もっと大きな何かを見せてもらいたかったという側面はあるかもしれませんね。コメディとして捉えるなら妥当と言えなくもありませんが、少なくとも高いレベルを期待したくなる作品であることは事実です。個人的にはUSOで盛大に吹きました。日本語のわからん外人らしいネタだと思ってです。ところが最終的には意味を含んだアメリカンジョークではないかと思い直し、この方のコメディのセンスにも驚きましたね。ただ、ちょっと理屈っぽいというか理系過ぎて、そこに到達できる人は若干少なくなるかもしれませんが。
それにしても、この作品と「改造人間」を横に並べるなんて、とんでもないこと言わないでくださいよ。
あ、それも皮肉か(笑)


[387] RE:「UFOフィッシャーズ!」水色ペンキ Name:招夏 Date:2009/10/19(月) 11:20
感想です

ジョークと皮肉と臨場感が一体となって、テンポよく話は進んで行きます。じっくり読むよりもテンポよく読むほうが良いような気がします。

タイトルからして、捕鯨を皮肉ったものかと最初は思いながら読んでいたのですが、こういうオチになるとは……。こういうオチなら、タイトルはもう少し違ったものでも良かったのでは?と思いました。もっと、意味深な……うーん、私じゃ思いつかん。失われた文明シリーズ第29回の記録映像のラベルに貼るタイトルみたいなやつ。

>偏った情報に触れると、あっというまに染まってしまう。そして、あとで後悔するんですね。

この言葉を非常に重く感じました。まさにそのとおりだねってね。

面白かったです。 


[399] RE:「UFOフィッシャーズ!」水色ペンキ Name:鳥野 新 Date:2009/10/20(火) 01:31
 最初これでもかというくらいに、細かいくすぐりの入ったUFO騒動の場面が繰りかえされる。途中ちょっと飽きてきたりもするのだが、その巧みな状況設定と描写が面白くて、読むのが止められない。(CMは笑った!)
 科学の最先端のはずのUFOがなすすべもなく狩られていく牧歌的なUFOフィッシングだったはずが、最後のほうではすさまじく凄惨な風景に変わりそれがまた淡々とニュース風に描写されるものだからかえって怖い。(ら〜んという擬音がまた不気味〜)
 息もつかせぬ展開を描ききった逸品だと思う。


[453] 感想 Name:中瀬美嘉 Date:2009/10/24(土) 03:26
 強烈なインパクト、全体を通してスピーディーな展開。臨場感たっぷりに読ませてくれたことにまず感謝。
 が、確かに最後は寂しすぎた。そういうオチかと納得したの半分物足りないの半分。結果は最初からわかっていたが、それにしたってあの盛り上がりはと肩を落とす。それ以外は文句なし、どうせならあの勢いのまま終わって欲しかった。最初から用意していたオチに向けて急落下し過ぎた。自分ならどうするだろうかと考えてみたがよい答えは浮かばない。それにしたって、もう少し捻れば、いや。捻り無く最後の一話をカッとする方法もあったかも知れない。
 地球人類の愚かしさを上手く風刺した。勝ち目のない勝負に命を懸ける男たちは実に気持ちがよかった。加えてこのスタイル。上手い。テレビの前でその現場を目で追っているような感覚。人物の息づかいや動きまで、その描写がないにもかかわらず浮かんでくる。UFOをよいせよいせと引っ張る漁師たちの掛け声が心地よく耳に残った。素晴らしい。今まで読んだ企画作品の中でも一押しなのは間違いない。


[569] RE:「UFOフィッシャーズ!」水色ペンキ Name:右野前条 Date:2009/10/29(木) 23:09
絶賛が並んでいるなか、誠に申し訳ないが。

本作に対する初見の印象は、演劇かコントの台本というものだった。
そういって悪ければ、映画のノベライズかだ。
その感覚の原因は、やはり、あまりにも多過ぎる会話文(というか、地の文の少なさ)と、擬音の数々にあるだろう。
映像的であるといえばそのとおりだが、些か奔放に過ぎる作品形式だという印象を拭えない。
散りばめられたメッセージ性や表現のセンスには感嘆する部分もあっただけに、惜しさを感じさせられた。


[573] RE:「UFOフィッシャーズ!」水色ペンキ Name:憂国万歳 Date:2009/10/29(木) 23:48
おお、正しくエンターテイメント。でもそれだけじゃ終わらないッ!
なんだか十個も先に感想が付いていると書くことがなくなるな(汗)。
先の感想、レビューで「オチが……」と書かれていましたが(私は)好きです。かっこ内の言葉はあえて読み飛ばしても可。


[574] RE:「UFOフィッシャーズ!」水色ペンキ Name:憂国万歳 Date:2009/10/29(木) 23:50
なんという予測変換\(^o^)/
×十個 ○八個
すいませんorz


[622] お礼とネタバレ、などなどなど。 Name:水色ペンキ Date:2009/11/04(水) 00:24
お読みいただきありがとうございました。作者の水色ペンキです。
沢山のご感想ご指摘ありがとうございます。これを糧としてまた精進したいと思います。

以下ネタバレとお礼ないまぜに。

ラストの弱さですが、皆様のご指摘の通りです。最後の一章だけちょっと急ぎすぎました。もう2、3日寝かせていたら、もう少し違う書き方にできたかなと思います。実は最初は核爆発→カメラがぐーっと引いてなぜか宇宙から光球を撮る→画面がフェードアウト→宇宙人のCM→淀○さん風宇宙人による解説→この番組は宇宙開拓なんとかの提供でお送りしました、というオチを考えていました。エンタメとしてはそのほうがよかったのですが、この構成だとテーマに合わず四苦八苦で、色々悩んだ末に淀○さんだけご登場願い、そこで「あ、俺この人のファンなのにネタにしちゃった申し訳ありません」でその先を打ち切ってしまった次第です。うーん、詰めが甘かったですね。それ以前かw

ではテーマとは何だったのか。以下、こういう解題を好まない方もいらっしゃると思いますので、不要な方はここで終了してください。

本作は第一にジョーク小説ですが、主要テーマはなんと! プロパガンダの恐怖です。そんな真面目な小説だったのか。意外ですね。率直に言って、最終章以外は全部反米プロパガンダです。招夏様のご指摘通り、鍵は最終章の「偏った情報に触れると、あっというまに染まってしまう」というところですね。偏った情報、つまりこの作品です。これを読んでアメリカ酷い奴だなあ、フィッシャーやリポーターにシンパシーを感じるなあ、という方がいらっしゃったら、それはアブナいよ、ということなんです。本作の登場人物は基本的に全て、各自の立場に従順であるにすぎません。どうだったでしょうか。
そんなわけで、先に書いたような結末ですと、プロパガンダ部分を作者が追認することになってしまうわけです。それでは意味がありませんので、エンタメとして纏めるのを避けたということになります。まあ、色々こねくり回したところで、結果的にラストだけよくわからない浮き方になってしまったのは事実で、これは純粋に私の構成力不足。反省しきりです。

秋は戻り鰹様のご指摘通り、本作はオーソン・ウェルズの「火星人襲来」を参考にしています。特に画面内の事実と視聴者の現実が混乱し、何を見、何を聞いているのか確定できなくなるという部分ですね。またウェルズに限らず、ラジオドラマの表現方法をかなり参考にしています。ほか『白鯨』や『カタロニア賛歌』等も。小ネタを拾った作品を列挙すると長くなってしまうので省略しますが、いろいろな物に助けられて書いた一本です。

ここからは執筆ノートです。これも興味ない方は以下略。

構成について。
上のプロットを実現するために、視野は固定(スクリーン)していますが、視点(視聴者)は曖昧なまま引っ張りました。このあたり、ロブ=グリエ『嫉妬』なんかの影響です。音声だけで始まる冒頭、映像の繋ぎ方の乱雑さ、臨時ニュース以降の時間経過のご都合主義的な飛躍、このあたり全部、「BBQの映像が二次編集されている」ことの伏線でして、直ちに読者に気づいては貰えないとしても、漠とした不安を提示できれば十分というスタンスで作りました。そして最後のところで読者(=視聴者)の視座は地球人のそれでないことを明らかにし、読者が直前シーンまでの「読み」(=多くは地球人としての、反米プロパガンダへの反応となることを期待していました)を相対化するお手伝いをする、という感じです。
構造上の伏線は上記の通りで、基本的に最終章で受けています。逆に物語上の伏線は、構造上の伏線を隠すための捨て駒にしたといいますか、基本的に全部潰す方針で作りました(序盤のカメラマンと後半のカメラマンの照応とか)。こうすると表面上はなんとなく逆説的に見えるので、ジョーク/風刺小説として煙幕を張るには丁度いいかなといった感じでした。

書き方について。
本作では、いわゆる「第四の壁」という物を2枚用意しました。一枚はスクリーンという名の壁、もう一枚は小説世界と現実との壁です。この微妙な「遠さ」を崩さないように、なるべくヨソヨソしい書き方を心がけています。以下に例を挙げます。

・描写はモノ中心に行い、視界の縁辺部まで描き込まないこと。テレビを見るときは、そういう集中の仕方をしていると思います。

・地の文を極力減らし、視点(認識の基点)の問題から読者の関心を逸らしておくこと。これは半分はプロットの都合です。なお、投稿作は第二稿でして、第一稿の時点では完全に地の文ゼロでした。そちらではラジオドラマと戯曲風の台詞で状況説明を補っていたのですが、後半『たたかえ人類』のあたりで流石に無理が生じまして、最終的に100枚分ほど書き直しています。当初9月頭には投稿するつもりでしたが、ここで時間を食ってしまいました。

・比喩は直喩中心にし、即物的な書き方を心がけること。視点を曖昧にしている関係上、隠喩という一種の「読者の読み頼み」な方法を使うのは、ダブルスタンダードだと思ったからです。作中の隠喩は、基本的にUFOと鯨の関係だけだったと思います。

・地の文では極力個人名を出さないこと。例えばリポーターの掛け合いで人物の名前が判明していても、地の文では繰り替えし「リポーター」と呼ぶ等です。例外はヤブー大統領、ローバン教授、ユージンの三人だけ(多分。見落としがなければ)ですね。こういう番組を見る視聴者は、些末な人物を名前でなく立場で判別しがちです。このため、著名人として複数のシーンに登場する前二者と、書き分けの都合上、シャルロット(リポーター1)と区別する必要のあったユージン(リポーター2)だけ個人名が出ることになりました。後者については別に処理の仕方があったかもしれません。ほか、誰が喋っているか視聴者が意識しないような箇所では、そもそも誰が喋っているか判別できないように書いています。

・オノマトペと記号を多用すること。
基本的にジョーク小説なのでふざけた感じを出すため、また地の文を減らした分、不足する状況説明を補うため、あとは話にスピード感を出すために、オノマトペと記号を多用しました。かなり乱暴な使い方をしていますが、読み進むうちに何が何を表しているのか、一応わかるように書いたつもりです。

こんなところです。長々とお付き合いありがとうございました。そんな書き方じゃダメだとか小説ナメてんのかとかそんなん伝わるわけねーよとか色々お叱りを受けそうですが、こういう書き方が趣味なので、何卒ご勘弁をば。

それでは、またどこかで。


[620] ◆レビュアーと感想人・参加者の後書き◆ Name:天崎剣@管理人 Date:2009/11/01(日) 01:34 [ 返信 ]
空想科学祭2009、無事終了しました。
11/3結果発表が残っていますが、一通りの日程は終了したことになります。

さて、この場を盛り上げてくださったレビュアー・感想人、そして作品執筆にご尽力いただきました参加作者の皆様、誠にありがとうございました。合計600を越える素敵な書込がこの企画を存分に盛り上げてくださいましたことを心より感謝いたします。
感謝ついでにこのような板を立ち上げてみました。

レビュアー並びに感想人、その他通りすがりの皆様方、参加作者様はもちろんですが、どうぞ今企画の総括として是非足跡を残してくださいませ。
覆面の方は正体を明かすもよし、そのまま被り通すもよし。
寄り道がてら一言、今回の企画について語るもよし。
祭りの後の打ち上げ場としてどうぞ楽しくお使いくださいませ。

この度はご来場いただきまして誠にありがとうございました。
追って閉会の挨拶は11/3開票結果をもちまして変えさせていただくことにいたします。


[621] RE:◆レビュアーと感想人・参加者の後書き◆ Name:SFも読んでる覆面俳諧師 Date:2009/11/01(日) 20:01
原稿に 夢を載せて 書き綴る
作者の思い いとSFなり 


[290] 「地球儀とダンス」憂国万歳 Name:空想科学祭2009 Date:2009/10/10(土) 00:13 [ 返信 ]
【題名】地球儀とダンス
【あらすじ】未確認生命体、UMA、いつの時代も求めて止まぬ欲望が渦巻いていた……。欲求を満たすために奪え! 奪え! 奪え! 注:ほのぼのです。
【名前】憂国万歳
【URL】http://ncode.syosetu.com/n2301i/



[291] 感想 Name:秋は戻り鰹2―1 Date:2009/10/10(土) 02:08
 私は以前彼のことを「トリックスター」と呼んだ、と思う。この作品、その名に恥じぬ、と言いたい所だが、はっきり言おう、イマイチである。
 確かに題名、問題のUMAとそれに引っ掛けた結末(正に読んでのお楽しみではある)、とぼけてくだけた会話、と作者の持ち味を凝縮した作品に仕上がってはいる。しかし、何故か切れ味が平均点なのだ。この作者ならもっと落差とアイロニーに溢れた展開と結末をどうしても期待してしまうのだが、ははん、ほほう、という感嘆符の付かないレベルに落ち着いている。
 それはそれで、この作品が面白くない、と言っているのではない。平均水準以上のSSであることは、この後に続くであろうレビュアーが語るはずだ。私は、この作者なら、と言っている。
 イマイチの理由の具体例を一つだけあげるのなら、冒頭の句読点の排除。折角持っている力を妙な冒険で嘆息に変えてしまっている。「一息ついた」を視覚的に展開したのはよく理解した上での発言と分かって頂きたい。
 これは本編ではないが「出来る限り日本語を―」と作者は読者に「言い訳」もしている。一体作者は何語を持って語っているのであろうか?
 申し訳ないが、期待値が高い作者だけに無意味な蛇足にも苦言を呈しておく。


[344] RE:「地球儀とダンス」憂国万歳 Name:尚文産商堂 Date:2009/10/17(土) 13:29
最初の段落で、息もつかせぬくらいめまぐるしく動いているという躍動感が味わました。船の中で話し合われている見知らぬ誰かとの交信、それに気を取られている間に、これまでとってきたものがすべて取られたうえに、事情聴取まで受ける羽目になる。最後まで一気に読み切る事ができたのは、作品がうまくまとまっているからだと思います。

[355] SFだねー、と感想を Name:かーみゅん7号 Date:2009/10/17(土) 18:41
 面白いなぁ。以上。だめでしょうか、こんな感想。
 冒頭で何じゃこりゃと思いましたが、何かの効果になっただろうか。ちょっと頭を捻りますが、面白かったので許します(とか言ってみますよ)。
 しかし掌編なだけに、何を言ってもネタばれになりそうで何処を突いてよいやらで。感想泣かせ抜群だと思います(汗)。あああれそういうことなの、もしやそんなあんなこんなどんな、と推測で楽しめました。確かに奇術ですね。

 さてでは、失礼しました。


[365] 感想 Name:中瀬美嘉 Date:2009/10/18(日) 08:36
 相変わらず文章も上手い話もよくできているが確かに何かが足りない。ああなるほどねで終わってしまったのはSSとして当然なことなのかも知れないが、それが何であるか答えに窮する。
 UMAとは考えたものだ。
 短いがその中でもしっかりと描写できている辺りは流石。もっと手の込んだものも見てみたいと最後に書いておこう。


[383] RE:「地球儀とダンス」憂国万歳 Name:右野前条 Date:2009/10/19(月) 00:16
面白くないとは言わないが、少々、不親切に過ぎる感が。
実のところ、初見では全く展開が読めず、話を理解できた(と、私が思った)のは、感想のために三度ほど読んだあとだった。
まあ、これは私の読解力不足に因するところもあるので兎も角。
映像を送れない通信で何故に立派と判ったのかといったような疑問や、誤字脱字が散見されるのが残念。


[513] RE:「地球儀とダンス」憂国万歳 Name:ラヒチ Date:2009/10/25(日) 17:48
他の方も仰っておる点には異論ありません。
恐らく『アンド・ワールド』の緻密性とどうしても比べられてしまうのでしょう。
毎度のこと、気づけそうなのに気づけない落ちに悔しがり、文面を遡って確認するという、SSらしい面白みがあります。上手いことミスリードに誘導する文章は相変わらずにくい、ただ、少しオチに頼って作品全体が軟着陸してしまっている点は難点でしょう。


[567] いや、普通に面白いですよ? Name:栖坂月 Date:2009/10/29(木) 16:41
憂国万歳さんも大変だなー、ここまできっちり書いてるのに(笑)
私個人としては、感想だのレビューだのは関係なしに、読者として楽しませていただいた気分です。まぁ、それだけ高いレベルを期待されているというのは、この文章を見れば納得できるところなのですが。掌編としては、しっかりと創られた綺麗な形をした作品という印象です。各所にしっかりと、かつさりげない形で伏線を入れ、重さや硬さの中に軽妙なやり取りを入れて流れやリズムを作り、最終的なオチを会話だけでズバッと示す、まさしくお手本のような印象でした。あるいは、そこが逆に落ち着いている、無難にまとめているような感じに映ったのでしょうかね。もっと暴れろよ的な期待感があるのかもしれませんね。
うーん、よく出来てると思うんですけどねー。
ただ、泥棒行為がアッサリ認められてるように見えるってのは、ちょっとどうなのかなとは思いました。まぁ、抵抗をしている様子もありますし、違法ではあるのでしょうね。掌編ですし、その辺りは気にしないが正解なんでしょう。
いずれにしても、面白かったのは明確な事実でした。


[618] RE:「地球儀とダンス」憂国万歳 Name:水色ペンキ Date:2009/10/31(土) 23:48
19世紀英国人「アジアで珍獣を発見したぞ! 持って帰る!」
19世紀清国人「やめてー」
大英博物館は入場無料! ノーブレスオブリージュ万歳!

閑話休題。さて本作品、所々散りばめられた引っ掛け、最後のシーンの大回転、いずれもよくできていると思います。惜しむらくは、虎視眈々と読者の首を狙う作者、藪に潜むのが長すぎたかという印象です。前半部、伏線を張りつつも、もう少し揺さぶりをかけてきて欲しかった。全体として、ペコちゃんの口元みたいな構成になって、いる、ような?

オチに向かって全てが収束していくところは見事でした。ともかく、もしかして主人公がUMAとして連れ去られたりするんじゃ……という怖い想像はキャンセルできて一安心(笑)



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